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【FF7】ティファは本当にクラウドが好きなのか【考察】

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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

結論から言うと、ティファはクラウドに好意を持っています。

 

クラウドが誰を好きなのかについてはプレイヤーの選択肢次第で解釈が分かれるところですが、

ティファやエアリスはクラウドが好きという設定にゲーム上なっていますね。

 

初めてFF7をプレイした時は「クラウドってこんな可愛い美女たちに好かれまくって超モテ男ーーー!!」って単純に思ってましたけど、改めて物語やキャラの心情などを含めて考えてみると、

 

ティファって本当にクラウドのこと好きなのか?

 

と、疑問に感じるところがいくつもありました。

初回は好きって設定になってるからティファ→クラウドで疑いもなく見てましたけど、

いやいやティファ別にクラウドのこと好きじゃなくない?みたいな。

一緒にいて楽しいの?お互い無理してない?みたいな。

 

クラウドに好意を寄せるティファというそもそもの設定に疑問持ってる時点でナンセンスだとは重々承知ですが、

この記事をご覧になっている方はきっとゲームをやってみて私と同じ感情を抱いた方だと思います。

 

ですので、

今回の記事はそういう方々向けに書いた一個人の見解であることをご理解下さいませ。

何言ってるんだこいつ!ティファ叩き記事か!?とか、タイトルでそもそもご納得できない方はサクッと画面を閉じて頂けると幸いです。

ティファは嫉妬するくらいクラウドが好き?

ティファがクラウドに好意を寄せる模様は、関連書籍にもいくつか書かれています。

ザンガン流格闘術の使い手で、男と互角に渡り合う一方、内面はとても女性的。クラウドに対しては、恋心を寄せると同時に、彼の矛盾した言動に不安を抱いているが、それを口に出せずにいる。

ティファにとってクラウドは、過去との唯一の接点であり、助けてくれると約束をした王子様的存在であり、恋の対象だ。

引用元⇒FINAL FANTASY Ⅶ ULTIMANIA OMEGA P22、P23より

 

さらに、リメイクではあまりありませんでしたが原作ではクラウドと親しくするエアリスに対し、嫉妬しちゃうティファの様子が描かれています。

 

コルネオの地下牢でエアリスと初対面の時、

「安心して。少し前に知り合ったばかりよ。なんでもないの」

とエアリスにクラウドとの関係を説明された時も

「安心って……何を安心するの?」
「ああ、勘違いしないで。私とクラウドは単なる幼馴染よ。なんでもないの」

なんて、ちょっとムキになって否定してみちゃったり。

 

他には神羅ビルの独房に捕まった際、

「エアリス!?無事か?」
「きっと、クラウドが来てくれるって思ってた」
「ボディーガード、依頼しただろ?」

「報酬はデート一回、だったよね?」

「……………なるほど」
「……!?ティファ!ティファもそこにいるの!」
「すいませんねえ」

と、リメイクティファなら100%言わなそうな嫌味っぽいことまで言っちゃいます(笑)

 

エアリスは単純にティファの声がしたことで彼女の安否の確認ができて一安心、といった感じにも聞こえますが、

ティファはその前の2人の会話にほんのりやきもちを焼いてしまった様子。

 

全然好きでも何でもない男が突然自分の知らない女を連れてきたところで正直どうでもいいし、更にはその女とデートの約束しててもなんの興味も持たないもの。

しかしこのように嫉妬を見せるってことは、シンプルに考えてティファはやっぱりクラウドのことが好きだからなんでしょう。

『好意』なのか『依存』なのか

ティファがクラウドに好意を寄せている描写はあるのですが、それは純粋に好きという気持ちなのか?と言われればちょっと疑問なんです。

 

そもそも、ティファとクラウドは一般的に言う幼馴染の関係ではありませんでした。

リメイクでは変更が加えられるかもしれませんが、原作ではソルジャーになってティファのピンチにかけつけるという約束する以前はお互い親しくなかった間柄です。

ティファはこの約束をきっかけにクラウドを意識し、村を出て行ったクラウドを想うようになりますが、そこから今までずっとクラウドを好きでいたのかは正直分かりません。

約束後から一貫して一途に好きなのだとしたら、クラウドが働いているかもしれない神羅にテロ作戦を実行しようとするでしょうか。

再会するまでクラウドのことはすっかり忘れていた!とかならまだ分かるんですが…。

長年に渡って音信不通のクラウドが生きてるかどうかも不明だっただろうし。

 

そしてティファは思ったことが口に出せないず、精神的にも脆いタイプのキャラクターですね。

子供の頃に両親を亡くし、故郷も無くなり、ミッドガルのスラムで孤独に生きてきたティファ。

このFF7という世界観では現実の中学生くらいの年齢で一人立ちしていることから(クラウドもそのくらいの年齢でソルジャーを目指しましたし)20歳は立派な大人なのかもしれませんが、

普通に考えれば20歳の女性はまだまだ社会的には若者なのでティファの心細さや寂しさも充分理解できます。

 

だから個人的には給水塔で約束を交わして以降ティファはクラウドをずっと(恋愛的な意味で)一途に想っている!というよりは、

再会して以降に

 

クラウドを自分の精神的な心の拠り所にした

 

ように見受けられます。

ティファは守られたい願望がある子ですし、作中でもクラウドを真っ先に頼る描写がいくつもあります。

 

好きは好きなんだろうけど、過去の自分を知る人間が周りに誰もいなくて孤独を感じているところに同郷のクラウドが現れたわけですよ。

さらにはこの男、かつてピンチの時にかけつけるとヒーローの約束をした男ですよ。

 

そりゃティファじゃなくてもテンション爆上がりしますよ!

