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【ミステリと言う勿れ】久能 整の体の傷は?隠された驚くべき過去【ネタバレ考察】

大人気漫画『ミステリと言う勿れ』の主人公を務める久能 整くん。

 

独自のおしゃべりで様々な事件を解決に導いている彼ですが、どうやら彼は幼少期に壮絶な経験をしているようなのです。

結論から言うと、本編ではまだ正確に詳しく整の過去は語られていません。

しかし第1話から散りばめられている伏線から読み解くと、少しずつ整の過去が垣間見えるようになっています。

 

この記事では整の過去についてまとめ、考察していきます。

ストーリーの核心に迫る盛大なネタバレが含まれていますので先を知りたくない方はご注意願います!!

 

【ミステリと言う勿れ】久能 整という人物

東英大学の教育学部2年生。天達先生のゼミに所属。うお座の早生まれであり、8巻の時点ではまだ19歳の未成年です。

美容室に行って抑えてもらわなければぼわぼわになって爆発したみたいになるほどの天然パーマが特徴。

将来は小学校教師になるのが夢。

友達も彼女もおらず自宅には誰も招いたことのない彼ですが、カレー作りが趣味で快適に生活しているのだとか。

【ミステリと言う勿れ】第1話で見えた身体の傷は?

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第1巻 P71より ©田村由美/小学館

整が殺人の容疑をかけられて警察署へと任意同行を求められた第1話。

 

もちろん最終的に整は解放されたのですが、逆上した薮刑事に胸ぐらを掴まれた時―――…服の陰から、少しだけ身体に傷跡が見えるのが分かるでしょうか。

これは後に分かる整の過去に関する伏線です。

 

整は普段から外ではマフラーを巻いており、自宅でも首の詰まった洋服を着ています。

これは日常的に傷跡を隠そうとしているのか、それともストーリーの設定が単純に秋冬だからなだけなのか……

そこはまだ不明なのですが個人的には前者だと考えています。

 

原作第3巻で整は「他人と一緒に入るお風呂もプールも入りたくありません」と話しています。

最初は神経質だからなのかと思っていましたが、考えてみればどちらも身体の傷跡が見られてしまう場所です。

 

もう一点。原作にはないのですが、実写ドラマ版では自宅でも首にマフラーを巻いたまま料理している整のシーンがありました。

これは明らかに視聴者が疑問に思う点です。

 

このようにお風呂やプールを嫌がったりマフラーを強調しているところからも整は意識的に傷跡を人に見られないよう隠しているのでは?と推測できますね。

 

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【ミステリと言う勿れ】整の父親と母親は?

整の母親はすでに他界しており、父親は一度も登場していません。

ただ、第1話で去年の年末に帰省したと整が話していたことから生存はしているのでしょう。

整が第1話で警察から解放された後「親のすねかじりで働いたこともない〜」と言っているので、彼の生活費や学費の工面は父親がしているのかもしれません。

 

両親については第8巻にて初めて詳しく語られます。

整曰く、同居していた父方の祖母は常軌を逸した人であり、母親は物理的にも精神的にもなぶり者のサンドバッグにされたと言います。

そしてその暴力は整にも及びました。

 

その息子である整の父親も基本仕事と称して家にはおらず、いたらいたで瞬間湯沸かし器。祖母の味方で言葉の通じない人間だったのです。

 

このことから整が身体に負った傷は、祖母か父親から受けた虐待によるものであると推測できますね。

 

整の母は度重なる暴力や精神的苦痛により心が壊れてしまいました。

結果何も感じなくなってしまい、整を愛することすらできなくなってしまったのです。

 

それからしばらくして母親は亡くなりました。

自殺だとされているものの、整は誰かに殺されたと思っているのです。

 

本編第2話から始まるバスジャックのエピソードでは、犬堂兄弟からの「自分が1番嫌だと思う死に方を教えてほしい」という質問について、整は

「事故やもしくは殺されたのに自殺だと片付けられること」

と意味深な回答をしていました。

 

これは初回だと気づきませんが、後に自身の母親の死について言っていたと読み取ることができますね。

 

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【ミステリと言う勿れ】整の癖

整には自分でも気づいていない癖がありました。

それは他人の癖を真似てしまうこと

 

「人の癖を真似するのは、子供が誰かの気を引きたい時にやるもの。小さい整くんは一体誰の気を引きたかったんだろうね」

バスジャック事件の後でそう我路に指摘され初めて気がついたのです。

 

