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本記事には映画「THE FIRST SLAM DUNK」の本編に関係するネタバレを含みます。これから鑑賞される方で情報を一切知りたくない方はこのままページを閉じて頂くか、ご納得の上でお進みください。
今回はこんな疑問にお答えします。
- 映画スラムダンクの主人公は誰?対戦校は?
- 変更された声優やOP/EDはどうだった?
- レビューでは賛否が分かれているけど、楽しめる人はどんな人?
- 映画スラムダンクのグッズが欲しい!どこで購入できる?
結論から言うと、映画「THE FIRST SLAM DUNK」は大迫力で非常に面白かったです。
途中あまりの迫力に、矢沢を超える逸材を同時に2人も見つけてしまった時の安西先生ばりに震えたりもしました。
しかしながら映画を観てきた人たちの口コミやレビューは賛否両論。
「最高傑作で泣いた」と言う人もいれば、「思ってたのと違う…」とがっかりする人も。
なぜこんなに評価が分かれるのか不思議に思いつつ鑑賞しましたが、観終わってからその理由がわかりました。
本記事では観てきた感想と、「THE FIRST SLAM DUNK」を楽しめる人と楽しめない人の特徴も考察しています。
映画を観るか観ないか判断に悩んでいる人はぜひ最後まで読んで参考にしてみてください!
それでは行ってみましょう!
映画スラムダンクの主人公は誰?対戦校は?
本作の映画では、公開されるまであらすじが一切公開されず、主人公も対戦校も完全に不明のままでした。
数秒の予告映像から「THE FIRST SLAM DUNK」の内容を考察した記事を以前書きましたが、実際はどうだったのでしょうか。
主人公は桜木花道から宮城リョータへ
原作・90年代のアニメ版共に主人公は桜木花道でしたが、本作の映画では2年の宮城リョータが主人公を務めました。
主人公が変更される可能性は
- 劇場告知ポスターの中心には花道ではなくリョータ
- キャスト紹介順はリョータが1番めだったり中心にいたり
というところからも予想していた方が多かったはず。
予想通り主人公は宮城リョータだったのですが、主人公が変更になった理由として原作者であり映画の脚本・監督を務めている井上雄彦氏はこのように言及しています。
リョータは連載中に、もっと描きたいキャラクターでもありました。3年生にはゴリがいて、三井にもドラマがあるし、桜木と流川は1年のライバル同士。2年生のリョータは間に挟まれていた。そこで今回はリョータを描くことにしました。
引用元⇒「THE FIRST SLAM DUNK」パンフレット内インタビュー(P16)より
確かに原作を読み返すとリョータは他のメンバーに比べて掘り下げが少ないようにも感じます。
原作をただなぞって同じものを作ることにあまりそそられなかったという井上監督。
とはいえ主人公は花道のイメージが強すぎるゆえ、まさかの主人公変更に驚きを隠せないファンも大勢現れました。
対戦校は山王工業
対戦相手も映画が公開されるまで完全に不明。
こちらも予告映像から「ほぼ山王戦だろう」と予想を立てる人も多く、ファンの期待通り全国大会の山王戦が描かれることになりました。
山王戦は原作の中では最後に当たる試合であり、かつ読者が最も熱くなれて何回読んでも泣けるという伝説の回です。
アニメ化もされておらず、長年ファンが映像化を待ち望んでいた試合でもあります。
ただ、ここで注意しておきたいのが、前述の通り井上監督はただ原作をなぞることにはそそられなかった点ですね。
感想の項目で詳しくお話ししたいのですが、前もってざっくりお話しすると、山王戦で泣いたであろう名シーンや名台詞の数々はかなりカットされております。
最近のアニメは原作を忠実に再現していることが多く、劇場版鬼滅の刃は原作の完璧再現で感動を呼びました。
そのノリで
なんてワックワクでいくと肩透かしを食らいます。
アニメ版から主題歌・声優が共に変更!違和感はある?
