CULTURE

【FF7R】主題歌『Hollow』考察!歌詞の『あなた』って一体誰のこと?

本サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介している場合があります

 

本記事では『FINAL FANTASY VII REMAKE 生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン に基づき、規定の範囲内でゲームのスクリーンショットを掲載しております。

掲載している画像の著作権はそれぞれの著作者・団体に帰属しており、著作権の侵害を目的とするものではありません。

この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

FF7R発売以降、意味深な歌詞で注目され様々な考察が飛び交っている話題の主題歌『Hollow』

すでに多くの方が考察されており、かなり今さらではありますが!!これまで見てきた多くの考察と発売された公式書籍を踏まえて私なり

主題歌『Hollow』は誰に向けた歌なのか

を改めて考察してみました。

『Hollow』はクラウド視点の曲

作詞はFFシリーズお馴染みでリメイクのシナリオも手がけている野島一成氏が担当されていることもあり、Hollowの歌詞は今後のリメイク本編で展開されるシナリオにリンクしたものである可能性が高いと予想できます。

 

野島氏はとあるインタビューで、このように答えています。

野村さんからは“クラウド視点”、“雨の中たたずむ”というキーワードをもらいました。私の中では“何か大切なものをなくしてしまった男の歌”と解釈して書いています。

引用元→『FF7 リメイク』テーマソング『Hollow』には「“空っぽ”という言葉を入れたかった。それがすべての始まり」――音楽関連インタビューその6:野島一成氏

 

このことから、Hollowの歌詞はクラウドの複雑な心情を表現したものと言えますね。

『Hollow』はいつの時点のクラウドなのか

Hollowがクラウド視点であることが分かった上で、今度は曲のコンセプトを確認してみましょう。

 

プロデューサーの北瀬佳範氏はインタビューでこうお話しされています。

ディレクターの野村哲也が主題歌のイメージを持っていました。ミッドガルを脱出してエンディングを迎える事は決まっていて、ミッドガルの端の荒野に立った時に雨が降って来て、その時クラウドがどういう心情なのか、とだけをお伝えして野島さんと植松さんにそれぞれ作詞と作曲をお願いしました。

引用元→『FINAL FANTASY VII REMAKE』サウンドトラック発売記念!植松伸夫氏、野島一成氏、北瀬佳範氏 テーマソング「Hollow」インタビュー

 

インタビューからまとめると、

  1. Hollowはクラウド視点の曲
  2. 雨の中をたたずむ
  3. 何か大切なものをなくしてしまった男の歌
  4. リメイクEDでミッドガル端の荒野に立った時のクラウドの心情

コンセプトはこのようになります。

歌詞中の『あなた』は誰のことを言っている?

それでは次にHollowの歌詞の中で特に気になる部分を見ていきましょう。

漂い 流れて 迷った 時でも
あなたの 瞬く 笑顔が 導く

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

傷つき 倒れて 打ちひしがれても
あなたに 触れたら すべては 癒され

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

 

歌詞の中に、『あなた』というワードが何度か登場します。

 

前述の通りこの曲はクラウド視点のクラウドの心情を歌った曲。

では一体、Hollowクラウドの言う『あなた』は誰のことを指しているのでしょうか。

 

クラウドと関連の深い人物を一人一人あげて考えてみます。

【考察その1】ティファ説

Hollowの歌詞はクラウド→ティファへの曲ではないか?という考察もいくつか見てきました。

 

確かに1番の歌詞はティファに当てはまっているようにも見えます。

『漂い流れて〜』の部分は、クラウドがライフストリームに落ちた時。

自我崩壊して自分が何者なのか分からなくなったクラウドに寄り添い、共に自分探しをしてくれたのはまさにティファでした。

ティファの協力もあってクラウドは自我を取り戻せたわけですから、序盤の歌詞はティファである可能性も十分高いと感じます。

 

さらに、

笑顔には 隠された 秘密があったね

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

 

2番にあるこの歌詞も、

再会したクラウドの様子がおかしいながらも言い出せずにずっと不安を感じていたティファ

に当てはまるのではないでしょうか。

 

ティファが真実を言えず苦しんでいることを分かってあげられず、ソルジャーという偽りの記憶に浮かれていた自分。

彼女の苦しみにもっと早く気づいてあげれていれば抱きしめてあげられたのに―――とも受け取れる気がします。

ただ、ティファが相手だと部分的に違和感を覚える箇所があります。

もう一度 輝け 一度でいい 見つけるから
もう一度 笑って 今度は 離しはしない

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

ああ わかるよ あなたは いない
でも 俺は 叫び続ける 空っぽだから

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

 

