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【FF7】クラウドのヒロインは一体誰なのか【考察】

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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

FF7にはエアリスとティファという2人のヒロインが登場します。

 

一体どちらがクラウドのヒロイン(恋愛対象)なのか―――……これはFF7ファンの間でも永遠のテーマの一つと言えるでしょう。

なぜならFF8やFF10のように明確な描写がFF7にはなく、なんとなく曖昧な表現でぼかしているため「どちらとも言えない」状態が原作発売以降ずっと続いているからです。

 

そこで今回は、「クラウドのヒロインは一体誰なのか」について考察していきたいと思います。

※この記事の内容は個人による一つの考え方に過ぎず、「これが公式だ」と主張するものではありません。仮に記事の内容がご自身の考え方と違うものであっても、あくまで「単純に考え方が違うだけ」に留めて頂きたく思います。過激なコメント及びキャラへの誹謗中傷はご遠慮頂きますようご理解とご協力をお願い致します。

なぜFF7はWヒロインなのか

そもそもの開発当初はヒロインはエアリスしかいませんでした。

しかしヒロインが2人いるゲームというのも珍しく面白いのではないかという意見からティファが生まれ、2人のヒロインが誕生したと言われています。

 

実は超初期の野村哲也氏によるFF7構想メモ段階では、現エアリスに近い設定を持ったティファのような黒髪ロングの子がヒロイン枠に描かれていました。

しかしFFシリーズの生みの親である坂口博信氏はヒロインを「外国人の女の子」のようなビジュアルでイメージしていたことから今のエアリスがデザインされ、ヒロインになったのです。

 

また、デザインを手掛けている野村哲也氏には公言こそしていないものの、ティファに対する思い入れが他のキャラよりも深いのではないか?と思われるような発言がいくつか存在しています。

Ruka
Ruka
派生作品のACではティファの顔を好きな女優さんの顔に似せ、その女優さんが声優も担当。リメイクシリーズでも続投しています

 

これはあくまで憶測ですが、お気に入りデザインの子・ティファをなんとか登場させてあげたい!という気持ちもあってヒロインを2人にしようという案が生まれたのではないでしょうか。

もちろんそれが真新しくインパクトがあり、ファンの間でも話題になりました。

FF7・メインストーリーのヒロインはエアリス

Wヒロインとはいうものの、メインストーリーの核となるヒロインはやはりエアリスでしょう。

FF7のテーマは「星の命」。

星と対話できる古代種の末裔であるエアリスは重要人物の一人であり、エアリスなしではFF7の物語を語ることはできません。

 

クラウドエアリス、そして敵対するセフィロス

この3人がFF7の主軸です。

 

セフィロスを倒したのはクラウドですが、ホーリーを発動させ星自体を救ったのはエアリスですね。

エアリスは物語の中盤でセフィロス(に擬態したジェノバ)の手によって命を落としますが、姿は見えなくなってもライフストリームのうねりの一部となり、クラウド達を支える役目を果たしていました。

セフィロスが滅ぼされた後、ライフストリームの渦に飲み込まれそうになるクラウドに手を差し伸べ、助け出したのもエアリスでしたね。

 

というところからも重要な局面ではエアリスが活躍し、オープニングもクラウドより先にエアリスが登場。

さらにエンディングも彼女が静かに微笑んで幕を閉じます。

エアリスで始まってエアリスで終わる―――これはどうみても物語のヒロインはエアリスでしょう、という結論に至りました。

リメイクシリーズではエアリスがゴリ押しされている?

坂口氏がスクウェア(2001年当時)に在籍していた頃はクラウドとエアリスが雑誌や攻略本の表紙を飾ったり他作品に出張する機会が多かったものの、

退社して以降はFF7のヒロイン代表として登場する機会が増えたのはなんとティファの方でした。

 

まあエアリスは原作で退場済みなのでティファほど未来に活躍の場を広げられないのは事実ですし、派生作品を含めたプロモーションを行うならどうしてもティファの方が起用しやすいのもあるのかなあとは思いますが、、、。

その結果エアリスは長期に渡ってすっかり物陰に隠れた感じとなってしまいました。

 

ところがリメイクシリーズでは一転し、どちらかというとティファよりもエアリスの方を中心にプロモーションされています。

それに対し一部からは「エアリスが公式からゴリ押しされている!」などの声が上がっていますが、ゴリもくそも彼女はもともと正当なメインストーリーのヒロイン。

 

メインキャラなのでプッシュされて、真ん中にいて当然のキャラです。

シンプルに昔の立ち位置に戻っただけでしょう。

 

