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【FF7R】小説『Traces of Two Pasts』ネタバレ・感想まとめ【エアリス編】

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この記事ではFAINAL FANTASYⅦシリーズ及び関連小説『Traces of Two Pasts』のネタバレを含みます。未プレイ・未読の方はご注意下さい。

先日別記事で『Traces of Two Pasts』ティファ編のネタバレ感想をまとめましたが、本記事ではエアリス編の感想をネタバレつきでまとめます。

ティファ編が気になる方はこちらから。

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【Traces of Two Pasts】エアリス編 あらすじ

仲間たちと同じく神羅軍の兵士の服に身を包み、連絡船第八神羅丸の中にいるエアリス。

この船は、ジュノンとコスタ・デル・ソルを結ぶ連絡船―――その旅の途中で、ティファが今度はエアリスのことが聞きたいな、と話を持ちかけたところからエアリスの過去の物語が語られます。

 

エアリスの過去はゲーム内でも語られることが多いためか、ティファ編よりは少し短い構成となっています。

エアリス編で語られるのは主に

  • イファルナと神羅ビルに捕らわれていた頃の話
  • エルミナとの出会いから家族になるまで

です。

ある程度は原作をプレイしていれば知っていることなのでエアリス編はゲーム内容の補足、といったニュアンス。

ティファ編のように真新しい情報はそんなに多くはなかった印象です。

 

なのでエアリス編はサクッとネタバレ&その感想をまとめたいと思います!

イファルナとの暮らし・そして別れ

ゲーム内でも語られますが、エアリスは幼少期に母・イファルナと神羅ビルの高層階で暮らしていました。

イファルナは両親が共に古代種の純血の末裔。

本来なら丁重に扱われる存在ですが、娘のエアリスにも古代種としての能力が受け継がれていると判明して以降、代わりが見つかったからという残酷な理由で朝から夕方まで連日宝条から拷問のような人体実験を受けていました。

それゆえイファルナは痛み止めがなければ日常生活もままならないほどに日々衰弱していったのです。

他のスタッフに内緒で痛み止めの小瓶と注射器を置いていくのは、ファズという名の大柄の男性スタッフ。

ファズはイファルナに好意があり、ファズの協力もあってイファルナとエアリスはついに神羅ビルからの脱走を試みます。

 

しかしイファルナの体力はもう限界を超えており、ミッドガルについてまもなく衰弱死してしまいます。

一人残されたエアリスに声を掛けたのが―――そう、育ての母であるエルミナだったのです。

エルミナとの出会い

ゲームをプレイしていてもエアリスがエルミナと住んでいた家はスラムの中ではずいぶん大きく立派な家だなと感じていた人は多いでしょう。

この家はエルミナの義理父であるガブルエル・ゲインズブールが建てた家であり、ゲインズブール家は建設現場で働く人々のまとめ役を担う立場にありました。

スラムのプレートを支えるあらゆる設備の修理・補修工事に人手が必要になると神羅からゲインズブール家に連絡が来るようになっており、各地に人を手配していたのがガブリエルです。

ガブリエルはこの組織のトップだったのでスラムのなかではかなり裕福な方だったのだと見受けられますね。

 

同業者はプレートが完成して以来全員上に引っ越していき、残ったのがガブリエルとその部下たちだけ―――という描写があることからも、

ゲインズブール家もじゅうぶん上に引っ越せるだけの財力はあるもののあえてスラムに残っているといった感じでしょうか。

 

とは言っても、ゲインブール家の仕事もほとんどが神羅からもらっているもの。

あくまで取引先なだけではあるものの、ゲインブール家と神羅の関係はかなり近いのです。

それが気にならないといえば嘘になるエアリスでしたが、でもやっぱりエルミナと一緒にいたい気持ちが強く……。

エルミナ自身も戦争から夫が戻らないことに日々心をすり減らしていました。

そして自分がここにいることでエルミナが困らないのか、迷惑じゃないのかをエアリスはずっと気にしていましたが―――

「もちろん。今さら何を言うんだい?」と言ってくれたエルミナにエアリスは安堵。

溢れ出す喜びの感情をどう表現していいか分からずエルミナに抱きつき、彼女のことを初めて「お母さん」と呼ぶのでした。

 

ここ、かなり涙腺にきます。

 

