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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
FF7の根幹に深く関わる存在であるジェノバ。
しかし重要な役割を持ちながらも突如としてそのキーワードが登場したために、
一体ジェノバが何だったのかさっぱり分からない!セフィロスがジェノバなの?どういうこと?
と混乱した方も少なくありません。
今回はジェノバとその細胞を持つセフィロスの関係についてできる限りわかりやすく解説していこうと思います。
ジェノバとは
ざっくり言うと、ジェノバは宇宙から来た謎の知的生命体です。
約2000年前。クラウドたちの住む星とは全く違う宇宙のどこかから現在のアイシクルロッジ周辺に飛来してきたのがジェノバでした。
性質は極めて残虐で攻撃性も高く狡猾。星に悪影響を及ぼすジェノバは当時まだ数多く存在した古代種に『空から来た厄災』として恐れられていたのです。
ジェノバの特殊能力
ジェノバには特殊な能力が備わっていました。大きく分けると以下の2つです。
- 他者の記憶や感情を読み取り姿や声を変える擬態能力
- バラバラになっても再結合するリユニオン能力
擬態能力とは
古代種たちがジェノバにほぼ根絶やしにされてしまった最大の要因はこの擬態能力によるものでした。
ジェノバは他者の記憶や感情を読み取り、それに合わせて姿や声だけでなく、言動までも変化させることができます。
この能力を使って古代種たちの家族や恋人など親しい人物に擬態して近づき、彼らを油断させたところでウイルスをばら撒き死に追いやりました。ウイルスを植え付けられた古代種は心を失い、モンスターと化したそうです。
リユニオン能力とは
ジェノバは脅威の生命力と再生力を持っており、それゆえたとえ体をバラバラにされたとしても再度一つに結合し直すことができます。これがリユニオンです。
ジェノバの細胞を埋め込まれた者もバラバラになったジェノバの一部。ジェノバの支配下に置かれると自分の意思とは関係なく再結合するためにジェノバの呼ぶ方へ移動してしまうのです。
ジェノバの最後
古代種たちを苦しめたジェノバですが、最後はわずかに生き残った彼らによって地中深くに封印されました。
しかし、約30年前。その眠りからジェノバを目覚めさせてしまったのがガスト博士率いる神羅の科学部門だったのです。
ミイラ化していたジェノバを掘り起こしたガストは、あろうことかジェノバを古代種であると間違った見解のもと、とあるプロジェクトを始動。
もちろんジェノバが古代種であるはずもなく、この生命体は古代種の、いわばこの星の天敵です。
この恐ろしい誤った見解が全ての悲劇の始まりでした。
セフィロスの正体とジェノバの関係
セフィロスとジェノバには切っても切れない密接な関係があります。まずセフィロスの正体を結論からお話すると、
セフィロスは非人道的な実験によって生み出された被害者
と言えるでしょう。
前述の通り、ジェノバを古代種であると間違えたままに進められたとあるプロジェクト。その結果生み出されたのがセフィロスなのです。
ジェノバ・プロジェクト
このプロジェクトを簡単に説明すると、
人工的に古代種の能力を持つ人間を作ってみよう!
