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【FF7】クラウドは一体何者だったのか クラウドの真実に迫る

この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

クラウド・ストライフ、といえばご存知の通りFF7の主人公です。

FF7をプレイしたことがなくても、キャラ自体は見たことあるor知っている方も多いくらい超有名なクラウド。

さてこのクラウドくんですが、

 

『神羅カンパニー所属の元ソルジャー』という肩書きが実は偽りだった

 

というのは割と有名な話だと思います。

しかし、なぜクラウドが元ソルジャーと偽って登場する羽目になったのか。クラウドが実は元ソルジャーじゃないことは知ってるけど、どうしてそうなったのかまでは詳しく知らないという方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、今一度クラウド・ストライフという人物が一体何者なのか、どういう経緯を辿ってきたのかを詳しく解説していきたいと思います。

クラウド・ストライフのプロフィール

まずはクラウドの基本プロフィールから。

名前⇒クラウド・ストライフ(Cloud Strife)
年齢⇒21歳
身長⇒173㎝
誕生日⇒8月11日
血液型⇒AB型
出身地⇒ニブルヘイム
武器⇒ソード
一人称⇒『俺』

こんな感じです。ツンツンとした金髪の髪型はもはやお馴染みですね。

今となってはFFシリーズは美しいグラフィックが特徴の一つですが、当時のグラフィックはまだカックカクでした。プレイヤーが画面の中でクラウドを見つけやすいように、矢印の意味も込めてこの髪型になったそうです。

身の丈ほどもある巨大な剣を振るって戦うクラウド。勝利時に剣をクルクルと回す決めポーズはかっこいいと神羅兵にも好評なんだとか(笑)

クラウドは不憫な主人公

FFシリーズの主人公は比較的不憫な子が多いですけど、その中でも抜群にクラウドは不憫な主人公です。

クラウドが元ソルジャーではないことは最初にお話しましたが、じゃあそもそも彼は何者なのか。まず事実をお伝えしますと、

 

夢に破れて挫折し、あげく人体実験に利用された可哀想な一般人

 

です。ざっくり書いただけでその不憫さが伝わってくると思いますが、もう少し詳しく彼の経緯をご説明します。

  1. 幼少期をニブルヘイム村で過ごすも、みんなの輪の中に入れてもらえずぼっちな日々を送る。
  2. 英雄セフィロスに憧れ、村のみんなに認められたくてソルジャーになることを決意。
  3. しかし結局ソルジャーにはなれず、一般兵止まりのまま任務で村へ帰還。
  4. 出生の秘密を知ったセフィロスが発狂。ニブルヘイムを燃やされる。
  5. 主人公パワーによりセフィロスを倒すことに成功。しかし任務に同行していた親友でありソルジャーのザックスと共に神羅に捕らえられ、以降宝条の実験台となる。
  6. ジェノバ細胞を埋め込まれ魔晄漬けにされた結果、重度の魔晄中毒となり廃人化。
  7. 16歳から21歳の大切な青春時代を棒に振る。
  8. ザックスが廃人化したクラウドを連れて神羅屋敷を逃亡するものの、追っ手に阻まれクラウドを守り、死亡してしまう。
  9. 廃人のクラウドは「放っておいてもいずれ死ぬ」と判断されその場に放置される。
  10. ザックスからバスターソードを託され、ジェノバ細胞の影響により記憶が混同した状態のままミッドガルを目指す。
  11. ミッドガルで同郷の友人ティファに再会した時、ソルジャーになれなかった自分を恥じる気持ちからザックスから聞いたことや自分で見たこと、自分の理想の人物像などを混ぜ合わせて『偽りの元ソルジャークラス1st』を誕生させてしまう。

 

これが、ゲーム序盤に元ソルジャークラス1stとしてクラウドが登場する羽目になった経緯です。

 

21歳にしてとてつもなく波乱万丈な人生を送っていることがお分かり頂けたと思います……。

 

ソルジャーだと思ってたのにソルジャーじゃなかった…

そもそもクラウドがソルジャーになれなかった原因は、肉体的なこと以前に精神的に弱くてジェノバ細胞の影響に耐えられないと判断されたせいなのです。

 

ソルジャーは精神的・肉体的に強い者へジェノバ細胞を埋め込み、魔晄を浴びせて作られた兵士のこと。言わば改造兵士です。

 

ジェノバ細胞を埋め込まれた人間は身体能力が飛躍的に向上するのですが、健康な肉体以外にもジェノバ細胞に支配されないよう強い精神力が必要とされるんですね。

ザックスにはその適性があり、ソルジャークラス1stにもなれ、クラウドと同じ人体実験を受けても最後まで人間として行動することができました。

しかし、適性なしのクラウドは人体実験の結果魔晄中毒に陥り、肉体はソルジャー並みになったものの精神がおかしくなってしまいました。

 

そう、

クラウドがソルジャーだったと思い込んでしまったのは、全てジェノバ細胞のせいなのです。

 

ジェノバ細胞に耐えられないから、記憶がおかしくなってしまったのです。

 

元ソルジャークラス1stは、亡くなったザックスのことでクラウド自身のことじゃありませんあたかもザックスの経歴が自分自身のものであると記憶違いを起こしてしまったのです。

自分が見聞きしたりザックスから教えてもらったこと、ザックスの経歴、自分の理想の性格(クール?)をなどなどを混ぜ合わせて作り出されたのがゲーム序盤のクラウドです。

クラウドは『ぼくのかんがえたさいきょうのソルジャー』を演じさせられてるだけで、本当に強くてかっこいいソルジャーは自分を守って亡くなった親友のザックスの方でした!という驚愕の真実。

 

