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我路は第1巻収録のエピソード2、バスジャック事件から登場した超絶イケメンなキャラクター。
実写ドラマ版でも我路役は初回放送まで伏せられており、誰がその役を演じるのか非常に話題になりました(永山 瑛太さんでしたね!)。
整とスイッチ主人公と言っても過言ではないほど原作では活躍する彼なのですが、原作を読んでいない方からすれば「この人一体何者なの!?」って感じですよね。
ということでこの記事では犬堂 我路という人物について徹底深掘りしちゃいます!
ストーリーの核心に迫る盛大なネタバレが含まれていますので先を知りたくない方はご注意願います!!
【ミステリと言う勿れ】犬堂我路という人物
そもそもなぜ我路役が最後まで伏せられていたのか疑問に思った方も少なくないでしょう。
詳しくは後述しますが、
我路役の発表=エピソード2のネタバレに繋がってしまう
からなのです。
エピソード2では熊田 翔として登場した我路。彼はとある目的遂行のため、本名の犬堂 我路ではない偽名を名乗っていたのです。
我路の名を最初に名乗っていたのはバスジャック犯の1人であり、彼の従兄弟の犬堂 甲矢(はや)。弟の音矢と共にとある目的がありバスジャック事件を計画します。
画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第1巻 P119より ©田村由美/小学館
ご覧の通りなのですが、彼はとても男前の設定です(男前の君、と言われて「君じゃない」と否定されてる整…)。
後に登場する高校生の狩集 汐路(かりあつまり しおじ)からも超絶美形と言われているほど。
院生とは言っていますがこの辺りが本当なのかは不明です。もし本当なら20代前半〜くらいの設定なのでしょうか。
【ミステリと言う勿れ】我路と整の関係は?
整にとって我路は、自分のことをうざいと言わなかった初めての人物。そして自宅に誰も招き入れたことがなく友達もいない整が初めて自宅に呼びたいと思った人物なのです。
画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第1巻 P176より ©田村由美/小学館
我路もまた整を気に入り、波長が合うと感じたのか「俺たちちょっと似ているところがありそう」と話しています。
【ミステリと言う勿れ】我路の目的は愛珠の死の真相を探ること
我路、甲矢、乙矢の3人がバスジャック事件を計画した本当の目的は、
我路の姉、愛珠(あんじゅ)の死の真相を探ること
でした。
犬堂 愛珠は生き埋め連続殺人事件の最初の被害者。
愛珠は生まれつき体が弱く持病があり、病院に通院していました。しかしある日担当医から通ってこないと連絡が入り、初めて我路は姉の不在を知ったのです。
彼女が一人暮らしで働いていなかったことから気が付くまでに時間がかかったと話す我路。
警察は本気で取り合ってくれず、探偵を雇って愛珠の行方を捜し始めた我路たち。すると最後の足取りが今回のバスであると判明したのです。
運転手の煙草森(たばこもり)によれば、愛珠は同乗していた客の誰かと一緒に終点で降り、そのままどこかへ歩いて行ったと―――……。
そしてそのまま彼女は行方不明に。2週間後遺体となって発見されました。
この情報を入手した我路たちは、あの日愛珠と一緒に歩いて行った人物を探るべく、あの時同じバスに乗って同じ場所で降りた5人の乗客を集めて犯人をあぶり出そうと考えたのです!