「お母さん」
「なんだって?」
「お母さん」
「もう一度」
「お母さん?」
「くすぐったいけど、悪くないね。あんたはどうだい?」
見上げると、エルミナの柔らかい目があった。
「悪くないね!」
エアリスが真似ると、エルミナは声を上げて笑った。

引用元⇒デジタル版FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE Traces of Two Pasts

 

エアリスとエルミナが親子になった瞬間ですね!この会話だけでぐっときてしまいます。

エアリスと神羅

これまでエルミナを始めとした大人たちの協力もあり、神羅の魔の手から上手く逃れていたエアリス。

しかし、ある時ついにタークスツォンがエルミナの家にやってきます。

 

神羅が古代種に求めていたのは”約束の地”の情報。

しかしイファルナにした酷い仕打ちのせいで一番欲しかった情報を手に入れる間もなく大切な古代種を失うことになってしまった神羅は、その行いを反省して

 

エアリスには約束の地の情報以外は求めないことにした

とツォンは言います。

そこでエルミナはツォンに提案しました。

自分がエアリスのことを毎日毎日一緒に暮らして観察して、何かそれらしい気配があったら神羅に連絡するからそれまでは一切エアリスに近づかないでくれ、と。

 

それまでのエアリスは神羅から逃れるために一時偽名を名乗っていましたが、このエルミナの提案のおかげでエアリスは現在のように比較的自由にミッドガルを歩けるようになったのです。

エルミナ自身もエアリスのことを実際に観察するつもりもなく、しいていうなら観察するのは娘の素行くらいだけど、と笑うのでした。

エルミナとタークスの庇護の下で

それからしばらくはタークスも来なくなり、ゲインズブール家の仕事も順調で平和な日々が続いていましたが、とある事件がきっかけで

エルミナがコルネオと結託して画策し、組織を売ろうとしている

という根も葉もない噂が流れ始めます。

 

これを機にエルミナは一切の権利を部下に譲り、これまでゲインズブール家が請け負ってきた仕事を全て部下に託すことにしました。

そして元来働くことが好きだったエルミナは近所のカフェや病院、孤児院などの掃除を請け負って生計を立てることにしたのです。

 

エアリスも13歳になった頃から働きたいとエルミナに言いますが、エアリスが心配なエルミナはなかなか首を縦に振りません。

ようやくエルミナの許可が降りたと思いきや、その働き先も彼女がエアリスの意向を無視して決めてしまったのです。

 

自由がないことに反抗期を拗らせるエアリス!

 

些細なことがきっかけで口論となったとある日の夜、ついにエアリスは家出を決行します。

家出というか、エルミナに酷いことを言っちゃってもうこの家にはいられないなって思っちゃったんですね。

 

こらエアリスーーー!!エルミナの親心も知らないでーーー!!エアリスが安心安全に暮らせているのはエルミナのおかげなんだぞーーー!!

と少女エアリスにお説教したくなるところですが、子供の頃って親を鬱陶しく思うことなんて誰にでもありましたよね。

 

特に10代の頃なんてもう親の力も借りずに一人で生きていけますけど?みたいな謎の自信が出てきちゃったりして。

全然まだまだ自立もしてないし親の庇護のもとに暮らしてるんですけどね。

大人になったらあの頃は心配してくれて言ってくれたんだなって理解できますけど、当時はあれこれ口出してきてクソウザいって思っちゃってましたから。

エアリス自身もティファに「重症だね……」と言われ、「反抗期、拗らせてた」と反省をしている描写があります。

 

 

そんな拗らせエアリスが家出の途中で偶然再会したのが―――ファズでした。

ファズはイファルナとエアリスの神羅脱走に協力してくれた研究者で、彼がいなければ今の生活はなかったでしょう。

神羅から抜け出した2人が無事でいるかどうかをずっと心配していたというファズでしたが、エアリスは彼に恐怖心を抱いていました。

ファズはあの頃からイファルナに好意があり、それもあって自分の命の危険も顧みず協力してくれたのでしょうが―――……

彼の愛は、とても歪んだ愛情でした。仲間から情報をもらい、エアリスの居場所をずっと探し回っていたのです。

 

成長したエアリスにイファルナの面影を見ているファズは、自分と一緒に暮らさないか?と提案してきました。

そしてエアリスついにはのことを「イファルナ」と呼び、笑う彼の目の中の瞳にはもう何も映っていませんでした。

恐怖のあまり逃げ出すエアリスを捕まえようとしてくるファズ。逃げ場を失ったエアリスの前に現れたのは―――……

 

やはり母、エルミナでした!!

