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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
2020年4月10日、ついにFANINAL FANTASYⅦ REMAKEが発売になりました!
FF7は1997年に発売されてから23年、2015年のリメイク発表から5年の月日が流れています。この日を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
この記事ではFF7Rクリア後の感想をまとめています。
繰り返しになりますが、ネタバレ要素を含みますのでご自身でストーリーを確認したいという方はご注意下さいね。
【FF7R】ゲームボリューム
重要なことですが今回発売されたFF7 REMAKE分作であり、この作品だけでオリジナルのストーリー全てを終えることはできません。
今回描かれているのはミッドガルを脱出するまで。オリジナルでいうところのかなり序盤の方なんですね。
そんな序盤だけで本当に満足できるの?と不安になった方も多いでしょうし、私もその一人です。このFF7R、一万円近いお値段なのでそれなりに楽しませてもらいたい!というのは本音。
結論から言うと、
ミッドガル脱出まででもゲームボリューム的には充分楽しめました。
オリジナル版では深く掘り下げられなかったところが細かく描写されているので当時はサクッと流してしまうシーンで感動したりキャラに感情移入してしまったり、
序盤ではありますが一つの映画を見ているようで非常に満足でした。
今後の続編にも期待できるような作品に仕上がっていたと思います。
で、今作のFF7Rクリアまでの所要時間は約35時間ほど。
ストーリーをメインに楽しみたかったのでバトル難易度はEASYで進めたのですが、それでもお遣いクエストやミニゲームなどやることはそこそこあるので思いがけなくあっさりクリアしてしまった…ということはないでしょう。
ただ、どうしてもオリジナル版を知っている者としてはここでストーリーが終わってしまうのかという物足りなさは否定できません。
前述の通りこのゲームにはお遣いクエストが用意されています。
なんでも屋を名乗るクラウドがミッドガルで市民から様々な依頼を受け、それを解決し報酬を受け取る――――というもの。
その進行度によって会話やグラフィックが少しずつ変化したりするんですね。
オリジナルではそんなにミッドガル市民には思い入れもなかったので今作では楽しくなんでも屋の仕事をこなすことはできましたが、正直なところクエストで水増ししてる感は否めなかったです。
掘り下げてくれていると感じるか、水増ししていると受け取るかは個々で分かれそうですが、個人的にはこの水増しクエストがなければもう少しストーリーが先に進んだのでは?と感じてしまいます。
それか、クエストをやるならFF15程とはいかないまでもそこそこの量は欲しかったというのが本音。
今回のクエストは頑張らなくてもそれなりにやっていればコンプリートできるくらいの微妙な量なので、どうしても「あ、もしかしてクエストこなすことでゲームボリューム調整されてます?」と考えざるを得ないのです。
捻くれてるのかもしれませんが(笑)
【FF7R】グラフィック面
グラフィック面に関してはさすがFAINAL FANTASYシリーズ!と言ったところ。
FFシリーズはその美麗なグラフィックもまた魅力の一つなので、当時カックカクだったFF7がどう生まれ変わったのかは非常に期待されるところでした。
ミッドガル市内のグラフィックはとにかく圧巻の一言。
細部の至るところまで綿密に再現され、思わず足を止めて背景に見入ってしまいます。
今作では壮大な自然をグラフィックで楽しむことはできませんが、その反面重厚なプレートで覆われたミッドガルを余すところなく体感できる仕様になっています。
オリジナル版ではミッドガル市内の構造を当時のグラフィックでは完璧に理解することができなかった上、スラム街の人たちと触れ合うこともなかったので神羅が七番街スラムのプレートを落とすことがどれだけのことなのか正直分かっていませんでした。