というもの。
魔晄エネルギーを独占することで巨大企業へと成長した神羅カンパニーは、さらなる発展を目論んで魔晄の豊富な地へ新しいミッドガルを創る計画(ネオ・ミッドガル計画)を立てていました。
古代種だけが辿り着けるという『約束の地』を『魔晄が豊富にある地』と独自解釈した神羅にとって、古代種の存在は必要不可欠だったのです。
しかし、ジェノバの飛来によって少数となってしまった古代種。なら自分たちで古代種を作ってしまおう!と考えて始動したのがこの『ジェノバ・プロジェクト』でした。
プロジェクトSとプロジェクトG
ジェノバを発見した神羅は約束の地を探し出すため、ガストを責任者としてジェノバ・プロジェクトをニブルヘイムにある神羅屋敷にて始動しました。
プロジェクトは主に、女性の体内に宿った胎児に直接ジェノバ細胞を埋め込む方式(プロジェクトS)と、母体の方にジェノバ細胞を埋め込みその後その細胞を胎児に移植する方式(プロジェクトG)の2つがありました。
プロジェクトGの方を先発に、その結果を受けて行われたのがプロジェクトSです。
プロジェクトGで誕生したのがジェネシスとアンジールであり、プロジェクトSで誕生したのがセフィロスでした。
しかしながらプロジェクトを進めて数年、ガストは研究を続けるうちに
ジェノバは古代種ではない
ことに気付きます。事の重大さと非人道的な実験への自責の念からプロジェクトを降りて神羅を退職したガスト。以後、放置されたこのプロジェクトは宝条に引き継がれることになります。
プロジェクト最高傑作=セフィロス
それぞれ違う方式で生み出されたセフィロス、そしてジェネシスとアンジール。
結果として最もジェノバに近い数値を叩き出したS式のセフィロスがプロジェクトの最高傑作とされ、彼は神羅カンパニー内部で育てられました。しかしG式のジェネシスとアンジールは失敗作とみなされ、神羅関係者の多いバノーラ村で育てられることに。
後に判明することですが、ジェネシスとアンジールにはセフィロスにはない劣化現象が起こり始めます。
G式は前述の通りジェノバ→母体→胎児、と母体を間に挟むため性能が不完全でした。
G式の2人には双方向コピー能力が備わっており、ソルジャーやモンスターに自分の情報を伝えてオリジナルに近い生命体を創ることができるのですが、それゆえオリジナルである自分の情報が他者に流出してしまい、結果自分自身の肉体が劣化してしまうという現象が起こるようになったのです。
一方S式のセフィロスにコピー能力はなく、そのため他者に情報が流出せず劣化が起きることもありませんでした。むしろセフィロスは他者に自分の情報を与えてしまうどころか、逆に他者から情報を取り込むことができたのです。
これはまさしく前述したジェノバのリユニオン能力ですね。
S式とG式で完成度に違いはあるものの、
ジェノバ細胞を埋め込まれた生物は身体能力が飛躍的に向上する
という共通点がありました。このジェノバ・プロジェクトのプロセスをもっと簡略的に行って生まれた副産物が次に解説するソルジャーです。
ソルジャーの始まりもジェノバ
次に宝条はジェノバ・プロジェクトの結果をもとにソルジャーと呼ばれる、セフィロスの強さを再現した戦士を創る実験を始めました。
ソルジャーは対象者にジェノバ細胞を埋め込み、魔晄を照射することで創られます。
とはいえ誰でもソルジャーになれるわけではなく、健康な肉体とジェノバ細胞に支配されないだけの強靭な精神力を持つ者だけががその対象であり、自ら志願した者以外にもタークスが(半ば誘拐に近い形で)ソルジャー候補をスカウトしたりしていました。
ジェノバに打ち勝つことのできる精神力があれば身体能力だけが飛躍的に向上します。作中ではまさにザックスがこの方式でソルジャーになった成功例ですね。
一方で精神力が弱いとジェノバの支配下に置かれてしまい、まともに自我を保つことができなくなります。クラウドがソルジャーになれなかった理由はジェノバに耐えうるだけだの精神力がなかったから。
おそらくジェノバ細胞を埋め込む前に適性があるかどうかのテストが行われているのでしょう。それに弾かれたクラウドは残念ながら一般兵に甘んじてしまったということになります。
セフィロス・コピー計画
宝条の始めたこのセフィロス・コピー計画とは、ジェノバのリユニオン能力を検証してみよう!という計画でした。
たとえ体をバラバラにされてもいずれ一つに集結し、再結合するリユニオン。宝条はこのリユニオン理論を検証するためにセフィロス・コピーを創り始めます。
実験体となってしまったのは、ニブルヘイム事件でなんとか一命を取り止めた村人たちでした。
神羅としては英雄と称されていたセフィロスが起こしたこの惨劇を隠蔽・口封じする必要があったのです。
