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【FF7R】エアリスの台詞「好きにならないで」について考えてみた【考察】

この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

原作ではプレイヤーの選択肢や行動次第でキャラの好感度が上下し、台詞やイベントが変化するという好感度システムが搭載されていました。原作ほどではないですが、FAINAL FANTASYⅦ REMAKE(以降FF7R)にもクラウドの行動次第でシナリオが分岐するイベントが発生します。

それがチャプター14で起こる「それぞれの決意」というイベント。

バレットの娘マリンを助ける為に自ら神羅ビルに赴いたエアリスを救出しにいく夜に起こるこのイベントは、エアリス・ティファ・バレットのうち好感度の最も高いキャラがクラウドの元に現れます。原作でいうゴールドソーサーのデートイベントに近いものですね。
分岐シナリオの割にはかな~り意味深な台詞を匂わせるこのイベントですが、この記事ではエアリスルートについて考察していこうと思います。

エアリスはクラウドの「夢」として現れる

「エアリスはこの時点で神羅ビルにいるのにクラウドの前に現れるとかおかしくない?」って思われる方の為に補足として。

エアリスは一応クラウドの夢として登場します。いや、そもそもこれは夢なのか現実なのか―――?といった不思議な感じ。クラウドも自宅の花畑に座っていたエアリスを見て「どうして(ここにいるはずもないのに。それならばこれは)夢か」と彼女に問うものの、「さて どうでしょう」と具体的には答えないエアリス。

自分は子供の頃神羅に居た。だから昔の部屋に帰ってきた感覚で、今の場所の居心地は悪くないよ?とクラウドに心配をかけまいとするエアリスとの会話からこのイベントはスタートします。

「好きにならないで」って何?

エアリスはFF7Rのストーリーにおいても何かと意味深な台詞を残すことが多いのですが、今回特に気になったのがこの「それぞれの決意」イベントでの

「でもね 好きにならないで」
「もしそうなっても 気のせいだよ」

と、クラウドに向けて言う台詞です。とても切なそうに、苦しそうに伝えるエアリスの表情が印象的なこのシーン。初見の方にとっては「好きにならないでって何のこっちゃ?エアリス突然何言ってるん?」とでもなりそうですが、リメイクのストーリーを進めているとこの台詞の意味がとても深いものに感じられます。

一体この台詞にはどういう意味が含まれているのか、私なりにですが考察してみました。

エアリスが自分の未来を知っている

エアリスがこの台詞を言った意味として考えられたのは、

もしかしてエアリスはこれから自分自身に起こる未来の出来事を予感しているのかもしれない

でした。

エアリスは最初に

「人は必ず死ぬ」
「だから 正しく ちゃんと自分らしく生きなくちゃ」
「一瞬 この一瞬を大切に」

と、「人の死」について話していたり、「好きにならないで」の前には

「クラウドと会えて 嬉しかった」
「かけたくれた言葉 ひとつひとつ」
「してくれたこと ひとつひとつ」
「全部 嬉しかった」
「一緒にいられて 楽しかった」

など、クラウドのことを過去の思い出のように、まるでもうお別れかのように語るところから、原作をプレイしている身としては「エアリスの最期」を連想させてしまいます。

どうにもこれからの自分の運命を知ってしまっているかもような台詞なのです。

ご存知の通り、原作においてエアリスはセフィロスコピーの正宗に貫かれて命を落としますよね。生前のエアリスの活躍もありクラウド達は星を救うことはできましたが、エアリス自身を助けることはできませんでした。

クラウドはその後このことを悔やみ、ジェノバ細胞に操られ何もできずただエアリスが刺殺される様を見ていることしかできなかった自分を「あの時自分はエアリスを見殺しにしてしまった」と責めてしまうんですね。

クラウドがエアリスに対して恋愛感情を持っているかどうかは具体的に明記されていないのでプレイヤーの想像におまかせ!って話になるんですけど、原作でエアリスルートを辿っていると少なくとも何かしら特別な感情は抱いているように思えます。

