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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
もともと本家アバランチのメンバーだったバレット達ですが、思想のズレが生じたことで本家アバランチを追い出されることに。
そうして設立したのがバレット率いる分派アバランチであり、FF7本編でアバランチと語られるグループは主に分派のことです。
ここに所属するのがゲーム内に登場するビッグス、ウェッジ、ジェシー、そしてティファ。他には名前のみの登場でしたがフィン、アル、ネリーというメンバーも在籍していたようです。
本編ではビッグス、ウェッジ、ジェシーが行動を共にしていることが多く、神羅潜入作戦の一部ではありましたがビッグスとウェッジにはジェシーの家に遊びに行く描写があり、ジェシーの母親が彼らのことをよく知っていることからこの3人は比較的良好な仲であることが伺えました。
また名前のみ登場したネリーはジェシーとコンビで活動しておりその際に姉妹に間違えられることが多いらしく、それを2人は「似てないのにー」って嬉しそうに笑いながら話していたというエピソードがバレットの口から語られます。
これらのことから、分派アバランチメンバーの仲自体は良好だったと推測できますよね。
しかし気になるのは、本編中ティファと他のメンバーの仲があまり語られないことです。
色男のアルが一度ティファに手を出そうとした!というエピソードがありましたが、それ以上の話は特に語られていません。
ティファとアバランチ、実際どんな関係だったのかは非常に気になるところです。
アバランチにティファの居場所はあったのか
原作には登場しませんでしたが、今作からはマーレという見た目がまるでジブリキャラのような新女性キャラが登場します。
ティファの住むアパートの大家さんである彼女は、アバランチの活動に好意的かつなんと部屋の家賃をタダにしてくれるというとても懐の広い大家さんです。
しかしマーレさんはクラウドに対し、
「これは依頼だよ ティファと仲良くするんだ」
と言います。
なんでも屋の仕事を頑張っているクラウドを信用し、その上でお前は下心ありきで近づいてくる男達や表面的な付き合いの連中とは違うんだろう?という意味合いで仲良くしろと言ったんでしょうが、信用し始めたとはいえなぜクラウドにこれを言ったんでしょう…。
マーレさんはアバランチの活動に好意的だとティファが言っていることから、少なくともティファ以外のメンバーのことも認識しているはず。
しかしながらマーレさんのこのセリフ、まるで今のティファには心から仲良くできる友達はいない、と言っているみたいにも聞こえませんか?(考え過ぎ?)
ティファの近くにはアバランチのメンバーがいるのに、なぜマーレさんはこんなことを依頼するんだろうと疑問に思いました。
ゲームをやっているとティファの信頼できる仲間といえばまずアバランチのメンバーが思い浮かびますが…。
ここから思うに、もしかするとティファはアバランチのメンバーとは若干距離があったのかもしれないと推測しました。
アバランチの活動には消極的になったティファ
原作のティファはアバランチの魔晄炉爆破ミッションに否定的ではありませんでしたし、クラウドには五番魔晄炉の爆破にも積極的に参加して欲しい旨を伝えていました。
ところが、リメイクだと神羅が嫌いではあるものの、一般人を巻き込むアバランチのテロ活動には今一つ乗り切れないという設定に変更されています。
クラウドを壱番魔晄炉の爆破に誘いはしたけれど、その行動は軽率だったとティファが反省している描写がありました。
もちろんこの変更は時代の流れとして当然だったと思います。
97年原作発売当初なら登場キャラのテロ行為もファンタジーとして受け止められたのかもしれません。
しかし近年では現実世界でもテロ行為や紛争などの国際問題が多発。ゲームの中の話と言えどその行為はあまりに現実世界とリンクし過ぎてしまい、
ましてやヒロインの一人である子が積極的にテロ行為を行っているという設定はテロの悲惨さを知っている現代人にはなかなか受け入れられるものではありません。
だからティファは神羅を敵視しているものの、思想が揺れている設定に変更になったのでしょう。
しかし、この設定変更により疑問に思うのはそれならなぜティファはアバランチに残っているのかという点です。
ティファが所属する分派アバランチは、「星の命を救うためなら多少の犠牲は致し方ない」という武装路線の考え方。この思想に賛同しているからこそビッグス、ウェッジ、ジェシーの3人はバレットと活動を共にしているのでしょう。
原作のティファならこの思想に賛同していたのかもしれません。セフィロスによって父親を殺され、村を焼かれ、ティファは少女時代に大切なものを何もかも失いました。
「セフィロス、ソルジャー……魔晄炉、神羅……ぜんぶ……ぜんぶ、大キライ!」
このセリフにより、ティファがどれだけ神羅を憎んでいるのかが伝わります。
何かを犠牲にしてでも、神羅に復讐してやりたいという気持ちがあっても不思議ではありません。
ですがリメイク版のティファは違います。神羅が憎い気持ちはそのままでしょうが、一般人を巻き込むことをよく思わないティファの考え方はバレットの多少の犠牲は仕方ないという思想に反しています。
それならどうしてアバランチに残り一緒に行動しているんだろうと疑問が沸きますよね。軽率だったと反省はしているものの、どうしてクラウドを自分自身が良しと思わないテロ行為に参加させたりしたのかも謎です。
憶測ですが、バレットについて行った当初はもしかするとティファ自身も神羅への復讐心が勝り、テロ行為自体をそこまでヤバい思想だとは思っていなかったのかもしれません。
しかしいざ爆破作戦の決行が計画され、その内容が具体的になってくると「無関係な一般市民の死」が突然現実味を帯びてきてしまった。参加時は感情で熱くなっていた頭が一気に冷静さを取り戻し、結果考え方が揺らいでしまったということなのでしょうか。
そして思ったことを口に出せない性格上、危険な思想だとは思いつつも言葉にして否定はできず、自分一人がアバランチの中で浮いた存在になっている――――とか?