淡々と落ちて、淡々とストーリーが進んでいった感じ。
しかし今回はグラフィックが大幅にアップデートされた為、スラム街に入り上を見上げると無機質なプレートが広がっています。
そしてそれを支える支柱。
走り回るだけで聞こえてくる住民の会話にはただのNPCとは思えない、確かにそこに住んでいる生きた人間の会話を彷彿とさせてくれるのです。
ああ、リメイクではここに、この生きた人間たちの居住区にあの重厚なプレートが落下するのか。
グラフィックが進化したゆえに、七番街プレート落下という悲劇が今まで以上にプレイヤーの頭から離れないストーリーの一つとなったのではないでしょうか。
ムービーと操作画面の「差」も良い意味で感じられず、ほぼずっとムービーのようなグラフィックのままクラウド達を操作することができるのには感動を覚えますね。
キャラクターの項目でお話しますがとにかくキャラの表情が豊かで、セリフがなくても気持ちが読み取れるほど。
進化したグラフィックでキャラクターの気持ちを読み取り、考察する楽しみもリメイクで増えたような気がしています。
【FF7R】バトルシステム
バトルシステムはアクションバトル要素を兼ね備えたコマンドバトルシステムとなっています。
フィールド上にモンスターが見えるので近づけばそのまま戦闘へと移行し、「攻撃」や「ガード」などのアクションを駆使してATBゲージを溜め、
溜まったゲージを消費してキャラ固有の「アビリティ」、マテリアで付け替え可能な「魔法」、そして「アイテム」などのコマンドを選択しながら戦います。
操作できるキャラクターは設定したバトルリーダーのみで他は勝手に動きます。
が、戦闘中に何度でも操作キャラクターは変更することができるので遠距離攻撃が得意なキャラ、接近戦が得意なキャラと使い分けてバトルを優位に進めて行くことができます。
難易度EASYだとそこまで難しく考える必要はありません。
モンスターは攻撃を繰り返したり弱点を付いたりしていると大ダメージを与えられるバースト状態に陥ります。基本はこのバースト状態にさせることを狙っていればOK。
EASYだとボスもそこまで固くないので、適当に切って弱点ついてボスのHPを減らすと次のフェーズに移行するムービーが始まり、同じことを繰り返していれば勝てます。
が、これはEASYの話であり、NORMALにすると難易度は跳ね上がりました。
一周目の途中からバトルにも慣れたのでNORMALモードに切り替えたのですが、切り替えた瞬間から雑魚敵にすら苦戦する羽目に。
しっかりバトルシステムを認識し、「アクション」の部分と「コマンド選択」の部分を使い分けていないとただ切りかかっているだけではそこら辺の敵にすらHPを削られまくります。
なのでストーリーを楽しみたいのに全然敵が倒せない!という方は迷うことなくEASYをお勧めします。
もっと戦略性を楽しみたい!バトルをストーリーの附属品にはしたくない!という方はNORMALの難易度だと充分バトルを楽しめるでしょう。
ただ、苦戦したのがロックオン。
ロックオンが上手く行かず狙った敵に全然焦点が合わなくて横の敵にロックオンが移ってしまったり。
私が下手くそなだけかもしれませんが途中何度もバレットの「ぶっぱなす」を空振りさせてしまいましたね。
【FF7R】キャラクター
リメイクではクラウドを含むメインキャラクターはもちろん、アバランチのメンバー、ミッドガル市民、神羅の人々などなど余すところなくキャラクターたちがオリジナル以上に魅力的に描かれています。
当時モブキャラだったアバランチのメンバーですが、特にそのうちの一人ジェシーという女の子は今作だとエアリス、ティファに並ぶもう一人の序盤のヒロインなのでは!?と思わせるくらい濃く描かれていました。
さて、まずは主人公のクラウド。FFシリーズをプレイしたことがなくても、クラウドの存在は知っていると言う人が多いほど有名な主人公ですね。
もともとかっこいい見た目で描かれていたクラウドですが、リメイクではますます磨きがかかり顔面偏差値がばか高いスーパーイケメンに生まれ変わりました。
