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【ネタバレあり】氷の城壁を一気読みした感想まとめた

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悩む人
悩む人
最近、広告でよく見かける「氷の城壁」が気になっているけど、どんな内容?面白かったら購入したいので読んだ人感想教えて!!

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容
  1. 「氷の城壁」はどんな話?
  2. 登場人物ざっくり紹介
  3. 「氷の城壁」を一気読みした感想
  4. 「氷の城壁」はどこで読める?書籍化されてるの?

結論から言うと、「氷の城壁」はめちゃくちゃ面白かったですし、課金して最後まで読んで本当によかった!と心から思える作品でした。

 

ジャンルは女性マンガかつ恋愛ものということもあり、若い人向けの作品かと思われがちですが、「氷の城壁」は心理描写が秀逸で人間関係も複雑なので大人もじゅうぶん楽しめる内容となっています。

Ruka
Ruka
それぞれの過去に苦い思い出を持つ登場人物たち。読んでいると、きっと誰かの過去に共感してしまうはず。学生時代のことを思い出しながら読めるのでむしろ大人の方が楽しめるマンガなんです!
本記事ではネタバレ満載で一気読みした感想を書いています。内容を知りたくない方はご注意ください。

 

「氷の城壁」とは

まずは「氷の城壁」のあらすじをご紹介します。

人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!

引用元⇒コミックシーモア

内容はざっくりと、

  • 高校生たちによる
  • 学園ものの
  • ラブストーリー

であることがわかりますね。

 

ここで

10代の若者のラブストーリーが身も心も疲れ果てた大人に響くわけ?もうピュアな恋愛なんて忘れちまったよ……

と思うことなかれ。

 

「氷の城壁」のレビューを見ると大人からの感想も多く、

「高校生の恋愛マンガかと思ってたら自分の過去に重ねてボロ泣きした」「キャラの中に誰かしら自分と被る人がいるから共感できて一気読みできた」

などの声も。

 

この記事を書いている私自身もアラサーの立派な()大人ですが、自分の高校時代を思い出して胸が熱くなりました。

ただピュアな高校生の恋愛一辺倒なだけでなく、

子供と大人の狭間である高校生時代に誰もが一度は感じたことのある複雑な感情が繊細に描かれているため共感が止まらず、どうやって高校生たちが抱いている悩みが解決されるのか、とにかく最後まで続きが気になって仕方ない作品でした。

Ruka
Ruka
展開もシリアスすぎず、ギャグすぎず。全話オールカラーということもあって飽きずに読み進められます!

 

学生の人も、とうの昔に過ぎ去った人も、人間関係に悩んでいて自分の居場所がないと感じている方は特に刺さる部分が多いと思います。

「氷の城壁」登場人物の紹介

ここでは「氷の城壁」に登場する主要キャラを簡単に解説します。

Ruka
Ruka
実際にはいい味出してるキャラがもっとたくさん登場するのですが……気になる方はぜひ本編を!

①氷川 小雪(ひかわ こゆき)

本作のヒロイン。

人付き合いが苦手で、クラスでは誰ともつるまず一人行動していることから、「誰も近寄るな」オーラを出していると勘違いされている。

どうやら中学生の頃の経験が彼女のトラウマとなっているようでーーー?

 

他クラスの安曇美姫とは幼馴染で、「こゆん」と呼ばれている。

②雨宮 湊(あまみや みなと)

クラスでも目立つタイプの陽キャイケメン。モテる。

距離感ゼロで誰とでも分け隔てなく接することのできるコミュ力の持ち主ーーーと思いきや、実は家庭環境から心の中に壁を作っており、本当の心は誰にもさらけ出すことができずに葛藤している。

 

いつも一人でいる小雪を目で追ううち、彼女ことが気になり始める。

③安曇 美姫(あづみ みき)

小雪の幼馴染。

見た目のよさからクラスでは女神のようなアイドル的扱いを受けるが、本当は快活で男勝り(中学の時はゴリラ扱いされていた)。

素の自分が出せず苦悩している。

ミナトとヨータとは中学の頃塾で知り合い、友達になった。

④日野 陽太(ひの ようた)

ミナト・美姫の友達。身長がとにかくデカい

親しみやすい性格で小雪ともすぐに仲良くなる。

 

父親が再婚し、若い母親と双子の兄妹が誕生してからは家に自分の居場所がないと感じるようになってしまった。

⑤栗木 桃香・五十嵐 翼

※一緒に描いてしまいましたが、この人たちに接点はありません()