しかし、結論からいうと運転手の煙草森の証言は嘘でした。
愛珠は乗客の誰かと歩いて行ったのではなく、生き埋め連続殺人事件の犯人である煙草森に殺害されたのです。
持病の発作によりバスの中で倒れていた愛珠。煙草森は彼女を運び出し、生きたまま土に埋めて殺害しました。その快感が忘れられなく、煙草森は犯行を繰り返したのです。
普段バスを使うような人ではなかった愛珠。
彼女は一体、どこへ向かっていたのか。目的は何だったのか。
我路はそこが気になっていました。
【ミステリと言う勿れ】我路は犯罪者なのか
愛珠を殺害した煙草森は警察に連れて行かれ、我路たちも不起訴となったとある日のこと。我路が自宅に遊びに来てくれないかなあと期待しながらカレー作りをしている整の元に、我路からの宅配便が届くのです。
なんとその中身は―――……切り落とされた誰かの右腕。
その右腕には我路が身につけていた腕時計とエンジェライトのアクセサリーが付けられていました。我路の右腕かと思い半泣きで池本に連絡する整。
しかしその右腕は我路本人のものではなく、煙草森のものでした。
実はこの荷物が届く前日のこと。煙草森は移送中に車ごと何者かにさらわれていたのです。右腕は整の元へ、そして残りの部分は今朝釣り堀で魚の餌となって発見され……。
我路、甲矢、乙矢そろって全員行方知れずになっていることから、警察は我路たちの犯行だと考えているようです。
動機の時点では真っ黒であるものの、現時点では物証もなくまだ容疑をかけられているだけ。指名手配もされていません。
ですが青砥刑事は我路が姉の復讐を果たしたと確信しているようです。
第6巻で殺人鬼の羽喰 十斗(はぐい じゅうと)と我路が対峙した時。羽喰の「あんたは人を殺しているのか?」という問いかけに、
画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第6巻 P155より ©田村由美/小学館
「あれ(煙草森)は人じゃない」
と返すシーンがあります。ここから察するに、我路は十中八九一線を越えたのではないかと推測できます(我路本人がやったのか甲矢か乙矢がやったのかは現時点では不明ですが)。
我路はもはや煙草森のことを常軌を逸した人外の生物として認識してるんですね。
煙草森のことは殺害した。でもあれは殺人ではない―――……というのが我路の理論なのでしょうか。
【ミステリと言う勿れ】我路たちの現在は?
バスジャック事件の後、煙草森を殺害したと思われる我路たち。その後はしばらく名前のみの登場になりますが、第6巻のエピソード2.5で再登場します。
エピソード2といえば整が広島で狩集家の遺産相続問題に直面していた頃。その一方で我路たちは生前の愛珠の行動を探る旅をしていました。
愛珠を殺害したのは煙草森。その決着をつけて我路たちは海外へ渡航しました。それで全て終わったと思いきや―――……愛珠の部屋の片づけをしていた叔母から気になる電話がかかってきたのです。
愛珠の部屋に差出人不明の変な手紙が届いており、そこには「漂流郵便局という受け取る人のいない手紙を出せる場所に、愛珠さんが生前書いたと思われるハガキがあった」と書かれていたと……。
漂流郵便局に向かい、愛珠が書いたハガキを読んだ3人。そこには、生前気が強く女王様のようだった彼女からは想像もできないくらい悲観的なメッセージが書かれていたのです。
生きる資格もない、言われる通り何もないダメな人間だ―――と。それはまるで遺書のように見えました。
愛珠に限ってこんな泣き言は言わない。
誰がこんなことを言わせたのか。彼女に何があったのか。
バスに乗ってどこに行こうとしていたのか。
愛珠の行動には納得がいかず我路は彼女の動きを追い、横浜へと降り立ったのです。
するとどうやら愛珠はとある医者のカウンセリングを受け、闇カジノでアルバイトをしていたとの情報を得て―――……。
やがて我路たちは、愛珠が関わったと思わしき鳴子 巽(なるこ たつみ)という心理カウンセラーに行きつきます。
ミステリと言う勿れでは星座マークが刻印されたアクセサリーがキーアイテムとなっていますが、どうやらこの出所が鳴子という人物のようなのです。
鳴子の病院に通院していた患者たちは彼からお守りとして星座アクセをもらっているようなのですが、それが何を表しているのかは現在不明のまま。
整も自分が関わる事件の犯人がみんな星座アクセを所有していることに気付き、我路もまた星座アクセについては調べている最中です。
第8巻では整のピンチに我路が駆けつけ久しぶりに再会した2人だったのですが、その時我路は「(星座アクセサリーについては)わかっていること全てを教えるわけにはいかない。君が危なくなるから」と言っています。
画像引用元⇒『ミステリと言う勿れ』第9巻 P66より ©田村由美/小学館
一体星座アクセにはどんな事実が隠れているのでしょうか。我路は整に協力を求め、整もそれを了承しています。今後の展開が見逃せないですね!
【ミステリと言う勿れ】原作をオトクに読むには?
ということでこの記事では犬堂 我路についてまとめました。
エピソード2で登場した時、この回のみで終わるようなキャラではないと感じましたが(めっちゃイケメンだし)やはり我路は原作の中でも整に次いで重要な役どころを担っていますね!
行方知れずとなった愛珠を追っていた結果、次々と発覚していく意外な事実。今後もまた整が主人公のエピソードと、エピソード2.5のような我路が活躍するエピソードが両方展開して真相が判明するのでしょうか。とにかく続きが気になります!
ミステリと言う勿れはネタバレ記事だけでは語り切れない魅力や重要な展開がありますので、今後の展開が気になる時は既刊10巻を読んでおくのがオススメです!
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