エアリスは自分の死を確信してしまったからこそ、「(私のことは)好きにならないで」とクラウドに伝えたのでしょう。

前述のとおり、エアリスの死後クラウドは自責の念にとらわれて苦しみます。でもその時エアリスは亡くなっているので傍にいてあげることはできない。それなら、「(あなたをこれ以上苦しませてしまうくらいなら、初めから私のことは)好きにならないで」と伝えたのだと私は考えます。

エアリスがクラウドに好意を抱いていることは原作からも明らかなので、大切な相手だからこそ「私のせいで苦しまないで欲しい」とあえて遠ざけるようなことを言ったのではないでしょうか。

そう考えると、エアリスは自分が死ぬことを確信しているにも関わらず自分のことだけでなくクラウドのことも心配しているという、なんともエアリスらしいけれどとても切ない台詞であることが見えてきます。

クラウドの中のザックスが錯覚を起こさせている?

もう一方で、

エアリスはクラウドの中にザックスがいることを知っていて、それ故にその感情はクラウド自身のものでなはいから

という考察をされる方もいます。

物語を進めると判明することですが、この時点でのクラウドは「本当のクラウド」ではありません。これについては長くなるので割愛しますが、ざっくり言うとザックスから聞いたことや自分で見聞きしたことをジェノバ細胞の影響で自分自身の記憶と思い込み、理想のソルジャー1stクラウドくんを演じている状態なんです。

だからこそ、ザックスを知っていたエアリスはクラウドの中にザックスの面影を感じたんですね。

エアリスは古代種としての特殊能力なのか単純に人を見抜く力が優れているのかは不明ですが、冒頭からクラウドが別人格を演じていることには気が付いています。

ザックスとエアリスはかつてお互い惹かれ合う仲でした。原作では「淡い恋心を抱いていた関係。エアリスの初恋の人」ですが、クライシスコアだと「多分がっつり付き合ってる設定」です。相当温度差があるんですがお互い好意的であったことは間違いないんですね。

そのことから、「クラウドがエアリスを好きと思う感情はクラウド自身のものではない。クラウドの中のザックスがエアリスの記憶に反応して錯覚を起こさせている」とも考察できるのかもしれません。

つまりは「私のことは好きにならないでね、だってそれはクラウドの感情じゃなくてザックスのだから。私のこと好きって思う感情は気のせいだよ」とクラウドに伝えている台詞ともとれるということなんですが…。

このクラウドの中のザックス説を見た時になるほどな~とも思ったのですが、個人的にはこの説はあまり推していません。

そもそもなぜザックスの感情だからそれは違うよ、気のせいだよって牽制する必要があるのだろうと思うんですね。

お互い惹かれ合っているけれど、自分の死を予見してしまった以上は好きにならないでほしい。それ故ならクラウドを苦しませない為の優しさであり自分への戒めで言ったんだと考えられますが、そうじゃないのにわざわざ夢に出てきてまで「それはクラウドの感情じゃないよ~気のせい!」と伝える意味とは。

リメイクでの序盤のクラウドはティファに盲目で、もはや誰が見ても「これティファ一択じゃね?」と思うレベルにイチャイチャしてますし、エアリスも「ティファはクラウドの大切な人でしょ?」的なことを言います。
原作のエアリスはクラウドにグイグイで好意全開!でしたが、リメイクでは単純に仲良くなりたいな~って思っているだけのような、若干気持ちの伝え方が控えめになっている気がします。

この説でいくとそんな控えめになったエアリスが、「あなたの好きな人は本当はティファなんだよ」とクラウドに再認識させる為に夢に出てきて2人の仲を応援する決意表明をしたってことになるのでしょうか。

う~~~ん、やっぱりしっくりきません。エアリスが2人の恋仲応援したいなら旅の途中にでもサラッと言ってそうだし、もっと2人っきりにしてあげたりとかしそうですけどね。

それか、単純に「クラウドの中の私の初恋の人or元カレ(ザックス)の人格が私のことを好きなだけなの。あなたのそれは違うから」って伝えてるだけだとしたらエアリスめちゃくちゃ痛い女になってしまいません?