栗木 桃香(くりき ももか)

小雪たちの一学年下。美少女でモテる。

自分が仲良くしたいから、友達になりたいから、ではなく、あくまで目的遂行のために人に近づく計算高いタイプ。

ミナト狙いで小雪にも近づき始める。

五十嵐 翼(いがらし つばさ)

小雪・美姫と同じ中学だったが今は別の高校に通っており、小雪がどこの学校なのかも知らされていない。

ややモラハラ?っぽい発言もあるが、周りに人が集まってくるタイプで女子からも人気が高い。

中学の頃小雪のことが好きだったが、小雪は五十嵐が苦手だった。

【ネタバレあり】「氷の城壁」を一気読みした感想

ここから先はネタバレ満載です。誰と誰がカップルなのかも書いてます。内容を知りたくない方はご注意ください。

小雪のトラウマ

こゆんがなんで一人でいるのかっていうと、中学生の時のトラウマがあるからなんですね。

 

こゆんは男子学生特有のノリ?(何人もでつるんでギャーギャー馬鹿なことしたり、好きな子にちょっかい出してくるみたいなアレ)がそもそも苦手。

なのに小柄でいじりやすいからなのか、単に可愛いからなのか、個人行動で浮いているのを面白がっているのか、男子や先輩にまあよく絡まれます。

で、クラスで人気者の五十嵐に好意を寄せられるし、目立つ男子の先輩グループにも気に入られたり。

 

こゆん的にはすごい迷惑な話なのに、ハタから見ると一見「男子に気に入られる子」なんですよねこれが……。

で、それを気に食わないってことでこゆんに嫌がらせを始めたのが同じ部活の熱川(あたがわ)っていう女子。

うわーーーー、こういう子いたわーーー!!!

Ruka
Ruka
部活内で陰口叩いたり、上靴にゴミ入れたり姑息なやつね。でも熱川、実は五十嵐のこと好きだったから余計こゆんが気に食わなかったんですよ…

 

大人になればこんな子からの嫌がらせも「好きな子が自分に好意がないことを知って悔しいのね、はいはいかわいそうに」と流せるし、そんな相手は自分からそっと離れられます。

が、中学生だったら確実に病んでますね。

 

学生って、狭い人間関係の中で一定期間やり過ごさなきゃならないじゃないですか。

たまたま地域が一緒だったとか、たまたま似たような学力の連中がたまたま同じ年齢だったってだけで同じ空間にぶち込まれて仲良しを強制させられるからシンドイ。

大人みたいに人間関係を自分で選択できないから余計病むんだよなあ…。

 

結局こゆんも嫌がらせがしんどくなって部活を辞めちゃいます。

五十嵐は被害者

五十嵐はこゆんにトラウマを植え付けた相手の一人なんですけど、個人的には五十嵐って被害者だよなあと思います。

こゆんが五十嵐を苦手なのは単純に性格の不一致が原因だと思うんですよ。

 

五十嵐は、こゆんが好きでこゆんの気をとにかく引きたくて、

  • こゆんの特大地雷である低身長をいじる
  • こゆんの視界に入るところからチラッチラしてくる
  • いちいち構ってくる

とか、

中学生男子のあるある行動をやっちゃいます。

前にも述べた通り、こゆんはその男子あるあるが大嫌い

Ruka
Ruka
要するに五十嵐のアピールは全部裏目に出てしまってるんですね。五十嵐ィ……

 

五十嵐もこゆんの好きなもの小馬鹿にしちゃったりする部分はあるのでアレはアレですけど、こゆん以外の女子からは人気だし友達にも囲まれてるしで別に人として何か欠落してるとかではないんですよ。

シンプルにこゆんと五十嵐が性格上合わないだけ。

中学生のウザい冷やかしが拍車をかける

五十嵐のことを死ぬほど嫌ってたこゆんですが、その時の家庭環境とか色々なんやかんやあって、実は全然好きじゃないまま五十嵐と一時期付き合います。

付き合ったことで、五十嵐に好意を寄せる熱川の当たりが強くなるのはもちろんのこと、極めつけは10代特有の男女が一緒にいるとなぜか冷やかすアレ。

なんであの年代って、

誰が誰を好きとか付き合ったとか、そういう恋愛事情に過敏なんでしょうかね。

 

学生時代に付き合って同級生に冷やかされた経験がある人は、この辺読んでるとこゆんの気持ちが痛いほど理解できるのではないかと思います。

すっっっごいウザいよねあの冷やかし……。

作中でもこゆんは「五十嵐の嫁」とか「結婚したー」とか、「どこまで進んだ」とか冷やかされてて。

Ruka
Ruka
出たよ!そういうとこだぞバカ男子!!