 

自分と同じ共通点を持つ人間の存在って大事ですから。

進学で一人上京して不安を抱えながら大学生活を送っていたら、同じ学部になんと同郷の人がいた!ってなったら安心するしまず最初は仲良くなりますよね。

 

しかもティファの場合は故郷はもう存在せず、身内もいない状態なのでクラウドが目の前に現れた喜びは尋常じゃないと思います。

それくらいティファにとってクラウドとの再会は特別だったんですよね。

だからこそ、クラウドがいなくなってしまうことが彼女の中では最も恐ろしいことであり、クラウドの行動に違和感を覚えていても口に出すことができずにいました。

エアリスの存在

ティファにとって、エアリスの登場も大きいでしょう。

エアリスの性格も相まって、あのクラウドがあっという間にエアリスと仲良しになっています。

エアリスは最初「なんでもないの」なんて言ってたけど、エアリスはティファと違って好意を持ったクラウドへのアピールも積極的です。

しかもこの人もまたどえらい美女です。

 

あれ、このままだとヤバい雰囲気かもな。

 

クラウドがエアリスのところに行ってしまったら、今度こそ本当のひとりぼっちです。

両親もいなくなった、故郷も失った、自分たちの責任とはいえ七番街スラムも店も何もかも失ったティファ。

 

クラウドだけは絶対いなくなってほしくない!

 

そういうのもあって、エアリス単体の時は仲良しだけどクラウドが絡むと必死になっちゃうのかなーって思います。

単純にクラウド好きだから取らないでよー!の可愛い嫉妬なだけには見えません。

エンディング後のティファとクラウドは一緒にいるものの…

ティファとクラウドが最終的にどういう関係なのかはプレイヤーごとに解釈が分かれるところでしょう。

好感度が高く甘めの夜を迎えていれば結ばれたとも感じるでしょうし、そうでなければ良き旅の仲間といった関係性ですね。

 

エンディング以降のアドベントチルドレン(AC)の時間軸ではバレットとその娘のマリンと共に、4人で家族として暮らしていました。

バレットはテロ行為の贖罪のため旅立ち、その後デンゼルという孤児の少年が加わります。

 

エンディング~AC辺りのティファはピリピリしてるというか、心が常に晴れないで悩んでいるといった感じです。

クラウドが本当の自分を取り戻して、セフィロスを倒して星も守って、ようやく新たな人生の始まりかと思いきや、クラウドがまーた初期の暗ウドに戻ってるんですね。

エアリスを守れず死なせてしまったことに罪悪感を抱え、ゆえに心を病んで星痕症候群という死の病を発症してしまいます。

 

しかもクラウドが連れてきたデンゼルは、クラウドが『エアリスが自分の元へ連れてきた』と解釈して保護した子。

クラウドには懐くけど、ティファには初めなかなか心を開いてくれない。そこにティファはモヤモヤ。

 

クラウド本人はティファに何も告げず突然自宅を去り、最後の時をエアリスの教会で迎えようとしていたり。

それに対してティファもとうとう爆発。

でも一人は嫌なんでしょ?だって携帯は手放さないもんね!ズルズルズルズル!私たち、思い出に負けたの!?

 

なんかもう、この2人……一緒にいて大変だなあと。

 

ティファの爆発したくなる気持ちも分かります。

新しいセブンスヘブンも切り盛りしながら家事も子供達のお世話もほぼティファが担当。

 

まさに共働きなのにワンオペ育児+家事。

んでエアリスが〜とか言ってデンゼルを連れてきた当の本人は何も告げずに家出。

 

さすがにティファでなくてもブチギレ案件ですよこれは。

 

クラウドもティファも精神的に脆いので、一緒にいて相手に不安を感じて心を病んでしまわれないか心配になってしまいました。

お互い、もっとポジティブな人と一緒にいた方が精神衛生上良さげな気が……。

 

制作陣からは「セフィロスのこととか色々なくてもクラウドとティファは合わない」という発言がありますが、お互い「陰」の性格がそうさせるのかな?と思います。

前述の通りティファも

『クラウドが何よりも大好きでどんな時でも一緒にいたい!』というよりも『過去を共有できる唯一の人』としてクラウドに精神的に依存してる

ように見えてしまいます。

 

でもそのクラウドも全然心が強くない上に自分を責めてしまうタイプなので、なんか上手くいかない、みたいな。

「……クラウドがいれば全部解決する気がする」
「クラウドがね……いつもそうしていたみたいにちょっと気取ったポーズで言ってくれるの。大丈夫だよ、ティファって」

 