もしかすると長期間ひっそりしてたのでエアリスをサブキャラくらいに思っている人がいるのかもしれませんが、

エアリスがサブヒロイン・ただのパーティメンバーの一人扱いはさすがに無理があります。

 

くり返しますが、エアリスがいないとFF7を始められません。

それくらい彼女は物語の根幹に関わる重要なヒロインなのです。

クラウドのヒロインは誰なのか

では本題の、クラウドのヒロインは一体誰なのかという話に移ります。

結論から申し上げますと、エアリスでもあり、ティファでもあるでしょう。

 

前述の通り公式が明確な表現を避けている以上、どちらもクラウドのヒロインであるように見えるのです。

中盤までエアリス、後半はティファがクラウドに寄り添う

ざっくりと物語を前半後半に分けると、前半クラウドとの距離が近いのがエアリス、後半はティファといったところでしょうか。

 

エアリスとは運命的に出会い、彼女の明るい性格も相まってコミュ障のクラウド(なんなら幼少期ぼっちだった)もエアリスには比較的すぐ心を開いていますし、

恋愛感情ととるかは別としても仲間以上の特別な関係を2人は築いていました。

しかしエアリスは中盤で退場しますので、これ以上クラウドと物理的にどうこうなることは不可能です。

 

ここからが後半、ティファの出番ですね。

エアリス退場後はティファが活躍しますし、ティファがクラウドに寄り添います。

好感度次第では決戦前夜に甘めの夜を過ごすこともできます。

クラウドは幼少期村のアイドル的存在だったティファに憧れていた時期があったので、ついに2人の想いが通じ合った!と感じることもできるでしょう。

クラウドのヒロインは選択肢次第で変わる

このようになんとなくそれぞれの活躍の場面からも前半はエアリス、後半はティファと考えられますが、しかしながら結局結論はでないところがFF7の面白いところでもあり、論争の元凶でもあり。

 

前半はエアリスと述べましたが、実はこれもあくまでエアリス寄りにプレイしていればそう見えることもあるだけ。

例えばエアリスに好かれない選択肢を選び続け、ティファに好かれる対応を続ければ最初から最後までティファに一途なクラウドに見えます。

かつ、ティファもクラウドに好意を寄せていることからティファのみがクラウドのヒロインであるように見えるのです。

ですから前半も後半も、エアリスがクラウドのヒロインだったことはない(クラウドはエアリスに心変わりしない)と感じるのでしょう。

 

一方エアリスに好かれる行動を取ってきたプレイヤーからするといやいや、エアリスだってクラウドのヒロインでしょとなるわけです。

エアリスは好感度の初期値がティファ含め他のキャラよりも高いので、適当にやっていてもエアリスの好感度が上がりやすくデートもしやすいのです。

 

逆にティファはちょっと頑張らなければ難しい。

よってエアリスが生存している間はエアリスとクラウドがいい感じに見えやすい構造にはなっているんですね。

誰の好感度が高くても決戦前夜クラウドとティファは2人で夜を明かしますが、ティファの好感度が高いバージョンに比べ低い状態だと甘い様子はほぼなく非常にあっさりとした会話で終了します。

さらにはなんとなくクラウドの心の中にまだエアリスがいるような態度にも見えますし、

エンディングでは「そこで会えると思うんだ」とエアリスに会いに行こうと言っているような発言すらします。

(エアリスと確定はしていませんが、おおよそエアリスだろうと)

 

というところからもエアリスルートをたどった人はエアリスがクラウドのヒロインに見えるし、ティファルートをたどった人はティファがそう見える。

選んだ選択肢によって見え方が全く異なるので、「どっちがクラウドのヒロインか」という疑問に明確な答えはないというのが結論です。

 

エアリスとティファは親友でもありますが、恋のライバルでもあります。

もちろん2人とも同じくらい好きという方もいらっしゃるでしょうが、どうしても自分の好きな方のヒロインを応援したい!優先して声をかけたい!と思うもの。

逆にライバルは後回しにしたいし、なんならクラウドにはなるべく近寄らせたくないという心理が働くのも頷けます。

 

だから自然と好きな方のヒロインの好感度が上がり、自然とそのルートをたどることになり、クラウドのヒロインは自分が選んだ方であるように見えるのです。

ティファの役割

物語上のヒロインはエアリスで、クラウドのヒロインにもエアリスの可能性があるのなら一体ティファは何のヒロインなの?と思う方も多いでしょう。

星をめぐるストーリーにおけるティファの活躍は少ないし、設定に関してもエアリスには特別なヒロイン属性盛りまくりなのに対し、ティファは特別な生まれではない村出身の一般人―――と、かなり差があります。

