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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
リメイクではかなり出番の多かったセフィロスさん。
しかしながらどのセリフも抽象的過ぎて、
ほぼ何を言っているのか分からん!
と、感じた方も少なくないでしょう。
そのくせとにかくクラウドの行く先行く先に現れるので、もはやただただクラウドの気を引きたいストーカーっぽく見えてしまっていました←
今回はセフィロスの汚名返上のためにも()、リメイクセフィロスの意味不明なセリフを考察していきたいと思います!
なぜセフィロスはクラウドにつきまとうのか

そもそもここから疑問に思う人も多いでしょう。
どうしてセフィロスはクラウドのストーカー行為を繰り返しているのでしょうか。
結論から言うと、
クラウドがいる限り、セフィロスは何度でも復活することができるから
なんです。
通常はライフストリームに還るとそのまま精神エネルギーの一部となり星と融合して消えてしまいますが、セフィロスは自分という存在が消えてなくなることだけは避けたいのです。
なぜならそれはセフィロス的には敗北だから。
クラウドはセフィロスを二度もライフストリームに送った因縁の憎たらしい相手。
セフィロスはクラウドを精神の核にしようと決めました。
精神の核さえ失わなければ星に還るシステムから独立した存在になれることをセフィロスは知っているのです。
セフィロスの夢()はこの星の支配者になること。
そんな支配すべき星に逆に吸収されるなんてもってのほかなわけですね。
クラウドがおれを覚えている限り、おれはいつでも存在することができる。ライフストリームの中であれ、地上であれ。たとえ自分の精神が拡散してしまうことがあっても、ほんの一片の記憶が星を巡っていれば、やがてクラウドの意識を頼りに自分を取り戻せると男は考えていた。
引用元⇒On the Way to Smile FINAL FANTASY Ⅶより
これは小説にある一文です。
だからこそセフィロスはクラウドが絶対的に必要なのです。
セフィロスは星と自分以外どうでもいい

リメイクセフィロスはエアリス同様、これから起きる未来の出来事を知っているような素振りを見せてきます。
セフィロスは未来で
どうやらこのままいけば星が力尽きてしまうこと
を知っています。
セフィロスとしてはこの星が消滅するのだけは避けたいんですね。
基本的にセフィロスが大切なものは自分の存在と星。
それ以外はどうなろうと知ったこっちゃない非常な男です。
クラウドのことは必要ですが、それはあくまで自分の存在証明をするものだからなだけであり、存在としては鬱陶しく腹立たしい最も憎い相手でしょう。
なんせ負け知らずの自分に勝った男なので。
星が大切なのも星がなくなればクラウドも消滅し、自分という存在も消えるから。
エアリスのように星とそこに住む人々の暮らしを大切に思っているわけではありません。
次からセフィロスのセリフ考察に入りますが、星を救いたい旨を発言するのはあくまで上記の理由があるからということを先にお伝えしておきます。
セフィロスのセリフの意味を考える
では気になる意味深なセフィロスのセリフをチェックしてみましょう。
❶「おまえには誰も守れない。自分さえもな」

チャプター2の八番街でクラウドがエアリスと出会った時に幻影として登場したセフィロスがこう言います。
エアリスの登場後すぐセフィロスの幻影がこう話すところから、
エアリスの死と自我崩壊
を表しているのではないでしょうか。
「おまえには誰も守れない」=原作でクラウドはエアリスを救うことはできませんでした。
そのことを見殺しにしてしまったと悔やみ、自責の念で苦しみ続けます。
「自分さえもな」=クラウドはエアリスを守れなかったことに加え、自分が何者か分からなくなり自我を失ってしまいます。
リメイクセフィロスは未来で起きるであろうことをクラウドに告げて煽ってきていますね。
❷「また守れなかったな」

チャプター13にて、マリンが保護されているであろうエアリスの家に向かう途中に現れたセフィロスのセリフがこちら。
セフィロスの言うまた守れなかったは何を指しているのでしょうか。
また、と言ってるということは以前も失敗して今回も失敗したな、と彼はクラウドに告げているわけです。
考えられることとしては、1つ目は七番街スラムが思い浮かびます。
この時の状況はプレートが落下し七番街スラムが崩壊した直後。
クラウドはアバランチメンバーを失っただけでなく、スラムの崩壊を防ぐこともできませんでした。
神羅に怒りをぶつけるバレットや悲しみに暮れるティファ、そして逃げ惑う住民たちの悲痛な叫びを聞いてクラウドも相当心に痛みが走ったはずです。