この辺りの歌詞を見ると、対象の相手はもうクラウドの側にはいないように見えるのではないでしょうか。

もう一度、もう一度と繰り返している部分から、クラウドが何か取り返しのつかない出来事に対し強い後悔の念を抱いている様子が読み取れます。

過去に強い後悔があるからこそ今度こそはと決意したものの、今はもうあなたはいないのです。

大切なあなたを失った喪失感を埋めるために必死に叫び続ける…ということなのでしょう。

 

しかし、ティファはクラウドの側にいます。

 

彼女は七番街スラムで再会して以降続編でもずっとクラウドの側にいますよね。

この歌詞の『あなた』は今はもう側にいない相手を指していると読み取れるので、残念ながらティファだとこの部分には当てはまりません。

ニブルヘイム事件でティファは瀕死の重傷を負ったことから、彼女のその後を知らないクラウドにとってはティファを失ったと思ったとも考えられなくもないのですが、これだと

 

じゃあこのHollowクラウドは一体いつ時点のクラウドなの?

 

という疑問が湧いてしまいます。

ニブルヘイム事件でティファがセフィロスに切られた直後のクラウドが叫んでいるなら分かりますが、それ以降は気を失って神羅に回収され魔晄中毒。

思考停止中のため何かを叫べる状態ではありません。

 

さらに言うと、仮にティファをやられた直後のクラウド視点だったとしたら今度は他の部分が当てはまらなくなってしまいますよね。

ティファと再会して以降のクラウドなら彼女をを失ったとは思わないはずです。

 

1番はティファにも当てはまるもののそれ以降はやや無理があることから、個人的にはティファ説は薄いかな〜と感じました。

【考察その2】ザックス説

続いてはクラウドがザックスに向けて叫んでいるのでは?という説です。

この考察もかなりよく見かけたのですが、

 

男性宛てにしてはかなり熱烈な叫びだなあ

 

と言うのが私の最初の印象です。

歌詞の中で印象的な『あなた』はどこか異性に向けて使うイメージがあるというか。

クラウド→ザックスなら『あんた』とか『お前』とかになりそうな気がします(ACでもクラウドはザックスのことをお前と言っていましたし)。

 

まあその辺は勝手なイメージなので同性もありというテイで話を進めます。

 

まず思い返して頂きたいのが、野村氏がHollow制作にあたって野島氏に伝えたキーワードです。

クラウドが『雨の中でたたずむ』。

このキーワードでパッと思いつくシーンといえば

 

クライシスコア(CC)のエンディング

 

を挙げる方も多いでしょう。

ザックスは魔晄中毒のクラウドを抱えて神羅屋敷から逃げ出し、途中大勢の追手に1人で立ち向かい命を落としました。

 

その場所はまさに雨の中の荒野。

魔晄中毒に侵されながらも、クラウドは自分を守り亡くなったザックスを失った深い悲しみで涙を流していました。

ザックスならクラウドにとっては今はもういない人。

歌詞中の『あなた』に当てはまっています。

 

1番の歌詞も、クラウドが悩んだり迷ったりした時もザックスの明るい笑顔で励まされていたと捉えることができますね。

 

浮かれてた? そうかもな 何も知らずに
気づくのが早ければ 抱きしめられたかい?

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

 

この歌詞を見ると、一見クラウドが『誰か』を抱きしめたいと言っているように感じられますが、何もその対象が『人』であるとは限りません。

 

「夢を抱きしめろ そしてどんな時でもソルジャーの誇りは 手放すな」

 

これは先輩ソルジャーだったアンジールの「英雄になりたければ夢を持つんだ」という言葉を聞いたザックスが、後に後輩や自分自身に向けて言うセリフです。

CCにハマった方なら、まずこのセリフが思い浮かぶでしょう。

ザックスは息絶える直前、アンジールのバスターソードと共に夢と誇り全てをクラウドに託しました。

 

これらを踏まえると、

  • 1番の『抱きしめられたかい?』夢のこと
  • 2番の『今度は離しはしない』誇り

と受け取ることができるのではないでしょうか。

 

母を失い、故郷を失い、そして親友のザックスまでも失った”空っぽ”のクラウド。

ザックスの死の直前に一瞬だけ魔晄中毒から意識が戻り、涙ながらに彼から託されたバスターソードと夢と誇りを受け取って別れを告げる―――……そんなクラウドの心の叫びが描かれたのがHollowということでしょうか。

 

多少情熱的ではあるものの、確かにCCラストの情景と歌詞の内容に相違はないように感じます。

ただ、個人的には

 

Hollowはリメイクの主題歌なのになぜCCのラスト?