よって実験体には神羅側の人間だったザックスとクラウドも含まれており、セフィロスとの戦いで重傷を負っていたところを回収されてしまいます。
セフィロス・コピー計画の具体的な内容は、
ジェノバ細胞の耐性のない者にあえてジェノバ細胞を埋め込み、廃人化させること
でした。前述の通りジェノバ細胞に耐性があれば肉体は強化されますが、適合しなければジェノバの支配下に置かれて自我を保つことができなくなります。
こうやって無理矢理に細胞を埋め込まれたのが原作に出てきた黒マント(元ニブルヘイムの村人)たちです。
彼らに自我こそないものの、ジェノバの支配下に置かれているためリユニオン能力を検証するにはうってつけの存在でした。
宝条はクラウドたち実験体を回収するのと同時に、セフィロスに首をもがれたジェノバの胴体も一緒に回収していました。
リユニオンはジェノバの胴体を中心に起こる―――というのが宝条の仮説だったのです。
しかし実際の集結地点はセフィロスが流れついた北の大空洞でした。
これはセフィロスがジェノバの首を持っていたことと、この場所事態に強大なエネルギーが集まっていたこと、そしてセフィロス自身にジェノバをも支配する強靭な精神力があったことが影響しています。
計画の失敗作だったクラウドが実は…
他の村人たちと同じくジェノバ細胞を埋め込まれたザックスとクラウド。ザックスはもともと適性があるため影響を受けずに済んだものの、クラウドには適性がないため精神が崩壊し大量の魔晄を浴び続けたことにより重度の魔晄中毒に。
黒マントとなった村人たちはそれぞれナンバリングされた刺青を施されましたが、動くことすらできないクラウドはリユニオンを検証する実験体としての役割を果たせないことから(何の影響も受けていないザックスはもちろん論外)
『セフィロス・コピー・インコンプリート ナンバリング無し』とされ、失敗作とみなされました。
しかし、結局リユニオンの終着地点である北の大空洞にたどり着いた実験体はクラウドのみ。
さらにクラウドはリユニオン理論を実証させただけでなく、身体能力の飛躍的な向上、そしてジェノバの擬態能力をも身を持って証明させたことから、失敗作どころか皮肉ながらも
実験体としては最も優秀
だったのです。
ガスト博士はなぜジェノバと古代種を間違えたのか
全てはガストが地中深くで発掘したジェノバを古代種と間違えたことに起因します。
神羅カンパニーの科学部門統括を務めていたほど優秀な科学者だった彼が、なぜそんなミスを犯してしまったのでしょうか。
彼が誤った見解をしてしまった最大の原因は、
ジェノバの擬態能力にある
と思われます。
作中だとジェノバは髪の長い綺麗な女性の姿で登場しますが、あれはジェノバが古代種の女性に擬態した姿であって本来のジェノバの姿ではありません。
セフィロスがジェノバを「母さん」と呼ぶため女性なのかと思われがちですが、ジェノバは謎の知的生命体なので性別はありません。原作でジェノバと戦う時は不気味なモンスターの形をしていますね(ただ、あれも本来の姿なのかは不明。擬態してるだけかもしれません)。
古代種だと思っていたジェノバが実は全く別の生命体であることが判明したのは長く研究を続けてからのこと。
しかしそれは後に実験で生み出したセフィロスが古代種とは全く違う能力を持っていたことから違和感を覚えただけであり、掘り起こして持ち帰ったものそれ自体にとんでもなくヤバい能力が備わっているなんてこの時はまだ誰も気付かなかったのでしょう。
ガストがイファルナと暮らしていたアイシクルロッジの家に、イファルナがジェノバについて語ったデータが残されています。
それを見る限りでは、ガストはイファルナから聞いて初めて古代種だと思っていたジェノバが実は2000年前この星に飛来してきた宇宙生命体であると認識したのだと推測できます。
ジェノバに擬態能力があることはイファルナから話を聞いて初めて知りえた情報であり、神羅で研究をしていた時期にはまだ擬態能力については知らなかったのでしょう。
彼らが一緒に暮らし始めたのはガストが神羅を失踪してからです。
ただジェノバ飛来→封印までは2000年も前の話なので、生き残った古代種たちが歴史として何かしらの媒体に記録を残しているような気がするんですよね。セフィロスも神羅屋敷で本を読み漁っている時に古代種とジェノバの関係を知った訳ですし。
それに現代に生きる人々が古代種の存在を知っているなら、なぜ古代種が激減したのかという理由はいずれ分かることだと思うんです。
絶滅危惧種状態の古代種を復活させよう!なんてプロジェクトを掲げる大企業なので、それなりに古代種のことは研究しているはずなのですが……。古代種は研究しているのにジェノバは全く知らね!って、結構無理がある気がします。