映画公開1ヶ月を切った11月4日になって、ようやくボイスキャストと主題歌が発表されました。
しかもそれらの全てが総入れ替えとなったこともあり、ファンの間ではかなり戸惑いも見えました。
大人の事情もありますし、旧アニメから20年以上経っているのでキャスト変更は仕方のないことでしょう。
ただ、
- 旧キャストの方々が今も現役で活躍されていること
- 公開ギリギリまで何も発表されていなかったこと
これらの点からもスラムダンクは当たり前にキャスト続投だと思っていた人も少なくありません。
過去アニメのリメイクでキャストが一新されることはよくあります。
が、その場合、制作決定とほぼ同時にキャスト変更を発表してくれますし、旧キャストが親世代などの別キャラで登場するなどのリスペクトがあります。
しかしスラムダンクの場合、実は2年も前にキャスト変更が決定していたにもかかわらず、公開1ヶ月を切ってから&YouTubeで旧アニメを公開してから&極めつけにはムビチケ発売後の発表。
2年間も待たせやがって……。
で、実際に観た感想として総入れ替えはどうだったのかというと。
主題歌はOP・EDは文句なしにかっこいい
まず主題歌ですが、The BirthdayのOPも10–FEETのEDも最高にかっこよかったです!!
アニメ版の主題歌はどれも印象的で名曲で、最初に変更が発表されたときは
みたいな気持ちがあったのは事実です。
しかし、実際に映画を観てみたらバッチバチに合いすぎてカッコ良すぎて最高すぎました。
ああ、この映画には旧主題歌たちよりも新主題歌の方がマッチしているな、と。
特に10–FEETの「第ゼロ感」はアレンジ版?も劇中で何度もかかるんですが、流れるタイミングがドンピシャすぎて!
疾走感のあるメロディがリアルになったバスケの試合にばっちり噛み合ってまして、より映画の迫力が増していると感じました。
声優変更は途中で慣れるものの…
最初はもちろん違和感がありますが、エンディングが流れる頃には大概慣れました。
特に赤木キャプテンは寄せてくれているのか、ほぼ最初から(てか予告動画の頃から)違和感なく観れましたね。
ただ、個人的に花道は最後まで慣れず…。
実は流川も違和感ありでしたが、流川の場合劇中ほぼ喋らないので()まあ乗り切れます。
やっぱり花道に関しては旧アニメで染み付いたあの声がどうしてもよぎってしまいました。
花道役の木村昴氏はドラえもんのジャイアン役でも有名な方であるため、花道のジャイアン化を不安視された方もいたでしょう。
ただ、個人の感想としてなのですが木村花道は「イケボの知的な花道」感があり、花道のお調子者な感じとか、馬鹿王な感じとかが消えてしまったのが慣れない最大の理由だったのかな?と思っています。
とはいえいくら一ファンが「違う」と思っても、新キャストを選んだのは原作者の井上監督ご本人。
旧キャストに深い思い入れがあり、絶対に受け入れられない!という場合でない限りはおそらく気にしなくて大丈夫です。
問題なく普通に映画を楽しめます。
【ネタバレあり】映画スラムダンクの感想
長くなりそうなので項目ごとにざっくりまとめていきます。
- 旧キャストの方々が今も現役で活躍されていること
- 公開ギリギリまで何も発表されていなかったこと
気になるところからどうぞ( ´ ▽ ` )ノ
❶原作を熟知していること前提の映画
まずこの映画は、スラムダンクの原作をきっちり読んでいて内容が頭に叩き込まれていることが大前提なんだと感じました。
まあ映画館に足を運ぶ人の大半が往年のスラダンファンばかりなのでこの辺りは問題ないはずですが、
例えば
- そういえば昔アニメやっててなんとなく見てたなあ
- 読んだことあったけど内容ほぼ忘れてる(キャラの設定がうろ覚え)
- 原作は読んでおらずアニメしか見ていない(全国のキャラを知らない)
- 大人が騒いでるからなんとなく気になっただけの完全新規
みたいなノリで行った人たちからすると、終始わけわからん内容で置いてけぼりをくらっていたのではないでしょうか。
あくまでターゲット層は原作を知り尽くしており、カットされているシーンやセリフも脳内補完できる人。
そういった人たちにもう一度新しい気持ち・新しい視点でスラムダンクを楽しんでもらおう!という趣旨の映画なんだと思います。
❷湘北メンバーが現れるシーンに圧巻
原作を熟知している側からすると、The Birthdayの曲と共に鉛筆画で描かれた湘北のメンバーが手前に向かって歩いてくる冒頭シーンだけでもう圧巻です。
湘北に続き、階段から降りてくるのは王者の風格漂いまくりの山王工業。
かっこいいです。鳥肌が止まりません!