 

という疑問が生じました。

リメイクの主題歌なら、もっとリメイクの目玉となる(プレイヤーが気になっている部分を)ストーリーを主題歌の歌詞に盛り込むと思うんです。

 

CCはFF7直前の物語ですし、FF7Rではこれまでの派生作品の内容も盛り込むと制作側が発言していることからもCC→FF7Rへとバトンを繋ぐための主題歌というのも分かるのですが……。

HollowがCCのエンディングだというならこれで納得できるのですが、あくまでこの曲はリメイクの主題歌なんですよね。

ちょっとCCに寄り過ぎやしないでしょうか。

 

さらに前にも述べましたが、この曲のクラウドは取り返しのつかない過去の出来事に対し非常に強い後悔の念を抱いています。

『気付くのが早ければ抱きしめられたかい?』『今度は離しはしない』が夢や誇りのことなんだとしたら、

 

たとえ気付くのが遅かったとしても夢や誇りはこれからも抱きしめることができるのでは?

 

と思うんですよね。

ザックスの死に対してはもちろん非常に強い喪失感があるでしょうが、彼がいない未来でもクラウド自身が夢と誇りを抱きしめることだってきっとできるでしょう。

まさかクラウド、ザックスがいないと自分だけで生きていけない、のか……?(廃人だった時はそうだったかもだけど)

 

他にもよくよく見ていくと『笑顔に隠された秘密』や『涙の後に』の部分がザックスには当てはまりにくい気がします。隠しごとなんてザックスには一番似合わないような。

 

ということでザックス説も納得できる部分は多くありましたが、可能性としてはザックスと断定できるものではない、と感じました。

【考察その3】クラウドの自我説

一番見ていて面白いなと思ったのがこの『あなた』=『クラウドの自我』説です。

私は『あなた』を登場人物の中の誰かとしか思っていなかったのでこの考え方は意表を突かれましたし、とても興味深かったです。

『あなた』がクラウドの自我なのだとすれば、叫んでいるのはジェノバ細胞に支配された偽りのクラウドなのでしょうか。

 

FF7のメインストーリーは星の命を脅かす厄災と戦って救う物語ですが、一方ではクラウドが本当の自分を取り戻し成長する物語でもあります。

自我説で言えばHollowは後者の物語に焦点を当てた主題歌となるでしょう。

 

魔晄中毒状態のクラウドはまさに『空っぽ』の状態。

そんなクラウドが今度こそ自分自身を見失わないと叫んでいる……そう考えるとFF7の物語の一部に当てはまっているような気がします。

 

しかし考察はとても興味深かったのですが、残念ながらあらゆる部分で不都合が多過ぎたため勝手ではありますが自我説はほぼないだろうと感じました。

まず歌詞の内容にほぼ沿っていません。

1番冒頭の『あなたの輝く 笑顔が導く』や『あなたに触れたらすべては癒され』も疑似人格のクラウドが本当のクラウドに向けて思う内容ではないでしょう。

さらに、言ってしまえば

 

物語終盤でクラウドは本当の自分自身を取り戻します。

 

分かるよ、あなた(本当のクラウド)はいない……と後悔たっぷりに叫んでいても、

プレイヤーからすれば「いやいやアナタ終盤でちゃんと自我取り戻しますやん!そんな後悔する必要ないですやん!」って思うところですよね。

 

クラウドの心情からするに『あなた』はすでに失ってしまった人(もの)。

そしてもう二度とクラウドの前には現れない。だからこそこんなにも彼は後悔を叫んでいるのです。

ザックスや後述するエアリスなら分かりますが、自我は後半取り戻せますよね。

 

ということで自我説は個人的にはなしだな、と感じました。

【考察その4】エアリス説

最後はエアリス説です。

シンプルに考えればエアリスが一番Hollowの歌詞にぴったりハマるのではないでしょうか。

 

エアリス説が考察の中で最も多いですし、私自身もゲームクリア後にHollowを聞いた時は

 

クラウドがエアリスを失った悲しみを叫んでいる曲

 

