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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
FF7Rのチャプター14は、神羅に捕らえられたエアリスを救出しに行くストーリーです。
神羅ビルに向かう前、エアリスの家でエルミナにクラウドが言うセリフを覚えていますか?
「呼ばれている気がするんだ」
これには「誰に」という主語がありません。
一体クラウドは誰に呼ばれたと思ったのでしょうか。この記事で考察していきたいと思います。
1.エアリス説
話の流れからシンプルに考えれば、クラウドが呼ばれたと感じたのはエアリスでしょう。
エルミナは当初、クラウドたちがエアリス救出の為に神羅ビルへ乗り込むことに難色を示していました。
ことを荒立てればエアリスの身になにか起きてしまうかもしれないからです。
神羅がエアリスに対し手荒な真似はできないことを普段のタークスの接し方からも分かっていたエルミナは、エアリスの身を案じながらも事が済めばエアリスはきっと無傷で戻ってきてくれると信じていたんですね。
しかし神羅には宝条という人を人とも思わない、研究や科学の発展のためなら何をやっても構わないという危険な思考の科学者がいることから、一刻も早くエアリスを救出すべきだとクラウドは主張します。
が、エルミナは首を縦には振りませんでした。
エルミナの気持ちを汲むティファの説得もあって一度は引いたクラウドでしたが、その夜夢にエアリスが現れます(エアリスの好感度が高い場合のみ)。
自分は幼い頃にも神羅いたし、居心地も悪くないし大丈夫、とクラウドに心配かけないよう気丈に振る舞うエアリス。更にはまるでお別れにも似た言葉を言う彼女を見て、クラウドは再度エアリス救出を決意します。
この流れから、「呼ばれている気がするんだ」のセリフを言ったとすればそれはエアリスであると推測されます。
捕まったエアリスが自分を呼んでいると感じた。だから助けに行くんだ、とクラウドは決意したわけですね。さらにこのセリフを英語版にすると、
「She’s calling out to me. I can feel it.」
と言っています。主語が「she」で女性。なので
呼んでいる女性=エアリス
と考えられるのです。
先程クラウドの夢にエアリスが表れると言いましたが、これはあくまでエアリスの好感度が高い場合のみで、その他にも好感度次第でティファルートとバレットルートが存在します。
それぞれ好感度の高い方が花畑で待っていて、クラウドと話をします。
ですが、もしこの呼ばれているとクラウドが感じたのがエアリスだったとすると、どのルートを辿ったとしても(単にプレイヤーがそのシーンを見ていないというだけで)クラウド自身の夢にはエアリスが現れているのでは?
と考えることもできますね。
ということでシンプルに考えればクラウドを呼んでいたのはエアリスで、クラウドはそれを感じ取って彼女を助けに行くべく神羅ビルに乗り込む決意をしたという流れになるでしょう。
2.セフィロス(ジェノバ)説
もう1つはエアリスに呼ばれていると錯覚しただけで、実はセフィロス(ジェノバ)に呼ばれていただけ、という説です。
原作をプレイした方ならご存知の通りクラウドはセフィロスを必死に追いかけていましたが、実際は追いかけていたのではなく、北の大空洞に眠るセフィロス本体の元に無意識に集められていただけ―――リユニオンであったことが判明しました。
「リユニオン」はULTIMANIAでこのように記載されています。
バラバラになったジェノバが、その驚異的な再生能力によって、ひとつに結合し直すこと。
引用元⇒FINAL FANTASY Ⅶ ULTIMANIA OMEGA 211ページ
原作では世界各地でセフィロスの目撃情報があり、そしてクラウド達の前にも幾度となくセフィロスは現れました。
しかし、それらのどれもが「本物のセフィロス」ではなく、本体から切り離されたジェノバの一部がセフィロスに擬態していただけであったことが作中で明かされます。
このように行く先々でセフィロス(ジェノバ)に遭遇していたのは、北の大空洞で再生されつつあったセフィロス本体と一体化するためにジェノバや黒マント(セフィロスコピー)たちがセフィロスを求めて北の大空洞に移動を始めたからだったんですね。
作中クラウドも自身の体に埋め込まれたジェノバ細胞の影響で、セフィロスに操られたりリユニオンを呼びかけられたりしていました。
クラウド本人は故郷を滅ぼした因縁の相手を追いかけているとばかり思っていたのに実はセフィロス復活のパーツの一部として移動させられていただけという事実に衝撃を受けたプレイヤーも少なくありません。
よって、クラウドが呼ばれたと感じたのはその時すでに無意識下でリユニオンが始まっていたからでは?
