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【FF7】ティファに与えられた重要な役割を考察【損なヒロイン?】

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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。

FF7のWヒロイン、ティファエアリス

どちらも間違いなく大人気キャラではありますが、特殊設定マシマシで物語の根幹に深く関わるエアリスに比べ、どうしてもティファの印象が薄くなってしまうのも事実です。

 

エアリスは途中離脱してしまう事もあり、特にプレイヤーの印象に残りやすいようにキャラメイクされてはいるのですが…。

それを加味しても同じヒロイン枠なのにも関わらず原作ではエアリスほど活躍の場を与えられなかったティファは、損なヒロインだ!と感じてしまったファンも多いのではないでしょうか。

 

でもティファにだって作中彼女にしかできない重要な役割を与えられているのです。

この記事ではティファの役割について徹底深掘りしていきます!

ティファとエアリスの役割

FF7の物語は大きく分けると、

  1. 星を救う物語
  2. クラウドの成長物語

の二つに分けることができます。

前者のヒロインがエアリス後者のヒロインがティファと言えるのではないでしょうか。

 

ジェノバ及びセフィロスの脅威から星を救うためには古代種であるエアリスの力は必要不可欠でした。

メテオに対抗できるホーリーを発動できるのは彼女のみだったからです。

 

この役割に関しては同じヒロインでも古代種ではないティファが担うことはできません。

星に祈りを捧げ星と対話する能力は古代種の特殊能力であり、一般の生まれであるティファにはどうすることもできないのです。

 

それと同時に、ティファにのみ可能でエアリスにはどうすることもできないことだってあります。

それはクラウドの精神世界の話

クラウドの本当の自分探しに寄り添えるのはエアリスではなくティファだけです。

 

ティファは生存者の中で作中唯一クラウドの過去を知る人物です。

クラウドは精神世界で彼女が横にいたからこそ本当に正しい過去の記憶に辿り着き、そしてそれと向き合い自我を取り戻すことができたのです。

この役割はクラウドの過去を知らないエアリスではどうしても担うことができません。

 

メインテーマが『星の命』である以上、どうしてもエアリスの活躍にばかり目が行きがち。

ティファファンにとってはもやもやしてしまう部分ではありますが、ティファにも彼女でなければできない重要な役割は用意されているのです。

クラウドの精神世界こそティファの見せ場

クラウドの自我を取り戻すためにはティファの存在が必要不可欠

これは彼女にのみ与えられた役割と先ほどお話ししましたが、これは何も恋愛感情有る無しの話ではありません。

 

クラウドがティファのことを一途に想っていたからこそ自我を取り戻せたんだ!との解釈もできます。

もちろんそこに恋愛感情があっても素敵だと思うのですが、客観的に物語を見るとクラウドの自我を取り戻す精神世界イベントに2人の恋愛感情は特に関係ないでしょう。

 

なぜティファが充てがわれたかと言えば、前述の通り彼女は

 

生存者の中で唯一クラウドと同じ過去を共有する人物

 

だからです。

自我崩壊を起こしどの記憶が正しいのか、引いてはそもそも自分が何者か分からなくなり暗闇で手探り状態のクラウドにとって、ティファは道標となる存在。

記憶の答え合わせをするためには模範回答が必要です。

それがティファなのです。

 

セフィロスの見せた幻影を否定しないティファの態度をきっかけとしてクラウドが自我崩壊を起こしてしまったのも、

クラウドにとってティファは自分の過去を知り、存在証明をしてくれる唯一の人物だったからですね。

 

ティファが再会時に「久しぶりね!」と言ってくれたことで、自分がニブルヘイム出身のクラウドであることを証明してくれていたのです。

なのにどうしてかティファがセフィロスの言うことを一切否定しないので、クラウドは何が正しいのか訳が分からなくなり自我崩壊に至ったという流れです。

ティファという愛する女性に否定的な態度を取られたから、というよりは唯一の存在証明がなくなってしまったから自我崩壊を起こしたと考える方が自然かなと私は思います。

クラウドの恋愛感情が明確化されていない以上、クラウドがティファをずっと想っているというのはプレイヤーの主観に過ぎません。

 

恋愛感情を抜きにしてもこの役割を果たせるのはティファだけです。

 精神世界にエアリスが一切登場しないのはなぜ?

ご存知の通りクラウドの精神世界イベントにエアリスは一切登場しません。

これによりエアリスの存在が皆無なのはクラウドの気持ちがティファだけに向いている確たる証拠!という意見をたまに見るのですが、それとこれとは全く話が別でしょう。

 

先ほども述べましたが、クラウドの恋愛感情は明確化されていないので全てプレイヤーの主観、希望的観測に過ぎません。

クラウドの気持ちがエアリスにあるのかないのかは精神世界イベントでは判断できないのです。

プレイヤーの解釈次第です。

 

にも関わらずエアリスの存在が皆無なのは、シンプルに

 

エアリスはクラウドの過去に一切関わっていないから

 

でしょう。

エアリスはクラウドと共有している過去の記憶がないので残念ながら彼の存在証明をすることができないのです。

 

エアリスが出会ったクラウドはすでに擬似人格を形成したクラウドであり、それより以前の彼のことは知りません。

旅の途中でクラウドの様子がおかしいことには気付いており本当のクラウドに会いたがっていましたが、会うこともないまま彼女は命を落としました。

 

精神世界はクラウドが目を背けていた本当の自分と向き合い、それを乗り越えて成長するイベントです。

ティファを始めとした村のみんなに認められたくてソルジャーを目指したものの、結局挫折してしまったクラウド。

この心の弱さをジェノバ細胞につけ込まれクラウドはザックスベースのカッコいいソルジャーを演じさせられる羽目になってしまいました。

 