セフィロスはエアリスのように原作で起きた未来の出来事を知っている様子なので、おまえは二度も仲間の故郷を守れなかったんだな、と解釈することもできるのではないでしょうか。
2つ目に考えられるのはエアリスです。
クラウドたちはこの時古代種について話をしていました。
エアリスの話が出たことでクラウドはふと古代種が何なのかと疑問がよぎったのです。
エアリスがタークスに狙われている理由が古代種だからと合点がいったその瞬間、クラウドの脳裏にノイズが走り、幻影のセフィロスが現れました。
このタイミングから考えると、守れなかったのはエアリスのこととも解釈できますね。
エアリスはこの時、マリンの身の安全を保証してもらう代わりに自ら神羅ビルに赴きました。

プレートの落下で残虐さをまざまざと見せつけられ、さらには宝条という激ヤバ科学者のいる神羅。
古代種最後の生き残りであるエアリスが無事である可能性は極めて低い状況です。
状況だけ見ればエアリスはこの時生きているので守りきれなかったわけではありません。
しかし、セフィロスはチャプター2でも原作で亡くなったエアリスのことを守れなかった存在としてクラウドに強調して煽っているので、このセリフもエアリスを指しているとも読み取れます。
チャプター2もエアリスと出会った直後、今回もエアリスの話題の直後にセフィロスの幻影が現れているので、守れなかったはエアリス絡みのセリフである可能性が高いと感じますね。
❸「喪失がおまえを強くする。それでいいのか?」

同じくチャプター13で上記のセリフの次にセフィロスが発する言葉です。
セフィロスはクラウドに絶望を贈るのが大好きなので、セフィロス的にはクラウドの大切なものが失われていくことに喜びを感じているでしょう。
しかし気になる部分は後半のそれでいいのか?です。
原作でクラウドが失ったもの。ニブルヘイム、母、七番街スラム、ザックス、エアリス…若くして色々大切なものを失っています。
七番街スラムやザックスの死は神羅がやったことですが、それ以外はセフィロス案件なので「それでいいのか?」なんて
お前がやったくせにどの口が言ってます?
って感じですよね。
あらゆるものを失っているクラウドですが、幻影セフィロスがこう言ってきたこの時点でまだ失っていないのはエアリスのみ。
他のものはこの時点で失ってしまっているので、残念ながらそれでいいのか?と問われてももうどうすることもできません。
それでいいのか?と言ってるということは、エアリスを
また守れず、このままいけばまた失うことになるがそれでもいいのか?
と言っているようにも解釈できます。
ただ謎なのが、なぜセフィロスがこんなことを言うのか、です。
ACでは「お前の最も大切なものは?それを奪う喜びをくれないか」とドS発言をするくらい、セフィロスは本来クラウドの大切なものが奪われれば奪われるほど嬉しくなっちゃう人。
なのになぜ、そんなセフィロスがそれでもいいのか?なんてクラウドに聞くのか。
もし仮にセフィロスの言う喪失が原作のエアリスの死を指しているとすれば、エアリスまた死んじゃってそれでもいいの?って言ってることになりますよね。
セフィロス的に、エアリスが助かってもいいのでしょうか。
原作でやったことと今言ってることに矛盾を感じます。
❹「終末の7秒前。だが、まだ間に合う」

リメイク最大の意味不明発言がこちらです。
セフィロスの言う終末の7秒前という含みを持たせた言い回しが非常に気になりますね。
クラウドはチャプター18でセフィロスと戦った後、気が付いたら一人謎の宇宙空間に立っていました。
セフィロスはこの場所を『世界の先端』と呼んでいましたが、どうやらここはアルティマニアによると時が止まった世界の終わりとも呼べる星の行き着く時空の先端なんだそうです。
セフィロスはこの場所でクラウドにともに運命に抗ってみないか?(=協力してこの星の消滅を回避しよう)と言ってきますが、クラウドは共闘を拒否。
するとセフィロスは凄みのある笑みを浮かべて、
「終末の7秒前。だが、まだ間に合う」
「未来は、おまえ次第だ、クラウド」
と、翻弄するようなこの発言です。
アルティマニアではこう言及しています。
星に残された時間はわずかで、その象徴として「7秒前」と言っています。この後時が流れはじめて、7秒後に本当に終末を迎えるのか、それとも何らかの力が働いて時空の行くすえが変わるのかは、セフィロスが言うように「未来はクラウド次第」ということなのだと思います。
引用元⇒電子版FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE MATERIAL ULTIMANIA Plus P121より
???
ちょっと遠回しな言い方過ぎて難しいんですけど、要するにクラウドの行動次第で白紙になった今後の運命が好転する可能性も悪化する可能性もある、ということなのでしょうか。
また、気になる『終末の7秒前』ですが。
実はこれ発売されたリメイクのサントラに同じ「終末の7秒前」というタイトルの曲が収録されているんです。
しかもなんとそのメロディーは原作の『忘らるる都』のBGMのアレンジ。
忘らるる都と言って思い出すのは、祭壇で祈るエアリスがセフィロス(に擬態したジェノバ)に刺されるあのシーンでしょう。
セフィロスジェノバが現れてからエアリスが刺されるまでは約7秒なのです。
ということは、エアリスのことを暗示しているセリフと解釈することも充分できます。
そもそも、星をピンチから救うには古代種であるエアリスの存在が必要不可欠です。
エアリスの死=星の死。
こう考えるとつまり、クラウド次第でエアリスが生存する(=星も救われる)可能性があるとセフィロスは言っているとも考えられます。
セフィロス的にエアリスが生きていていいのかは分かりません。
ただ原作ルートに進んでしまうと星が未来で消滅するので、それだけは阻止したいから仕方なくエアリス生存ルートを作ろうとしているのかもしれないですね。
エアリスが亡くなったことで原作ルートでは古代種は絶滅。
それにより星の声を聞ける者はいなくなり、星の消滅に拍車をかけた可能性もあると思います。
セフィロスの気持ちとしてはエアリスいないと星が滅ぶわ!そしたらクラウドも消えるな!ヤバいそれなら自分も消えちゃう!じゃあとりあえず今回はエアリス生かしとこ!ってところでしょうか。
セフィロスはエアリスを生存させたい?