とも考えられるのです。
原作でのリユニオン開始はクラウドたちが神羅ビルに乗り込み、エアリスを救出した後に独房に捕らえられた直後でした。
研究室のケースに保存されていた首のないジェノバ本体が突如として動き出し、セフィロスの姿に擬態してプレジデント神羅を殺害。神羅ビルを飛び出したというシーンは印象に残っている方も多いでしょう。
あれこそがリユニオンの開始だったのです。
なので原作の流れを踏襲しているのならエアリスの自宅にいたタイミングではまだリユニオンは始まっていないので、クラウドのが呼ばれたと感じたのはやっぱりエアリスでは?と推測されますが…
リメイクではこの辺りから原作ストーリーの流れが大きく変更されていまして…
エアリス救出後、原作では独房に捕らえられましたがリメイクでは幼少期にエアリスが住んでいたというなんだかアーティスティックな感じの部屋からゲームが開始します。
脱出を試み進んだ先の研究室にあったのが原作でも登場した「ジェノバの本体」でした。
このジェノバ本体は原作5年前のニブルヘイム事件の後に宝条の指示のもと、ニブル魔晄炉から回収されたもの。
首はセフィロスにもぎ取られそのままライフストリームに落ちたので今もセフィロス本体と一緒にいます。
宝条はジェノバのリユニオン能力を既に知っており、「この首のないジェノバ本体を中心にリユニオンが起こる」と仮説を立てていましたが実はそれは誤りで、リユニオンは北の大空洞にいるセフィロス本体を中心に起きていました。
ではジェノバ本体がここにいるということはリメイクでもまだリユニオンは開始されていないのか?と思いきや、なんとリメイクではここでセフィロス(コピー)が現れ、ジェノバを持ち去ってしまいます。
後に分かるのですが、これはクラウドの隣に住むNO.49の刺青を持つ黒マントの男マルカートがセフィロスに擬態していた姿でした。
ジェノバを持ち去り、ジェノバと融合?したのかジェノバBeat(リメイクで初登場。原作にはいません)というモンスターになってクラウド達と戦います。
バトル終了後マルカートは消滅、ジェノバ本体だけがそこに残りました。
ということで、なぜかすでに神羅ビルに黒マントの男(セフィロスコピー)が潜入していたのです。もしかして、これがリメイクにおけるリユニオンの開始なのでしょうか?
しかし前述の通り原作のリユニオン先は「ジェノバ本体」ではなかったので、リユニオンでこの神羅ビルに来た意味が分かりません。北の大空洞じゃないの?向かう場所って。謎です。
さらに、マルカート消滅後に残った首なしジェノバを今度は別のセフィロス(コピー)が連れ去ります(もうセフィロス出てきすぎやん)。このコピーの正体は、伍番街で出会ったNO.2の刺青を持つ黒マントの男でした。
一体神羅ビルには何人黒マントの男が居るやら…
もしかすると単純なリユニオンというよりは、原作でクラウドがセフィロスに操られた時(エアリスに切りかかろうとしたり黒マテリア渡してしまったり)のように、黒マント達もまた北の大空洞に眠るセフィロス本体に操られて神羅ビルに来ていたのでしょうか。
そう考えるとクラウドも、エアリスに呼ばれていると錯覚しただけでやはり無意識下でセフィロスにすでに操られており神羅ビルに来た可能性も否定できなくなります。
じゃあクラウドの見たエアリスの夢はなんだったのか…まさかこれもクラウドをおびき寄せるためのセフィロスの蒔いた種だったとか…(絶望)
しかし、こうやって深く考えるとなんでも全部セフィロス!結局ジェノバ!に結びつけることもできますが、個人的には今回の場合単純に考えて
エアリスの夢を見たクラウドがエアリスに呼ばれている気がして神羅ビルに行ったらひょっこりセフィロスコピーが現れた
でいいのではないかと思います。
先に述べましたが日本語の「呼ばれている気がする」には主語がありませんが、英語にすると「she」と言っています。
セフィロスならsheにはなりません。ジェノバ本体は一見女性の姿をしていますが、あれは古代種の女性に擬態した姿なだけであり本来の姿やそもそも性別があるかどうかすら不明なのです。
だからsheとクラウドが言っている以上エアリスなのでは?と思うのが自然にな流れだと私は考えています。
まとめ
この記事ではクラウドが「誰に呼ばれているのか」を考察しました。まとめると
エアリスに呼ばれた説とジェノバのリユニオン説の2つが考えられます。
エアリス説では「捕らわれたヒロインに呼ばれていると感じ、救出を決意する主人公!というRPGの王道のような胸アツ展開」になりますが、一方のジェノバリユニオン説だと「すでにクラウドはセフィロスの支配下にいて自我崩壊への一途を着々と辿っているホラー展開」となるわけですね。
同じセリフでもどちらの説を有力視して物語を進めるかによってプレイヤーの捉え方が全く違うものになってしまうから不思議です。このようにセリフ一つをとっても様々な解釈ができるところもFF7の面白さであると言えますよね。
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