克服すべき過去はソルジャーになれず実は一般兵止まりだったという真実です。

この過去から目を背けていたせいでクラウドは本当の自分を見失ったのです。

ここがクラウドのターニングポイント。そして乗り越えるべき壁。

 

クラウドが目をそらさず向き合うべき過去の問題に、エアリスは関わっていません。

 

だからこそエアリスはクラウドの精神世界に存在していないのです。

そもそも好き嫌いの話ではありません。

仮にエアリスと共有している記憶を辿ったとしても、それは擬似人格形成後の拗らせクラウドの記憶なので意味がないのです。

 

本当のクラウドに会ったことがないエアリスでは残念ながらクラウドの存在証明にもならないし、過去を乗り越える手伝いをすることもできません。

条件を満たしている生存者はティファのみ。

精神世界ではティファの存在が絶対的に必要なのです。

リメイクでティファの出番が増えた理由

話はちょっと横道にそれますが、リメイクでティファの出番が原作よりも増えた件について考えてみました。

お伝えしてきた通り、ティファ最大の見せ場はクラウドの精神世界です。

彼女にのみ与えられたヒロインとしての役割を果たせる場所です。

しかし精神世界は原作でもほぼ終盤のイベントであり、ティファがリーダーとして活躍する場面もクラウドとエアリスが離脱してからの後半に集約されています。

後半が描かれない分作のリメイクでこの流れのまま行くと、

 

ティファがまるで活躍しないリメイク第一作

 

となってしまいます。

リメイクを一本で終わらせるなら原作通り前半エアリス後半ティファでよかったのでしょうが、分作にしてしまった以上さすがにヒロインの片方が一切活躍しないというのもファンをがっかりさせてしまうのでしょう。

 

原作でも前半はエアリスにスポットライトが当たりまくり、リメイクでもエアリスは重要キャラ感MAXになったので、何かしらティファにも見せ場を作らないと本当にヒロインなのか?と疑いたくなるような印象の薄いキャラになってしまう危険性があります。

 

だからこそ原作にはなかったティファの活躍がリメイクに盛り込まれたのだと思います。

セフィロスが登場したのもティファと同じ流れでしょうね。

セフィロスのファンも大勢いますが、原作だとミッドガル脱出までにセフィロスは出ないので登場を楽しみにしていたファンは期待外れとなってしまいます。

 

リメイク初回プレイ時はティファが原作以上にバリバリ登場するので違和感を覚えたのも事実。

あれ?ここってクラウドの見せ場では…?と思うところにティファが入り込むので「これはもしやごり押…」とも感じてしまいましたが、冷静に考えるとWヒロインと銘打っている以上どちらのヒロインにも平等に活躍の場を設けるのは当然のことだったのかもしれません。

ザックス生存はティファの活躍に黄色信号!?

個人的に、ティファが懸念すべきはエアリスの存在よりも圧倒的にザックスの方だと思います。

エアリスがティファの活躍を奪う心配はありませんが、ザックスはティファの役割を一部奪ってしまう危険性を秘めているからです。

 

こちらの記事でザックス生存の可能性を書きましたが、

【FF7R IG】ザックス生存確定か?意味深なエンディングから続編予想してみる本サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介している場合があります 本記事では『FINAL FANTASY VII ...

もし仮にザックスが生存したとすると、ザックスもまたクラウドと同じ過去を共有する人物の一人となり、

ティファはクラウドの存在証明ができる唯一の人物ではなくなってしまい精神世界がティファの独壇場ではなくなってしまいます。

 

もっと言うと、給水塔の約束以前の思い出がないティファよりもザックスの方がクラウドと共にいた時間が長く、共有している記憶も多いのです。

クラウドの存在証明としてはザックスも充分適任者なのです。

 

ザックスが今後のリメイクでどのように描かれる予定なのかは現段階では不明ですが、もしパラレルワールドで生存していたとして、

その世界線がリメイクの世界線に介入できるようになって自我を失ったクラウドの自分探しにザックスも力を貸すぜ!なんてことになったらそれはどうなんでしょう……。

 

ティファの見せ場、奪ってませんか?

 

精神世界こそティファに与えられたヒロインとしての役割なのに、ザックスの存在によってティファの唯一無二感は失われてしまいます。

 

エアリスは誰にも奪われることはない唯一無二のポジションですが、ティファの場合ザックスがいるとかなり黄色信号です。

精神世界イベントを楽しみにしているティファファンは多いはずなので制作側もティファの活躍をわざわざ薄めてくるようなことはしないと思います。

―――が!ザックスがティファの役割を担ってしまうのも事実なのです。

 

どのような展開で描かれるのか続報が気になるところですね。

まとめ

ということでこの記事ではティファに与えられたヒロインとしての重要な役割をお伝えいたしました。

 

ティファはエアリスのように誰が見ても分かりやすくこれぞヒロイン!という特殊能力があるわけではありません。

作中でもティファの過去に触れるサブイベントが描かれることもなく、どうしても物語前半での彼女の印象は薄くなりがちです。

 

しかし、エアリスにしかできない役割が作中あるのと同じようにティファにもまたその役割は存在しているのです。

精神世界イベントは誰でもいい。

エアリスがやればいいという意見も見ますが、長々とお伝えした通りこれはティファでなければできないのです。

エアリスにはできません。

 

ただ、ティファにとっての一つの懸念はザックスの生存可能性です。

ザックスがいればティファの唯一無二性は失われてしまうので、ここは今後どう描かれるのか注目すべき点だと考えています。

 

それでは今回はこの辺にて!最後までご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

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