なんだと思いました。

まずコンセプトから、何か大切なものをなくしてしまった男の歌と聞いてプレイヤーが最初に思い浮かべるのはエアリスの死ではないでしょうか。

 

クラウドは作中多くの大切なものをなくしています。

ACでも「大切じゃないものなんてない!」と叫ぶシーンがあることからもエアリスと断定することはできませんが、

エアリスの死がクラウド及びプレイヤーに衝撃を与えたことは間違いありません。

 

さらにリメイクで最もプレイヤーの注目度が高い部分は

 

エアリスの生死

 

でしょう。

原作では亡くなってしまった彼女が今度のリメイクでは生存できるのか?がリメイクの目玉になっていると思います。

リメイク本編でもプレイヤーに「もしかするとエアリスは生存するかもしれない!」と期待させる描写が何度も何度もありましたよね。

  1. クラウドがエアリスの死を断片的に見ていること
  2. エアリスが明らかに何かを知っていること(2周目なのか未来予知なのか)
  3. フィーラーなる原作厨を倒し未来が白紙になったこと
  4. 原作で本来亡くなっているキャラが生存したこと

この辺りはエアリスの生死に関する伏線でしょう。

 

以上を踏まえて歌詞を見ていくと、1番の歌詞はティファに当てはまると述べましたがこの部分はザックスにもエアリスにも当てはまると思います。

『笑顔』という言葉は天真爛漫なエアリスの代名詞とも言えますし、『癒され』からは回復魔法が得意なエアリスを特に連想させるでしょう。

 

そして『浮かれてた? そうかもな 何も知らずに~』の部分。

クラウド自身も本当のことは何も知らないまま、偽りの記憶でソルジャーだと思い込まされていました。

ここからはそんなクラウドに対し、言っていることのおかしさに所々気が付きながらも「自分のことだけを考えて」とクラウドの身を案じ、「セフィロスのことは私に任せて!」と一人で忘らるる都に向かったエアリスを彷彿とさせます。

エアリスは旅立つ前に夢の中でクラウドに会いに来ましたが、クラウドが走って行くエアリスを追いかけようとしてもできませんでしたよね。

結果、エアリスは一人で行ってしまいました。

 

笑顔には 隠された秘密があったね

でも俺は空っぽで 求めてばかりで

引用元⇒FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack

2番のこの部分。エアリスは誰に対しても明るく振る舞っていましたが、実は古代種としての重責を背負っていました。

幼少期から過酷な運命にあり、大人になった今もセフィロスが落とそうとしているメテオに対抗できるホーリーを開放できるのは自分のみ。

 

しかしながらクラウドは終盤までエアリスがなぜ一人で忘らるる都に行ってしまったのか分かっていませんでした。

エアリスは偽りの人格で苦しむ自分の身を案じてくれていたのに、自分はエアリスの抱えていることなんて彼女を失うまで何も知らなかった……そんなところでしょうか。

 

そして、クラウドはそれ以降エアリスの死をずっと悔やむことになりますね。エアリスを守れなかった罪悪感でいっぱいなのはACを見ていても明らかです。

 

クラウドが後悔している過去の出来事=エアリスの死。

 

エアリスを失った心情を歌っていると考えれば大方の歌詞が当てはまるのではないでしょうか。

 

別にクラウドがエアリスに対して恋愛感情を抱いていたからこんなにも悔やんでいる、と捉える必要はないでしょう。

大切な人=恋愛感情がある人ではないですし。考え方は人それぞれです。

 

以上、個人的にはエアリス説が一番濃厚かな?と思うんですが、ただ相手がエアリスだとちょっと露骨過ぎるというか、あまりにエアリスに当てはまり過ぎて逆に違うんじゃないか?と考えたり……。

ミスリードさせられてる?とちょっとひねくれた気持ちもあるんですよね~。

『Hollow』の叫びは潜在的なクラウドの叫び

ループ説を否定されてる考察では、

エアリス説だとクラウド2周目が前提となるのでエアリスは一番当てはまらない

と言われています。

 

しかし、別にエアリスでなくても潜在的に未来を知っているクラウドでなければ

 

誰もこの歌詞の『あなた』に該当しないと思うんです。

 

クラウドが”いつ”荒野に立った時の心情かといえば、北瀬氏が仰るとおりリメイクED時です。

この時点のクラウドは、これからどんな運命が待ち受けているのか先の見えない旅路に不安と期待が入り混じった感情を抱いているとは思いますが、

未来も何も知らない状態であそこまで悲痛の叫びを感じるものでしょうか。

 