実はザックスの方が主人公っぽいスペックなんですよね、もしあの時ザックスが生きていたらザックスが主人公だったかもしれません。

クラウドはなぜ人気があるのか

ソルジャーを目指すも結局なれず、人体実験の被験者になったことで精神がおかしくなり親友の経験を自分のものだと記憶違いしたままクールでカッコイイ自称元ソルジャークラス1stを演じていたクラウド。

この事実を知った状態でFF7をプレイすると、序盤は何とも言えない気持ちになります……。

 

特にソルジャーと任務を共にすることの多かったタークスはそう何人もいないクラス1stの顔は知っているでしょうし。リメイクではクラウドがタークスのレノとバトルになる前、

 

レノ「クラスは?」
クラウド「ファースト」
レノ「(ブハッッッ!!)いくらなんでもファーストってお前よお!」

 

こんな会話があり、レノがクラウドを小馬鹿にします。ファーストって、つくならもう少しまともな嘘をつけよってことなのでしょうね。お前なんかファーストにいなかったけど?っていう。

 

その人記憶違い起こしてるだけだからやめてあげてえーーーー!!

 

クラウドが可哀想になり見てられなくなります……つらい。

 

ジェノバ細胞の影響を受けているせいでおかしくなっているのもありますが、本来のクラウドは特別クールな性格でもありません(派生作品ではクールな男で登場しがちですが)。本来は純朴で優しい青年といった感じです。

ではなぜ一体、クラウドってこんなに人気があるんでしょう。クールで強くてかっこいい主人公っぽく登場しておきながら、実はお豆腐メンタルの一般人でしたし。ジェノバの影響とは言えど、ちょっと痛い子ちゃんぽく見えちゃいますし。

イケメンだから?イケメンならFFシリーズのキャラはほぼそれです。でも、クラウドが一番人気の主人公なんです。

 

なぜ彼はそこまで人気があるのでしょうか。

不憫だけど共感を得やすい男

ここまでクラウドという人物を紐解いてきましたが、少しずつ見えてきた部分があると思います。

 

クラウドの人生は、私たちの人生によく似ているんです。

 

クラウドは幼少期、友達がいませんでした。一緒に遊びたいのに言いだせず仲間外れにあっていたのを、「子供っぽい奴らだ」と周囲の子を馬鹿にすることでなんとか孤独と折り合いをつけていました。プライドが高くて素直になれず、他人を見下す。

 

自分はあんな奴らとは違う『特別な人間』と思い込んでいる。

 

だからセフィロスみたいなソルジャーになって、村のみんなに認めてもらおう!って考えたんですね。ソルジャーなんて憧れの職業につけば、自分のことを仲間外れにしていた村の子たちも、村のアイドル・ティファも一目置くでしょう。

で、自分の可能性を信じて大見得切って村を飛び出したものの、結局ソルジャーにはなれませんでした。

 

これを見ると、まるで子供の頃は大きな夢を見ていたけど、結局その夢が叶うことなく今はパッとしない人生を送っている我々の現実の生活とリンクするところがあるのではないでしょうか。

子供の頃は夢みがちで誰もが自分の可能性を信じて、それはもうBIGな夢を語りますよね。でもある程度の年齢になると現実が見えてきて、あの頃思い描いていた自分とは全然違う生活を送っていたりして。

バンド組んで「絶対売れてやるからな!」なんて地元に置いてきた友達に宣言して上京したものの、全然目が出なくてバイト漬けの日々…。同窓会でみんなにどんな顔して会えばいいんだろう…みたいな。

 

クラウドも一緒です。「俺はソルジャーになるぜ!!」って言ってたのに実は一般兵止まりですよ。ニブルヘイムのみんなにどんな顔して会えばいいんだよ合わせる顔がないよぉ~~~!!ってそりゃなりますよね。ティファには堂々とソルジャー宣言までしてますから。ますます恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

その心の弱さをジェノバにつけ込まれ、疑似人格を形成してしまいました。

 

このように、クラウドの人生はプレイヤーである我々現実世界の生活と非常にリンクするので共感を得やすいのです。

王道主人公のようなヒーローっぽさもない。

難ありな性格で子供の頃は友達もいない。

なりたい職業にもつけない。

心が弱くて本当の自分を偽ってしまう。

 

しかしこれらの挫折を乗り越えて、物語の終盤ではセフィロスを倒し真の英雄となるクラウド。なんだか感情移入してしまいませんか?頑張れクラウド!って心から応援したくなります。こういう実に人間らしいところがクラウドの人気の所以なのでしょう。

何度も言ってしまいますが、クラウドは非常に不憫な主人公です。でも、彼の人生は私達の人生によく似ていて、共感を得やすいのです。FF7をプレイすると、『クラウド=自分自身を投影した姿』のようにも感じられます。

FF7発売当時、『君はもうクラウドになったかい?』というキャッチコピーがありました。これにはクラウドの人生を自分自身に重ねて、君も心の弱さを乗り越えて成長していくんだよ!というメッセージが込められていたのかもしれません。

最後に

ということでこの記事では大人気主人公クラウド・ストライフについて解説しました。

 

心の弱さでソルジャーになれず、ジェノバにつけこまれ偽の人格を形成してしまったクラウド。だけどプレイヤーが自己投影できる人間らしいキャラクターであるところが、彼がいつまでも絶大な人気を誇っている魅力のひとつです。

現在発売されているリメイクではまだクールな元ソルジャーでしかありませんが、今後はクラウドの核心に迫るストーリーが展開されていきます。

原作の気になるシーンはどのように表現されるのでしょうか。クラウドの活躍が楽しみでなりませんね!

 

 

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