 

結局、こゆんは五十嵐を拒絶して結果として傷つけて、高校は別々になるわけですが。

 

五十嵐かわいそうかよ。

 

あ、もちろんこゆんがひどい!とかは全然思わないですよ。

五十嵐のこと傷つけちゃったけどね、でも性格の不一致が招いたことだし致し方ない部分はある。

 

ただ、五十嵐って周りの空気に巻き込まれた被害者じゃね?

五十嵐ってなんか悪いことしたっけ?

いや特別してないんだよな…こゆんへのアピり方は間違ってたけど。

 

その後、偶然五十嵐とこゆんが再会してしまうシーンがあるのですが、五十嵐の対応は割と大人だなって思いました。

広告ではギンギンに嫌なやつっぽく登場してましたけど、五十嵐そんな悪いやつじゃないです。

むしろ哀れで推せる。

計算高い女・桃香

桃香は賛否の分かれるキャラな気がします。

苦手な人はとことん無理だこいつってなりそうですが、個人的には嫌いじゃないんですよ、桃香。

 

彼女はこゆんたちが2年生に進級した時に入学してきた後輩で、入学早々ミナトが気に入りガンガンに攻めてきます。

その時はこゆんもミナトが気になり始めていたし、ミナトもこゆんに好意を寄せていました。

ミナトが誰が好きなのかはもう明らかな状態(こゆんを除く)だったんですね。

ーーーが、桃香はそんなもん知ったこっちゃねえでミナトにバチくそ猛アピールします。

 

彼女は、いわゆる「私の方が〇〇くんのこと先に好きだったの知ってるくせに」理論を全無視するタイプで、

先に好きだったら偉いのかよ大事なのは相手の気持ちじゃねーかよどっちが先だとか関係ねえよゴメンけど私も好きだからガンガン攻めるわ

って女なんですね。

この考え方に関しては普通にめっちゃ正論じゃね?って思えるわけです。

 

誰が誰を好きって知ってるんだったら身を引くべき!応援すべき!って考え方の人は桃香のことすごいムカつく女に見える気がする。

人の欲しいもの横取りする女、的な。

 

でも、桃香は

  • たくさんの男子にチヤホヤされたいわけではない
  • 自分が好きになった人に好きになってもらいたい
  • 待ってるだけは嫌で納得いくまで行動したい

って感じの子で、個人的には真の通った強い女だと思うんですよね。

 

とはいえ、桃香には仲良くなりたいんじゃなくて自分の目的遂行のために人に近づくっていう計算高い部分もある。

そこはシンプルに腹黒いな〜って思うし、利用された側は利用されたことに気づいて地味に傷付きます。

その辺り含めると100%全肯定できる大好きなキャラ!とまでは正直ならないですが、考え方には共感できる部分もあったし、

ミナトにフラれてから泣いて→立ち直って→次に進む様は強気でウジウジしてなくて「この子めっちゃいい女やん!!」…ってなりました。

 

あと数年、大学生くらいになったらもう少し心が成長するのでその頃にはもっといい女に進化してそうですね。

ということで、私は嫌いじゃないキャラでした。

この漫画、ヨータに救われている人多くない?

ヨータ、まじでいい奴すぎ。

リアルにこんな子が学生時代にいたら、きっともっと楽しいスクールライフを送れていたんじゃないかなと思うほどいい奴です。

 

こゆんがヨータとすぐに仲良くなれたのは美姫の友達だからってこともあるだろうけど、それがなくてもヨータの人柄の良さが大半を占めてると思うんですよ。

だって同じく美姫の友達だったミナトのこと、こゆんは最初めちゃくちゃ警戒してましたからね。

ミナトがこゆんと仲良くなれたのはヨータっていう緩和剤がいたからだよなあ…

 

中でも美姫は特にヨータの存在に救われた子でしょう。

高校で素の自分が出せず、ずっと悩んでいた美姫。

で、中学の頃から見た目の良さから男子は寄ってくるものの本性(ゴリラ)を知られるや否やすぐフラれて…を繰り返しており。

素を出しても引かなくて、本当の自分を好きになってくれる相手を探し続けていた美姫でしたが、その相手がヨータだったわけです。

 

美姫も最初は友達期間が長すぎるゆえヨータを友達以上に思えず、

さらにはこゆんとヨータってお似合い!と勘違いして後押ししていたこともあり、ヨータの告白を一度断ってしまいますが、最後はヨータとうまくいって本当によかった!!