ほぼすべてのFFシリーズをプレイしてきた私ですが、やはりクラウドは特に思い入れの強い主人公なのでまたクラウドを操作できるのは非常に嬉しいし感慨深いものがありましたね。
オリジナル発売以降の派生作品やアプリゲームなどでは強くてクールでかっこいい孤高の剣士というイメージが強くそんなキャラ付けをされたクラウドがよく見られました。
でも、オリジナル版のクラウドはもちろんかっこよくはあるのだけど、不愛想の中にも可愛げがあり、意外とノリもよく、でも根暗っぽさは隠せず発言もちょっと残念でどことなく厨二病くさい。
そんな人間くさいキャラクターだったからこそ愛着が沸いて好きになった人も多かったはずですが、リメイクでは近年の「クールな俺」部分だけをピックアップされているのかなあ?なんて発売前は心配になったりもしましたが…。
安心して下さい!リメイクのクラウド、ちゃんとクラウドしてました(笑)
エアリスとハイタッチしようとしたものの空ぶって恥ずかしげに目をそらしたり。
嫌々女装しながらもエンジンがかかれば超やる気になっていたり。
美人な女の子キャラクター達から好意を寄せられるも反応がまさにDTのそれだったり。
女の子がおもてなししてくれるお店に慣れておらず、たじたじになったり。
などなど!とにかく全力でクラウドでした。
イケメンになっても、あの人間くささは変わらず――――というかグラフィックとフルボイスの影響も相まってより魅力が増していると感じましたね。
そしてもう一人、FF7にかかせないキャラクターと言えばヒロインのエアリスです。
エアリスと出会ったばかりのリメイク版クラウドは、ほんの少し塩対応。ぐいぐい来るエアリスに「面倒だな」「聞こえてますけど?」なんて会話があったりも。
ですがやがてエアリスと再会しボディガードを引き受けて行動を共にするうちに、クラウドが少しずつエアリスに心を開いていく過程がすごく丁寧に描かれていました。
エアリスと話している時やその行動に呆れてため息をつきつつもたまにフッと笑い、まんざらでもないクラウド。
徐々にエアリスのペースに巻き込まれて心が穏やかになっているのかもしれません。
この変化はグラフィックの向上とフルボイスがなければ気付けなかったでしょう。
さらにアバランチのメンバー、バレットとはオリジナル同様出会った序盤はお互い気が合わずバチバチしています。
ですがこちらも一緒に戦って行くうちにお互いを認め合い、そして仲間として共闘する姿には感動を覚えます。
幼馴染のティファには初めから穏やかな表情と穏やかな声、終始優しげなクラウドを感じられます。
キャラクターの中身はあの頃のまま、でも表情や声の変化でキャラクターの感情を読み取ることができるのでリメイクではよりキャラクターを身近に感じられるようになりました。
【FF7R】ストーリー
リメイク版でも大筋はオリジナルのままですが、ストーリーを掘り下げる為に新しいキャラクターも用意されています。
大方は違和感なくメインストーリーに馴染んでいました。
有名な話ですが、FF7のヒロインの一人であるエアリスは作中で命を落とします。
当時このことを知らずにFF7を遊んでいたプレイヤーは計り知れないほどのショックを受けたでしょう。
私はリアルタイム勢ではなく映像作品のアドベントチルドレンが発売されてからオリジナルに手を出したクチなのでこの情報はあらかじめ知っていましたが、
それでもいざエアリスの死を目の当たりにすると悲しみのあまりしばらくその先をプレイすることができなくなるレベルでした。
さて、気になるのはリメイクでもエアリスの死は継続するのか否かというところでしょうか。
クリアしてみて個人的に思うのは、
生存するルートを用意している可能性も充分に考えられる
でした。
個人の推測の意を出ないのですが、結果的に命を落とす方向でストーリーは進めるけども、ifルートとして生存する可能性もあるよ?と訴えかけているような…
そんな伏線がいくつかストーリー上にちりばめられていましたね。
リメイク版では、オリジナルには登場しないフィーラーなる神羅でもセフィロスでもない、新たな第三勢力が登場しました。