Ruka
Ruka
FF歴代ヒロインは特別な生まれ設定が多く、ティファは非常に珍しいタイプですね

とはいえ、公式がWヒロインと銘打っている以上はティファも物語上のヒロインなのです。

 

FF7の物語は大きく分けて二本立て

1つはエアリスがヒロインの「星の生命を脅かす厄災に立ち向かう話」、もう1つFF7を語る上で外せないのが「クラウドが本当の自分を取り戻し、成長する話」です。

そう。ティファは後者のヒロインで、クラウドの過去・真相に迫るストーリーには絶対欠かせない存在なのです。

 

ざっくり言えば、ティファはクラウドがソルジャーを目指すきっかけとなった人物。

エアリスがいなければ星をめぐるストーリーが始まらないのと同じく、ティファがいなければクラウドのストーリーが始まりません。

【FF7】ティファに与えられた重要な役割を考察【損なヒロイン?】本サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介している場合があります 本記事では『FINAL FANTASY VII ...

ティファの重要な役割については上記記事にまとめています。

今後結論は出るのか

憶測ですが明確にクラウドの恋人は〇〇です!と公式から発表されることは今後もないでしょう。

エアリスにもティファにもどちらにも多くのファンがいます。

片方とくっ付けて片方を切り捨ててしまえば、今後切り捨てられた方のファンがついてこなくなる可能性もあります。

そうなれば話題性も減るし、収益も下がるので公式的にはおいしくない。

 

ファンにとってははっきりさせてこの論争を終えて欲しいと思う人も多いでしょうが、曖昧にさせているのが公式としてはベストなんだろうなと考えると今後も両方クラウドのヒロインに見えるような展開を続けて行くんだろうなと考えられますよね。

 

FF7は恋愛がテーマではないので、雑に言ってしまえばクラウドの相手が誰かなんてどうでもいいことなんです。

両ヒロイン好きならどっちにもいい顔してたっていいわけです。

 

とはいっても坂口氏退社後はFF7の派生作品が次々と発売され、なんとなくクラウドとティファが2人ペアで登場することも増えました。

さらにCCの影響でエアリスにはクラウドじゃなく初恋の相手ザックスがいるんだ!と刷り込まれているような気もします。

原作が発売された97年から時代も変わり、SNSも発達して、いくらゲームとはいえ2人の女にいい顔している主人公を好ましく思わないユーザーの声もこれまで以上に制作側に届くようになってきているのかなあと。

 

 

原作発売以降、時を経て発売された書籍のインタビューで野村氏は「ティファはクラウドの母、恋人、戦友と色んな役割を併せ持つ」と、今後はティファ一択決定か?と思うような発言もしています。

しかし一方で、シナリオライターの野島氏は小説で「クラウドはエアリスの友人であり、恋人であり、大切なものの象徴であり、守るべき存在」と明記していることから、

 

実際には制作サイドでも言っていることがバラバラで結局結論が出てないことが分かります。

 

FF7は恋愛要素が他の作品よりも薄く、どっちがクラウドのヒロインかを選択肢次第でプレイヤーの好みに委ねているところが魅力の一つでもあるので、

こういった制作側の発言は本当に必要なのかな?と疑問視してしまうところでもありますが…。

まとめ

エアリスもティファもどちらもクラウドのヒロインであり、その見え方はプレイヤーによって異なるのがFF7です。

どちらか片方だけが正しく、そうじゃない方は間違いなんてことは決してありません。

同じFF7をプレイしてたとしても、エアリス寄りの選択肢をとるかティファよりの選択肢をとるかでストーリーの捉え方が大きく変わるのです。

同じゲームをしていているようで実はプレイヤーの選んだ選択肢次第で見えているストーリーがまるで違うという不思議さもFF7の魅力であり、いつまでも人気が衰えない所以なのでしょう。

 

しかし残念ながら時々ネット上では、ご自身の考え方とは異なる意見の人(要するに対抗ヒロインのファン)の粗探しをして叩くという過激な方々にも遭遇するのが現実です。

見てきたものが違うので、お互い全く正反対のことを言っていて当然なのです。

この粗探しに意味はありません。

「見てきたものは違うけど、こういう見え方もFF7にはあるんだ」と心の中に留めておくのが正解だと思います。

 

考え方が違うからといって相手を全否定し、自分の意見を押し付けるのだけは絶対にNG!

プレイヤーの数だけ解釈があることをいつまでも忘れないようにしたいですね。

 

それでは今回はこの辺で。

最後までお付き合い、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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