ヨータもヨータで親の再婚で家に居場所がないと感じる中、美姫の明るさに救われており。

Ruka
Ruka
ヨータと美姫、めっちゃお似合いのカップルすぎる…!

「氷の城壁」には青春がいっぱい

私が最初に「氷の城壁」を知ったのはSNSの広告で、期間限定で一部無料になっていたこともあり読み始めました。

もともと阿賀沢先生の別作品を読んでいることもあり、単純な興味本位でクリックしただけなんですが……

すっかりハマりまして。

それはもう、こんな5000文字以上の長文を書くくらいにですよ。

 

恋愛マンガなんて数年遠ざかっていた私ですが、この作品はストーリーも面白くキャラも全員個性的でとにかく続きが気になり、最終話まで購入し一気読みしてしまいました。

10代の頃の繊細な心模様をここまで丁寧かつ繊細に描いたマンガはなかなか見当たらないでしょう。

何気ない日常の中で誰かの言葉で救われたり、自分の態度や接し方で逆に誰かを傷つけてしまったり、自分の居場所がないと感じたり。

Ruka
Ruka
そんな複雑な10代の心の動きがイラストで見事に表現された作品です。

 

この作品には漫画らしい、それっぽいわかりやすい大事件みたいなものは起きません。

ただ日常の中のモヤモヤが積み重なっていくところがよりリアルだからこそ、自分の過去の経験と重ねて見てしまうのではないでしょうか。

あの頃はわからなかったけど、大人になった今だからこそ理解できる感情なんてのもあったりで終始読む手が止まらなく、泣いたり笑ったりいい意味で心がめちゃくちゃに揺さぶられました!

 

もちろん学園祭の話とかグループデートの話とか、THE高校生!みたいな展開もありなのでそれはそれで当時を思い出して懐かしさに浸れて最高です。

ただの高校生の恋愛マンガと思わず、大人にこそ読んでもらいたい!

読了後にそんな気持ちになったので感想を書いた次第です。

 

一度読み終わってスッキリしても、何度も何度も繰り返し読みたくなる不思議な作品「氷の城壁」。

ぜひ一人でも多くの人に読んでもらいたいです。

「氷の城壁」はどこで読める?単行本の発売は?

これまで単行本は未発売だった「氷の城壁」。

なんと2023年7月4日、ついに単行本(紙版・デジタル版)が発売されることになったのです!!!

縦スクロール作品の単行本化は、想像を絶する大変な作業なのでしょう(阿賀沢先生のツイート、ハッシュタグが「助けて」……)。

 

Ruka
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他の連載もされてご多忙の中、こんなにも早く単行本化してくれた阿賀沢先生を始めとした関係者の皆様には感謝しかありません!
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Ruka
Ruka
手元に残しておきたいくらい大好きな作品になったので私は紙版を早速予約しました♪

 

単行本発売までは以下の電子書籍サイトやアプリで「氷の城壁」を読むことが可能です。

「氷の城壁」を無料で読む方法

基本的に上記のサイトの大半は全巻無料で読むことができません。

しかし、サイトによっては無料話数が期間限定で大増量されたりするのでこまめにチェックしてみると◎ですよ。

 

「ピッコマ」「LINEマンガ」は無料チャージ分が貯まれば1話マンガを無料で読める仕組みなので、「氷の城壁」も実質全巻無料で読むことが可能です。

Ruka
Ruka
とはいえ無料チャージには23時間待つ必要があります。私は全然待てなかったのでさくっと全巻購入しました!

【最後に】

ということで今回は「氷の城壁」を一気読みした感想をまとめた記事となりました。

 

情報を整理すると、

  1. 「氷の城壁」の単行本は2023年7月4日発売(紙版・デジタル版同時)
  2. 「氷の城壁」が読めるのは電子書籍サイトorアプリのみ(2023年6月現在)
  3. 電子書籍サイトでは無料話数が期間限定で大増量されることも
  4. 「ピッコマ」「LINEマンガ」は全巻無料で読める(ただし23時間で1話という鬼畜)

このようになっています。

 

心に響く素敵な作品なのでぜひぜひ読んでみてくださいね!

Ruka
Ruka
無料分を駆使すればかなりお得に読めますし、課金しても全く損はないですよ

 

それでは今回はこの辺で。

7000文字近くの大ボリューム記事になってしまいましたが、最後までお付き合い下さりありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