現代にテロ活動に勤しむヒロインは受け入れがたいので設定変更は仕方のないことですし、テロ自体を肯定することはもちろんできません。
ですがそれでも神羅への憎しみから自分の社会的な立場を捨ててまでも確固たる決意の下アバランチとして活動し、そして自分たちが行ったテロ行為により大勢の人間が亡くなったことへの責任を感じ、愚かさを認め、最後は散っていったジェシーの方がキャラクターとしては魅力的に描かれていたのでは?とも感じてしまいます。
バレットとティファの関係は?
FF7の主力メンバーでもあるバレットとティファ。序盤からセットで登場することも多いので2人の関係がそもそも気になっている方も多いでしょう。
見た目だけの印象だと夫婦やカップルに見えている方も少なくありません。ワイルド系の大柄な男性と細身のセクシー美女という組み合わせは大変お似合いですしね。
が、しかし。結論からお話すると、
バレットとティファは全く恋愛関係にはなく、シンプルにただの仲間
となっております。恋愛描写は一切ないので夫婦でもなければ恋人同士ですらありません。ティファの恋愛対象は一貫してクラウドのみです。
リメイク本編で七番街が崩落して悲しみに暮れるティファを抱き寄せるバレット―――というシーンがありますが、あれはあくまで大人の包容力で慰めただけのものであり、2人の恋愛を匂わせるシーンではないでしょう。
バレットにはマリンという娘がいますが、2人が恋愛関係ではない以上マリンもティファとバレットの子供ではもちろんありません。
マリンはバレットの実の子ではなく、亡くなった親友の子供なのです。バレットにとって、マリンは何よりも大切な存在。どんな時でもマリンを真っ先に心配しています。
マリンに危険が及ばないよう、普段バレットは外出時ティファにマリンの面倒を見てもらっています。命よりも大切なマリンの面倒を任せるということは、
バレットにとってティファは信頼のおける人物の一人
であることは伺えますね。愛娘を気に食わない人間に預けるはずもないですし。
ただお互い信頼はしあっているのだと思いますが、バレットはティファの内面深くまでを知っていたわけではないのかなあ?と感じる描写も存在します。
七番街が崩落した時。バレットはこんなことをやった神羅への怒りで溢れていましたが、ティファは第二の故郷を失った悲しみの他に自分たちのやってしまったことの責任の大きさ、そして考えが足りなかったことへの怒りで震えていました。
バレットは震えるティファに「この怒りは絶対忘れねえ!」と言いますが、この時2人が抱えていた怒りの感情は方向性が違います。
バレットは神羅への怒り。ティファは自分自身への怒り。でもバレットはそれに気づくことはありませんでした。
さらに原作でも、クラウドがパーティから離脱して以降弱々しい発言を繰り返してしまうティファに、バレットは「クラウドがいなくちゃダメかよ、最初はあいつなしでやってきたじゃねえか……強いティファはどこに行っちまったんだ?」と発言するシーンがあります。
このことから、バレットはティファのことを物理的にだけでなく精神面でもタフな女性だと思っていたと考えられますね。
しかしそれはティファが仲間の前で気丈に振る舞っていただけの姿であり、本来は精神的に強い女性では決してありません。精神面にステータス全振りなのはエアリスの方であってティファは作中でも脆い方だと言えます。
この中では一番長く時間を共有してきたバレットとティファですが、それでもバレットは本来のティファがどんな人間なのかをこの時点まで気付くことはありませんでした。
優しいけど不器用で相手の気持ちを察するのが苦手なタイプのバレットと、自分の言いたいことを飲み込んでしまうタイプのティファとでは心から分かり合うのは難しいのかもしれません。
ジェシーとティファの関係は?