単純にガストが無知で知らなかっただけ?だとしたらとんでもない大罪ですが……。
セフィロスの暴走は止められなかったのか
自分の出生の秘密を知り、発狂してしまったセフィロス。彼の闇落ちを防ぐことはできなかったのでしょうか。
セフィロスは宝条とルクレツィアという女性研究員の間にできた子供です。彼女のお腹の中にいるうちにジェノバ細胞を埋め込まれたことでジェノバに近い能力を持って生まれてきました。
セフィロスは親が誰なのかを知らずに育てられ、知っていたのは母親の名前が『ジェノバ』ということだけでした。
クライシスコアや原作でもほんの少し触れていますが、発狂する前のセフィロスは面倒な任務も進んで引き受け(強いから臆することがない)、冷静沈着な性格かつ部下に気遣いを見せる優しい面もあり、頼りがいのあるデキる上司!といった人物だったのです。
チート級に強いだけでなく人間性も相まったからこそ彼は子供たちの憧れの対象となったのでしょう。
そんなセフィロスも結局は闇落ちしてしまうんですけど、もっと彼の心のケアをしてあげていたらここまで大暴走することもなかったのでは?と感じます。
この件で真っ先にやり玉に挙げられるのはガストですね。なんでセフィロスに何も話さず身勝手に何もかも捨ててなかったことにして自分だけ別に温かい家庭を築いているのか、と。何も知らずに残されたセフィロスの身にもなってみろと。
たとえ間違った方法だったとしても、セフィロスを生み出したのなら最後まで責任は果たすべきでしょう。
そして放置された神羅屋敷にあるジェノバ・プロジェクトのレポートの数々。わざわざニブルヘイムにセフィロスを派遣するなんて神羅も自殺行為ですよね。
セフィロスに真実を知って下さい、と言わんばかり。
隠し通すならプロジェクトに関する資料は全部処分しておけばいいのにと思います。隠蔽グセのある神羅なのにこういうとこ甘くありません?
彼が発狂したのは自分が普通の人間ではないモンスターのように創られた生命体だったからですけど、それ以外にも
私利私欲で自分を生み出した挙句に放置して長年見て見ぬふりをしていた神羅への復讐心
みたいなものもあったんじゃないかなって思います。これは勝手な私の想像ですが。
プロジェクトを指揮していたのはガストですが、それはあくまで大掛かりな計画の一端に過ぎず、そもそもの始まりは会社をさらに発展させようと目論んだ神羅およびプレジデントの指示です。
勝手に創っておいてヤバいものだと分かったらだんまり決め込んで放置。失敗作だったアンジールとジェネシスは他所にポイ捨て。セフィロスじゃなくても腹が立ちますよね。
自分は間違ったことをしていたと非を認めたガストがまだマシな気さえしてきます。
セフィロスが闇落ちしなければ物語は進まないのでこれは変えられませんが、リメイクでは少なくともガストにはフォローが入るのではないかと推測します。
セフィロスを見捨ててしまった人物の一人ですが、彼は言ってもエアリスの実の父親です。
少なくともこのままヒロインの実の父親にクズマイナスイメージ付きっぱなしにはさせないでしょう。
自分が神羅から退職する時本当はセフィロスも連れて行こうとしたものの、それは阻止されて泣く泣く生き別れになってしまった―――とか。セフィロスに思いを馳せるシーンやガストの苦悩などが原作より詳しく描かれる気がしますね。
まとめ
この記事ではセフィロスの正体及びジェノバとの密接な関係について解説しました。
再度ざっくりまとめるとこのようになります。
- ジェノバは約2000年前に飛来した宇宙生命体。
- 特殊能力で古代種を追い詰めたものの、最後は古代種に封印される。
- しかし約30年前、地中深くに封印されていたジェノバを掘り起こしたのがガスト。
- ガストはジェノバを古代種と勘違いしたまま古代種再生プロジェクトを始動。
- ジェノバ因子を持つセフィロスが誕生するも古代種ではないことが判明。
- ガストは自責の念から神羅を退職。(のちに神羅に見つけられ死亡)
- 何も知らないまま成長するセフィロス。後に任務でニブルヘイムへ行き、全てを知って闇落ち。
改めて見てもセフィロス、被害者ですね……。
ジェノバはFF7における重要なキーワードですが、突然出てくる名前のためいまいち理解できず消化不良を起こしたままクリアする方も少なくないでしょう。
ジェノバとセフィロスの関係を詳しく知っておけばさらに物語を深く楽しむことができますよ!
それでは今回はこの辺で。
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