また、第1話では妻子のために復讐を決行してしまった薮刑事に整が語りかけるシーンがありますが、

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第1巻 P69より ©田村由美/小学館

青砥刑事には「ずっと自分の父親への恨みを話しているようだった」と言われています。

また、第2話では整が池本刑事に

「子供がお父さんに愛されたくて構ってほしくてグレました、なんてドラマの中だけですよ。実際はただただ無関心になっていくだけです」

と話していましたが、これも自分の幼少期を思い出していたのかもしれません。

 

このことから察するに、幼い頃の整は親の愛情に飢えていたのでしょう。

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第7巻 P95より ©田村由美/小学館

母は早くに亡くなり、父または祖母から虐待を受けていた整。

彼には両親から愛されている記憶がないのかもしれません。

 

それゆえ、無意識的に他人の癖を真似たり父親への恨みつらみを話してしまったりするのかもしれませんね。

 

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【ミステリと言う勿れ】整の出身地

整は現在東京で一人暮らしをしていますが、以前はどうやら広島に住んでいた時期があるようです。

 

しかし、整自身は広島にいたことをなぜか隠そうとしている描写があります。

汐路から広島市内の乗り換えをスムーズに行っていたりお好み焼きを箸ではなくヘラで食べているところから広島の人では?と何度も指摘されていますが、はっきり答えず曖昧にしています。

 

また、狩集家の遺産相続問題を解決して東京に帰ろうと広島の駅のホームを歩いていると。

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第4巻 P43より ©田村由美/小学館

「あれっ?ととろー?その頭ととろーじゃろ?」

「ほれ、小学校で一緒じゃった…いつこっちへ帰って来たんじゃ」

 

なんと小学校時代の同級生らしき青年から声をかけられたのです。

整は第1巻で昔「トトロ」って呼ばれていたと話していました。

この青年も整のことを「ととろー」と呼んでいるので、おそらく本当に同級生だった人に思えますが…

 

整は

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第4巻 P44より ©田村由美/小学館

「違います。人違いです」

とだけ言ってあっという間に立ち去ってしまうのです。

 

これらから推測するに、整の中では広島時代にあまりいい思い出がないように見えますね。

高校ではすでに現在住んでいる街にいたことから、整が広島にいたのは小学生くらいまでの話なのでしょう。

母親が亡くなってから広島へ移住したのかもしれません。そして進学と共に整の一人暮らしが始まった?とかでしょうか。

 

さらに明確な場所は明らかになっていませんが、整はどうやら一時期雪の降る北の方に住んでいたこともあるようです。

父親や祖母から身を隠すため一時的に母親と暮らしたのでしょうか。

 

この辺りはまだまだ語られていないので謎が多い部分です。

 

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【ミステリと言う勿れ】カウンセラー喜和との出会い

家に帰りたくなかった幼い頃の整が出会い、手を差し伸べてくれたのが心理カウンセラーの美吉 喜和でした。

喜和は整が通う大学のゼミの先生である天達の恋人だった人です。

 

彼女は幼い整の人格形成に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第7巻 P8より ©田村由美/小学館

「いっぱい考えて、いっぱい誰かに話そう」

喜和が言ってくれたこの言葉こそが、今の整の人格に繋がっています。

整が今の大学に入学したのも彼女経由で天達と知り合ったからです。

 

しかし、残念なことに喜和は5年前にストーカーと化した患者の男に殺害されてしまいました。

整は毎年彼女の命日にお墓参りに行っています。

 

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まとめ

ということで本編に散りばめられた伏線から見える整の過去について考察しました。

再度まとめると、

  1. 第1話で整の身体に火傷のような傷跡が発見される。
  2. 幼いころ父親あるいは祖母から虐待を受けていた可能性がある。傷跡はその時のものか。
  3. 母親は父と祖母による精神的・肉体的暴力を受けて他界。自殺とされているが整は誰かに殺されたと思っている。
  4. 幼少期は広島に住んでいた時期があるが、本人はそれをなぜか隠そうとしている。理由は明らかになっていない。また、一時期雪の降る北の方にいたことがあるとも話している。
  5. 整には無意識に他人の癖を真似てしまうところがある。幼少期に親からの愛情に飢えていた可能性がある。
  6. 家に帰りたくない整に救いの手を差し伸べてくれたのは心理カウンセラーで天達先生の恋人だった美吉 喜和。彼女の存在が今の整に多大な影響を与えてくれた。

このようになっております。

 

まだまだ不明で推測に留まっている部分が多いのが現状です。今後本編で語られるであろう整の過去、非常に気になりますね!!

それでは今回はこの辺にて。

最後までお付き合いありがとうございました♪