この時はまだ比較的元ソルジャークラス1stとして自分自身に疑いもなく、自信満々なクラウドです。

もし仮に未来を全く知らないクラウドの心情だとすれば、エアリスはもちろんティファもザックスも当てはまらないでしょう。

この時点のクラウドは自分を元ソルジャーであると認識しており、今現在の人格がジェノバによるものとは思ってもいません。

そうなるとまずこの時点のクラウドがザックスの喪失を叫ぶことはできませんよね。

なぜならこの時のクラウドはザックスのことを知らないのです。

 

やはり

 

何かしら未来を知っている潜在的なクラウドが悲痛な思いを叫んでいる

 

と考えるのが一番しっくりきます。

『Hollow』の歌詞は誤解を招く可能性がある?

野島氏は先述のインタビューでこのように仰っています。

 苦労するのはやはりそのコンパクトなサイズです。言葉を尽くして説明できるわけではないので、受け手の皆さんの解釈の幅がとても広くなります。ですから誤解される覚悟も必要ですね。覚悟を決めることがもっとも難しいかもしれません。

引用元→『FF7 リメイク』テーマソング『Hollow』には「“空っぽ”という言葉を入れたかった。それがすべての始まり」――音楽関連インタビューその6:野島一成氏

 

気になるところはこの誤解される覚悟の部分でしょうか。

Hollowに限らず、どの歌詞でも受け取る人によって解釈が変わることはよくあります。

歌詞は受け取る側が思ったように解釈すればそれでいいので、Hollowも「これが正解です!」と答えがでることはまずないでしょう。

 

しかし、野島氏の言う誤解~…とは一体何を指しているのか疑問が沸きますよね。

誤解と言うのだから彼の中だけにはもちろん正解があるのでしょうが……。

  • クラウド→エアリスへの叫びに受け取れる考察が実は全然違うところが誤解なのか
  • エアリス生存を匂わせる歌詞だけど実は生存の予定はないところが誤解なのか

は私たちには分かりません。

まとめ

ということでリメイクの主題歌『Hollow』を考察してみました。

私個人では

 

『あなた』=エアリス

 

であると感じました。

コンセプトだけ見ればザックスである可能性も高いですが、歌詞を照らし合わせていくとザックスよりもエアリスの方が当てはまる個所が多いと思いました。

エアリスの場合だとほぼ歌詞の内容に該当します。

どれも断言はしていませんがエアリスを彷彿とさせる言葉が歌詞のあちこちに散りばめられています。

 

2周目の断片的にでも未来を知っているクラウドであればすでにエアリスを失っていることになり、最後の『あなたはいない』という悲痛の叫びにも矛盾は生じません。

1周目の原作でエアリスを失ったクラウドが、今度こそエアリスを死なせないと叫ぶ―――……これはまるで、私たちの気持ちをクラウドが代弁しているかのようです。

 

原作を知る私たち(1周目)プレイヤーの中にも、リメイク(2周目)ではエアリスを死なせたくない!と強く思う人がいるでしょう。

何なら原作の時代からエアリス生存のアイテムがあると噂が広まったり、彼女をラスボスまで連れて行ける裏技があったり。

某ディズニー映画では『AERITH LIVES(エアリスは生きている)』の文字が壁の落書きに描かれているところからも、

 

エアリスの生存を求めるファンは世界中にたくさんいる

 

と想像できます。

そんなファンの期待を受けて制作された今回のリメイクの主題歌『Hollow』。

もしこの曲がエアリスの喪失と生存を歌っているのだとしたら、私たちファンの気持ちにものすごく合致した内容だなと思いました。

まさにHollowはリメイクの主題歌にぴったりだと感じます。

 

ただ、エアリスの生存を全員が望んでいるとは思いませんし、中にはエアリスに全く思い入れのない方もいらっしゃるでしょう。

そんな方から見ると「隅から隅までなんというトンチンカンな考察!」と思われるでしょうが、

あくまでただのFFファンである私個人の勝手な解釈であり、エアリスが正解だと主張するものではありませんのでその辺はご理解いただけると幸いです!

 

それでは大変長くなってしまいましたが最後までお付き合い下さりありがとうございました!

 

 

 

 

本サイトに記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO

© 1997, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
LOGO ILLUSTRATION:© 1997 YOSHITAKA AMANO