もともとティファは原作からクラウドにはかっこいい頼りになるヒーローであってほしいと思っている節がありますね。

セリフからも見える通り、やはりクラウドが心の拠り所です。

クラウドが途中でいなくなってから、彼女は急激に弱弱しくなってしまいます。

 

カッコつけてティファに花をあげたりグラス片手に「綺麗だ」とか言っちゃうリメイククラウドならやりかねませんが、

でもそれもあくまでジェノバ細胞の影響を受けているクラウド自身が作り出したカッコイイ俺!ってだけで、どのみち本来のクラウドは彼女の求めるタイプではなさそう。

クラウド、大概肝心な時に心病んでウジウジしちゃってますから…。

 

そしてこちらはACの前日譚となる小説「On theWay to a Smile」からの一部引用ですが、

クラウドが眠っているのを確認してから声をかけてみる。
「わたしたち、大丈夫だよね?」
もちろん答えはない。寝息が聞こえるだけだ。クラウドがここで眠っているという事実だけが家族の証明なのだろうか。
「わたしのこと、好き?」
クラウドは目を覚ます。怪訝そうな顔。
「ねえ、クラウド。マリンのこと、好き?」
「ああ。でも、時々どう接していいのかわからない」
「もうずいぶん一緒にいるのに?」
「それだけじゃ、ダメなのかもな」
「――――わたしたちも?」
クラウドは答えない。

引用元⇒On The Way to a Smile FINAL FANTASY Ⅶ EPISODE:TIFAより

どうでしょうか。

ティファは一緒に住んでいるのにも関わらずバラバラでうまく機能しない名前だけの「家族」に不安を覚えており、

クラウドの寝ている間に疑問を投げかけます(起きてる時に言えないのがなんともティファっぽいですね)。

 

しかし、目を覚ましたクラウドはティファが安心するような言葉をかけてはくれなかったので、ティファの不安はますます募る一方です。

ここでこそ「大丈夫だよ、ティファ」って気取ったポーズはなくてもいいから言って欲しかったんですよね、ティファとしては。

でも彼もまた不器用な性格なのでティファの気持ちを汲み取った上手い言葉をかけてあげることができないんです。

 

もどかしいですねえ。

 

ティファは自分はどうなってもいいから周りを優先したい!という自己犠牲タイプではないですよね。

どちらかというと最も大切なのは自分自身のように感じます。

 

クラウドが記憶違いを起こしているのをずっと言えなかったのも、真実を告げることでクラウドがおかしくなってしまうのを心配していたという部分ももちろんあるのでしょうが、

根っこのところでは

本当のことを言えばクラウドが自分の前からいなくなるかもしれない(=また孤独になる)のが恐ろしくて仕方がなかった

という気持ちがあるからでした。

 

クラウドへの愛情が誰よりも深いからこそ多くの悩みを抱えながらも常に一緒にいるというよりは、

もう二度とあんな孤独を味わいたくない・大切なものを失いたくないという自分自身のためにクラウドを選んでいる―――ーように個人的には思えてしまうのです。

まとめ

ということでティファもクラウド大好きってよりは依存っぽいし、

クラウドもエアリス引きずってるし(恋愛というよりも救えなかった罪悪感が強いようですが)でギスギスしてお互い一緒にいて楽しいのかなあ?

と個人的には思ってしまうのですが、

それでも派生作品以降はセットで登場することが多いことからも

 

やはりこの2人の関係性が好きなファンが大勢いるのでしょう。

 

やや2人の関係性を辛辣に書いてしまいましたが、お互いがお互いを必要とし、精神的に脆い2人ながらも失敗を繰り返しつつ共に寄り添って成長していく姿を見届けたいファンもたくさんいるのだと思います。

見た目もあえて似たような色合いにしているのか、この2人にはどこかニコイチ感がありますしね。

 

原作ではティファにもドライ対応だったクラウドですが、リメイクでは序盤からティファに対して優しさ全開に変更されていました。

この2人の関係を応援しているプレイヤーからすればニヤニヤしてしまう嬉しいシーンがたくさんあったと思います。

 

ただ、FF7は恋愛がメインテーマではないことからも

クラウドのヒロインが誰なのかについてはプレイヤーに想像の余地を残しておいてほしい

と考えているプレイヤーも多く存在します。

 

そもそもこの2人は色んな苦難を乗り越えた上で一緒に歩いていく大器晩成型の関係なので、序盤からあんなイチャイチャしてたらその後のストーリーの感動が薄れたりしないのかしら?とかなり不安はあるのですが……。

色々不安な点はありますが、リメイク続編で2人の関係はどう描かれていくのかゆるーく見守っていきたいと思います!

 

 

今回の記事を作成するに辺り参考にした書籍はこちらです。

FF7原作終了~派生作品アドベントチルドレンに至るまでのティファとクラウドの関係をもっと詳しく知りたい方は必読の小説です。

それではまた!

 

 

 

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