 

エルミナはエアリスが夜中突然外に出て行ったことを知っており、慌てて追いかけてきてくれていたのです!

エルミナがなんとかファズを撃退したものの、大柄のファズはまた起き上がりエアリスを追いかけてきて―――……女性2人ではどうすることもできなくなった瞬間に。

どこからともなく銃声が鳴り響き、ファズの肩を撃ち抜いたのです。

驚きを隠せないエアリスでしたが、エルミナは姿を見せない射手の正体に気づいていました。

 

それは例の黒いスーツを着た神羅の少数精鋭部隊、タークスなのだろうと。

神羅はエアリスの居住地付近を『特別区』と指定していました。

さらにそのエリア内で抗争をやってはいけない。やった者は神羅に消されるという暗黙のルールが引かれていたのです。

この時ばかりはタークスに感謝したエアリスだったのでした。

 

エアリスがミッドガルを抜ける日まで怪我なく生活してこれたのはエルミナに守られていたのももちろんですが、神羅が私利私欲のためとはいえどタークスにエアリスを監視させていたのも大きいんだなと感じます。

 

タークスはあくまで組織の人間・仕事の一環としてトップの命令に従っているだけであり、仕事がオフの時はクラウドや古代種のエアリスにも興味はありません。

「仕事のために全てを犠牲にするのがプロじゃない。そんなのはただの仕事バカだ、と。」

これは原作でレノが言ったセリフですね。かっこいい!

 

ウータイでばったり休暇中のタークスに出会ったクラウド一行に、新人のイリーナは捕まえてやろうといきり立ちますが、ルードとレノは「酒が不味くなる」と興味を示しませんでした。

 

エアリスもレノやルード、そしてツォンと長く接している中で彼らの性格やポリシーは知っているのでしょう。

作中でもルードのことは悪い人じゃないと話しているし、古代種の神殿で瀕死に陥ったツォンを見てエアリスは涙を流しました。

彼らが私利私欲で動いている人間ならエアリスもこういった行動にでないでしょうし、表面上は敵対している間柄とは言えども特別な信頼関係はあったんだろうなと思います。

最後に

ということで『Traces of Two Pasts』のエアリス編をネタバレつきでまとめてみました!

この小説を読み終えると、

やっぱりエアリスにはリメイクで生存してほしい!そして無事エルミナの元に返してあげたい!!

という感情が湧き上がってきました。

 

単純にリメイクのエアリスが可愛すぎて●ぬのが耐えられない!という気持ちもありますが、

だってこんなにエルミナがエアリスのことを大切に思っているのに!お別れの言葉もないまま二度と会えなくなるなんて!こんな素敵な親子なのに!!

 

エルミナが最後にエアリスに会ったのはマリンを預けて自ら神羅ビルに赴いた時でしょうか。

事を荒立てなければエアリスが無事に戻ってくると信じていたエルミナ。

もちろんクラウドたちによってエアリスは無事救出されましたが、その後セフィロスを追ってミッドガルを出たエアリスはもう二度とエルミナの前には戻ってきませんでしたから…。

エルミナの気持ちを考えると、あまりに辛い。

どうかリメイクのifルートでもなんでもいいからエアリスが生存するルートを!そしてエアリスが「お母さん、ただいま!」ってエルミナの前に現れるシーンがありますように!!

 

あと、個人的に思った事なのですが。

やっぱりエアリスはなんとなくザックスの死を察していたのではないかとこの小説を読んで感じました。

小説内でエアリスは星と対話できる古代種の能力で星に還ったイファルナとたびたび夜に会話している描写があります。

リメイクでも、エルミナの夫が亡くなったことを感知していましたよね。

 

この能力は大人になるにつれて少しずつ薄れていったとティファに話していたエアリスですが、この辺りから察するに

はっきりとザックスの死を知れたわけではないものの、彼の身に何か起きたことくらいは感じていたかもしれません。

クライシスコアのエンディングでザックスが亡くなる瞬間、エアリスが何かに気付きはっとするシーンが入ります。

あれは、”ザックスの死”だったのではないかと。

 

ただ、子供の頃のようにはっきりと分かるわけではないし、エアリスとしてもザックスの死を信じたくない部分もあって、ずいぶんと長い間葛藤していたんじゃないかなあと個人的には考えています。

この辺りはまた別に考察したいですね。

 

それでは長くなりましたがこの辺で!

 

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