❸井上氏の絵がずっと動いている映画
本映画では、まず一発目に原作の絵柄そのままでキャラが動いている衝撃を受けます。
個人的には90年代アニメ版の作画も当時の技術をフル動員した素晴らしい作画だったと思っていますし、OPとEDの作画に関しては今も神ってると思います。
とはいえ放送終了からかなりの時間が経っている上、令和に現在では技術も進歩したためどうしても現代作品と比べられると評価は低くなりがち。
その点今回は制作過程の3DCGキャプチャ画像に井上監督ご本人が直接ペン入れして調整を繰り返しているため、よりキャラの表情や動きがリアルになっていました。
❹ダイジェスト版山王戦
冒頭でもお伝えしましたが、待ちに待ったみんな大好き山王戦!といえども、楽しみにしていたであろうシーンやセリフはことごとくカットされていました。
約2時間に集約しなければならないのと、新たにリョータのエピソードが加えられているので仕方がないのですが…。
例えば有名な、
- 魚住による大根の桂剥き
- 仙道と流川の1on1(全国にはおめーより上がいるのか?)
- 矢沢を超える逸材を2人同時に見つけて震える安西先生
- 一瞬だけ白髪鬼に戻る安西先生(聞こえんのか?)
- 大好きです 今度は嘘じゃないっす
- 晴子…お前が見つけてきた変な男は湘北に必要な男になったぞ
などなど…
特に「大好きです〜…」は原作においてとても大事なセリフで、
晴子さんに好かれたい気持ちだけで嘘をついてバスケを始めた花道が、バスケを続けるうちに今は心からバスケのことが好きになり、
ただの不良から本物のスポーツ選手に成長したんだという象徴的で胸アツなセリフでもあります。
今回は花道ではなくリョータが主役。
残念ですがカットされても仕方ないですね。
それ以外も基本的に湘北と山王以外のキャラが絡むシーンがカットされています。
山王は集大成の試合なので過去回想含め様々な他校生が登場しますが、全部出してるとキリがないので全部カットなんでしょう。
❺シリアス多めでギャグ少なめ
今回の映画はシリアスでギャグシーンはありません。
漫画なら細かいコマや小さい字で入れられたギャグも、ずっと同じサイズのスクリーンでやるのはちょっと違うなと井上氏ご自身が感じられたため、大幅カットとなったようです。
❻新たに描かれたエピソードは?