解釈は色々別れると思いますが、どれもエアリス絡みと受け取れば意味不明なセフィロスのセリフも一貫性があるように見えてきます。
主語もなく回りくどく言ってますが、
ねえクラウド!またエアリス死んじゃってもいいの?ねえねえ!
って毎回言ってると思えば理解できます。
エアリスの生存はリメイクの目玉のように描かれており、主要人物であるセフィロスがそれを匂わせてくるのも納得でしょう。
セフィロスはとにかく自分が大事なので、そのためには何だって利用するお方です。
たとえそれが因縁の相手である古代種のエアリスだろうと、彼女が生きることで星の消滅が回避できるなら利用するのがセフィロスさんです。
もしセフィロスがエアリスを生かしたいのだとしたら、理由は単純に自分の存在のためただそれだけでしょう。
プレイヤーはエアリス生存をどう思うか
エアリス生存については否定派も肯定派もいます。
エアリスの死に関しては原作の頃から生存ルートが用意される予定でいました。
しかし当時のディレクターであった坂口博信氏は「人の死は突然訪れるものであり、亡くなった人は決して帰ってこない」として、生存ルートは中止させたという話があります。
この経緯があるにも関わらず要望があるから生き返らせるなんて!と思う方もいますね。
それ以外にもそもそもエアリスに興味がなく、亡くなったことに何の感情も抱かなかった人もいます。それで何で今さら生存?別にそのままでいいけどって感じですね。
ただ、坂口氏もすでにFFシリーズから離れてかなりの時間が経過しており、それと共に新しいディレクターたちにFFシリーズを育てていってほしいとインタビューで話しています。
もう彼らにFFシリーズは託したわけですから、エアリスの件についても新しい人たちに委ねているのでしょう。
「どうなるんでしょうね?(エアリス)生き返るようにするんですかね?」とも発言していますし。
仮にエアリスが生存したとしても
もし仮にエアリスが生存するorそんなルートが用意されるとすれば、エアリスはリメイクで初めて会いたがっていた本当のクラウドに出会うことができるでしょう。
しかし、だからといって2人の関係に何か恋愛的な進展があるとは限りません。
FF7は星の命がメインテーマである以上、FF7的ハッピーエンドは星を救うこと。
恋愛に関して言及されることはないでしょう。
クラウドもエアリスが生存した方が嬉しいとは思います。
でもそれは恋愛感情があるとかないとかではなく、目の前で殺されるのをただ見ているだけだったあの時の後悔から救われるという意味でのハッピーエンドです。
恋愛面に関しては相変わらずプレイヤーの解釈に委ねる感じで曖昧に終わるでしょう。
リメイクを見ていてもものすごーーーく両ヒロインのファンに配慮していると感じたので、どちらかのファンを蹴落とすようなことはしないと思います。
まとめ
というわけで今回はセフィロスのセリフを考察してみました。
まとめると、
セフィロスは自分のために星の消滅を回避したく、そのために仕方なくエアリスの存在が必要だからクラウドを翻弄しつつ彼女が生存するルートに導いている
と私は考えます!
続編が出ればいずれセフィロスの発言の真意も見えてくるので、今はその発表を待つしかありませんね。
何年後になるのでしょうか……。
それでは!
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