見た目はほぼハ●リーポッターのディメンターです。
フィーラーはこの星の運命の番人という設定。このリメイク版のストーリーの核となる存在と思われます。
このフィーラーが一体何者なのかという話ですが、「運命の流れを変えようとする者の前に現れ、行動を修正するもの」。
要は分かりやすくざっくり言うと「リメイク版のキャラクターたちが原作通りのことしないとどこからともなく突然現れる奴ら」なんですね。
例えば
- リメイク版で神羅ビルでセフィロスに刺されたバレットは原作だと生きているのでフィーラーが原作通りに軌道修正し、助ける。
- 教会で2階から落下しそうになったエアリスのことを助ける(エアリスがタークスに連れて行かれないように)。
- 七番街の支柱を守ろうとすると邪魔しにくる(七番街スラムが守られるのは原作通りではない) 。
- 原作で亡くなる予定だけど現在生存しているアバランチメンバーには大量に押し寄せ攻撃してくる。
など、とりあえず原作と違うことをすると出てくるのがフィーラーです。
このリメイクでも終盤にフィーラーとのバトルを控えているのですが、フィーラーを倒すと原作では亡くなっており、リメイクでも亡くなった描写のあったビッグスがベッドの上で目を覚ましました(流れが変わった)。
要はこのフィーラー=運命の番人を倒したことによりこれからの運命(原作の流れ)を変えることができる―――というのをここで意味しているのでしょう。
この流れからも、原作からの逸脱を良しとしないフィーラーが消えたことでエアリスが命を落とす運命を変えられるのかもしれないのでは?と推測できるんですね。
ただ、このエアリス生存ルートについては賛否が分かれるところです。
エアリスは唯一のセトラの末裔であるが故に神羅から監視される日々を送り、幼少期から過酷な運命を背負って生きていました。
淡い恋心を抱いていたザックスによく似たクラウドと出会うことで彼に惹かれていきますが、本当のクラウドに会うこともできないまま突如としてセフィロス(コピー)の正宗に貫かれ命を落とす―――……悲しい運命のヒロインです。
エアリスの死から20年あまり。そろそろ報われてもいいのではないかとエアリス生存を望む声も多いでしょう。私も純粋に、ifルートがあるのならその物語を見てみたいと強く思います。
しかし、この「エアリスの死」があったからこそFF7はプレイヤー達にインパクトを与え、FF7の物語に切なさや儚さを覚えたのもまた事実。
主人公クラウドと死別してしまうヒロインだからこそ忘れがたい存在になり、彼女のことを好きになったファンが大勢いるのも事実なのです。
だからなおさら簡単に、人気があるから生き返らせましょう!と簡単に進む話ではないんですね。
リメイクのストーリーではエアリス生存を匂わせるシーンも多々ありましたが、期待させてさせてさせて…結局生き返りません、なんてことになりかねないのが現実っていう話なので。
最後に
分作と聞くと完結するまで購入をためらう方も少なくありません。
しかし今作には伏線がたくさん散りばめられていることからも「今後の展開を考察する」考察班がネット上にはたくさんいます。
そんな方達の考察を読み、自分はどう思うのか、どういう展開を望むのか―――……一緒に考えるのも完結していない作品への楽しみ方の一つなのではないでしょうか。
オリジナル版をプレイしている方ならなおさら懐かしのキャラクター、音楽、ストーリーに心が躍ること間違いなしです。
まあ、正直な話完結を待っていると何年先になるか分かりませんよ、というのが本音なのですが(笑)
クリア後にあれこれ語り出したくなるゲーム、FF7R。
珍しく6000文字を超えるほど記事を書いたんですが掘り下げたいことは数知れず―――なので、また別記事でFF7Rの感想と今後の展開を書いていきたいですね。
それではここまで最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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