新たに描き下ろされたリョータのエピソードですが、一言で言うと重いです。
飄々としていて余裕があって、短気で喧嘩っ早くて、アヤちゃんLOVEで、自信満々で…。
リョータってそんなイメージでしたが、映画を観ると
という感じ。
原作ではわからなかった、新たな宮城リョータという人物がこの映画で垣間見えます。
ただこの点に関してはちょっと賛否があるようですね。
「リョータがこんな暗い奴なわけない!」と。
確かに原作で描かれていたリョータの性格からは想像しにくいエピソードなので、戸惑いがあるのも頷けます。
原作のイメージを壊したくない人はこの映画のリョータはそっと無かったことにしたくなるかもしれません。
とはいえ、これがアニオリならともかく、本作のエピソードを書き下ろしたのは紛れもなく原作者の井上監督なので、
ファンが違うと感じても生みの親がリョータって言うんなら描かれたのは「宮城リョータ」以外の何者でもないわけで。
❼試合の魅せ方はリアルで進化している
バスケの試合は超リアルです。
まるで本物の試合を見ているような迫力です。
アニメ版では狭いコートなのに100メートルくらい走っているような違和感がどうしてもありましたが、この映画にはそんな不自然さは一切ありません。
リアルさを追求した井上監督のこだわりと熱意が感じられました。
映画スラムダンクを楽しめる人・楽しめない人の違い
記事の冒頭でも書きましたが、今回の映画は賛否が分かれています。
意見が食い違ってしまう最大の理由としては、そもそもスラムダンクをどんな漫画としてとらえていたのかによるのではないでしょうか。
スラムダンクは超リアルなバスケ漫画でもありますが、バスケを通じた高校生たちの成長物語でもあります。
前者と後者、どちらを重要視して漫画を読んでいたのか…それによって評価は大きく変わるでしょう。
前者のようにスラムダンクを「リアルなバスケ漫画」であることにウェイトを置いていた人は今回の映画は鳥肌モノの最強映画に思えるはずです。
先にも述べましたが、映画の試合は本物の試合を見ているかのような迫力です。
一方で、後者の「高校生たちの成長物語」に注目して読んでいた方にとってはかなりがっかりする映画になっていることでしょう。
原作で感動したであろうあれやこれやのシーンが、これでもかと言うくらいばっさり削られているので物足りなさも最高潮です。
ただの個人の見解ですが、これから映画を観に行こうと検討中の方は参考にして頂ければ。
映画スラムダンクのグッズは売り切れ続出!どこで買える?
映画のグッズは以下で購入することができます。
- 劇場のグッズ売り場
- オンラインショップ
- POP UPショップ
が、どこも軒並み売り切れとなっているのが現状です。
売り切れている理由はファンが殺到しているのもありますが、スラムダンク人気にあやかって転売ヤーがグッズ買い占めを行なっているのも一つの原因。
フリマアプリでは通常価格から3倍以上の値段をつけてグッズを売っているアカウントが散見されます。
ただ、現在売り切れとなっている商品も再入荷する可能性はまだ残されています。
『THE FIRST SLAM DUNK』劇場グッズのオンラインストアが、大変混み合いアクセスしづらい状況となっております。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
つながらない場合は時間をおいてアクセス頂きたくお願い申し上げます。
早々に完売した商品につきまして、再入荷・予約販売も検討しております。— 映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式 (@movie_slamdunk) December 12, 2022
最後に
という事で最後に感想をざっくり箇条書きでまとめます。
- 主人公が花道→リョータに変更されていた
- 対戦校は山王だけど、原作のシーンは多々カットされていた
- OP/EDは文句なしにかっこ良く、映画の雰囲気に合っていた
- 新たに変更された声優は大概途中で慣れる(
個人的に花道だけは微妙…) - 原作を完全に頭に叩き込んでいること前提の映画
- 試合はリアルとかっこよさに全振りしてあり、ギャグはなし
- 本物の試合を間近で観ているような迫力
- 今作で書き下ろされたリョータのエピソードは重くて暗い
- リアルバスケ漫画としてスラダンを読んでいた人は鳥肌立つほど感動するはず
- 一方、バスケを通じた人間物語として読んでいた人は好きなシーンをカットされまくってがっかりするかも
こんな感じ!
最後に続報なのですが、なんと12月24日から新たな入場特典として井上監督描き下ろしのミニポスターが100万枚限定で配布されることが決定しました!
新イラスト入りのミニポスターは全国100万枚限定となりますが、
12/24(土)から映画館にてお渡しできる予定です!ぜひこれからも映画をお楽しみください。#SLAMDUNK #THEFIRSTSLAMDUNK
— 映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式 (@movie_slamdunk) December 21, 2022
これを機に気になっている人は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは今回は以上です。
最後までお付き合いありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