クラウド自身もまだこの時点では自分がザックスの記憶を擬態しているとは思ってないので、これだとエアリスは「突然夢で現れて自分の元カレっぽい人の話して消えてった女」じゃないですか。クラウドにとっても「え、あいつ何しにここ来たん?何の話?気のせい?は?」って感じでは?

そもそもこれだと冒頭の人の死について話したことや、クラウドとの別れを思わせるセリフとの関連性が無い気がします。「人は死ぬから一瞬一瞬を大切にね、クラウドと会えて嬉しかったし楽しかったよ。で、クラウド私のこと好きみたいだけどそれザックスの気持ちだからね~」って訳が分からなくないですか?

「それはザックスの感情だよ」と伝えることで今のクラウドの人格が本人のものではないことに気付いているのを助言しにきた?とも考えられなくないですがあちこち無理な解釈が必要なのでやっぱりこの説は個人的に推していません!

お互い惹かれ合うからこその「悔しいけど 嬉しい」

ということで私の個人の見解としましては、エアリスが自分の最期を予見してしまったからこその「好きにならないで」だと考えておりますので、この流れで2人の会話を紐解いていくとまた非常に切なさを感じるのです。

エアリスに好きにならないでと言われたクラウドは、怒ったりムキになって否定するでもなく、一瞬はっとして目をそらします。そして一言、「ずいぶん一方的だな」。もう少し膨らませると、「(俺の気持ちも知らないで、)ずいぶん一方的だな」なのでしょうか。

クラウドってエアリスのこと絶対好きでしょ

と思わざるを得ないこの描写。まるでクラウドの表情が言い当てられて気まずそうに視線を逸らした、みたいな。2人の会話がなんとも切なく美しい。もうじき朝だから、と消えようとするエアリスにクラウドがかけた言葉は「助けに行く」ではなく「迎えに行く」――――――。

その言葉を聞いた瞬間のエアリスの表情が、こちらです。

悔しいけど うれしい

もう、なんとも切ない。

クラウドが大切だから、好きにならないでと牽制した。そして、自分自身もこれ以上この人のことを好きにならないよう戒めた。それなのに、「迎えに行く」と優しい言葉をかけられてしまったら、その決意も簡単に緩んでしまうくらい喜んでしまう自分がいて―――――それが、「悔しい」なのでしょうか。

このイベントがあまりに儚い綺麗な夢物語なので、実際助けに行った時はそれはそれは感動的な再会が待っているのかと思いきや意外にもあっさり救出してましたけどね(笑)

ただこんなにクラウドとエアリスが想い合っているような台詞、描写があったとしてもですよ。

何をどうやっても冒頭のクラウドとティファのイチャイチャっぷりが脳裏をよぎるのはリメイクをやっていれば言うまでもないというか…。公式がもうティファルート一択!というのならそれに納得するほかありませんが、一応wヒロインと銘打っているのならオリジナル同様平等に扱って頂き、どちらか片方だけに偏るのだけは勘弁してほしいなあというのが私の本音です。

最後に

長くなりましたが、この記事ではエアリスの「好きにならないで」という言葉の意味について考察してみました。

この台詞一つで様々な解釈ができますが、私としてはその他の台詞の兼ね合いからもお互い惹かれ合いつつもエアリスが自分の最期を確信しているがゆえにこれ以上は踏み込まないようにしているために言った言葉なのだと考えます。これが一番しっくりきました。

リメイクのクラウドは明らかにティファティファなんですけどね…。とりあえず次回作以降がどうなるのかに期待です。

それではここまでお付き合い頂きありがとうございました!

 

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