では同じ女性メンバーのジェシーとの関係性はどうだったのでしょうか。ゲームをプレイしてみて感じたのは、
ジェシーはティファを心から信頼していない
可能性が高い、ということです。
「ティファが行くことになっているんだけど あの人 思想が揺れてるっていうか」
「爆弾闘争にも乗り気じゃないから いざって時にね……」
前述の通り、ティファはアバランチの活動に消極的でジェシーは命懸け。2人の感情には温度差があります。
ティファの一般市民を傷つけたくないという気持ちもよく分かりますが、揺るぎない決意を以て行動しているジェシーからするとティファの思想はとても中途半端に映ってしまうのでしょう。
ジェシーはリメイクでその生い立ちが細かく描写されました。彼女はゴールドソーサーで主役を勝ち取れるほどの女優でしたが、当時神羅社員で魔晄炉の整備担当だった父親が魔晄炉内で過労により倒れ、魔晄中毒に陥ってしまったことがきっかけでアバランチに参加するようになったのです。
自称「女優」ならまだしも、主演を勝ち取れる女優なんてそうそうたくさんいるものではありません。ジェシーが相当な努力家であることは想像に難くないでしょう。さらに努力だけでなく、恵まれた容姿や才能だって必要だったはず。
しかし、その座を諦めてまでもジェシーはアバランチの活動に命をかけているのです。
そんな彼女からすれば、確固たる決意もなく、本番前になっても覚悟が決まらず大事な会議を途中退席してしまうティファに背中を預けることなんてできないでしょう。
目指している方向が違うため、2人の間に距離があっても仕方ありません。
ジェシーが最期の話し相手をクラウドにした理由
ジェシーが七番街支柱での最期、話し相手に選んだのはティファではなくクラウドでした。
単純に思想の違いですれ違っているだけで普段から親しく話している間柄であればアバランチとして苦楽を共にしたティファにかける言葉はもっとたくさんあったのではないかと思いますが、
ジェシーがティファにかけた言葉は
「やだ……ティファってば 変な顔しちゃって」
のみです。ここにクラウドとティファだけでなく仮にビッグスやウェッジ、バレットがいたとすればジェシーは彼らに何かしらお別れの言葉をかけたでしょう。
しかしながらここではティファに意識は向かず、ほぼクラウドと話して絶命します。
クラウドよりティファの方がジェシーと過ごした時間は長いはず。それでもジェシーが最期に選んだのがたった数日仕事を一緒にしただけのクラウドだったというのは、単にジェシーが「クラウドのこと好きだったから☆」だけではないでしょう。
「こっちも命を預けるわけだから それなら あんたみたいな有能な人の方がいいもの」
ジェシーにとって、長い間一緒に過ごしたティファよりも短期間ではあったけれど仕事と割り切って動いてくれるクラウドの方がよっぽど打ち解けられたのかもしれません。
ティファはジェシーをどう思っていたのか
推測ですが、ティファ自身はジェシーのことをちゃんと仲間だと思っていたのではないでしょうか。
ジェシーがフィーラーに襲われた時に真っ先に心配して駆け寄ったのはティファでしたし、彼女の最期の時も、ティファは大粒の涙を流していました。
もしティファがジェシーのことを普段から好意的に思っていなければここで泣くことはなかったでしょう。
ただ、考え方の違いゆえにすれ違いが生じ、結局はティファからの一方的な思いに留まっている関係性であると思われます。
冒頭に紹介したマーレさんの話に戻りますが、マーレさんはアバランチをよく知っているからこそなんとなく普段からティファがメンバー内で浮いていることに気が付いていたのかもしれませんね。
だからこそマーレさんは「同郷の友達」とティファが紹介したクラウドを見込んで、心から信頼できる友達になってあげて欲しいと依頼をしたのかも?なんて思いました。
最後に
ということでティファとアバランチメンバーの関係性について考察しました。
まとめると、
ティファには他のアバランチメンバーのような仲の良いエピソードは特になく、さらにジェシーとはその思想の揺れから心からの信頼関係は築けなかった
と推測しましたがいかがでしたでしょうか。
単純に同世代の女の子同士であれば仲良くなれたのかもしれませんが、2人が所属しているのは武力行使の過激な反神羅組織。ただの仲良しお友達集団ではないのです。
いくら片方が歩み寄ろうとしても、双方とも同じ熱量の覚悟がなければお互いに深い信頼関係を築くまでに至らないのも、掲げている目的ゆえに仕方のないことなのかもしれませんね。
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