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この記事ではFAINAL FANTASYⅦ REMAKE及び関連作品のネタバレを含みます。FFⅦ作品全てにおいて未プレイの方はご注意願います。
ティファが嫌われる理由
まず、ティファが大人気キャラクターで相当ファンが多いのは間違いありません。
女性なのに格闘家という原作発売当時では珍しい設定だった上、見た目も可愛くてスタイル抜群!一見活発な女子に見えるにも関わらず、実は恋愛には奥手で控えめな性格――ーというギャップが彼女の魅力ですよね。
しかしこれはティファに限ったことではなくどのキャラにもいえることですが、人気がある反面、残念ながら彼女のことが苦手な人がいることもまた事実です。
ティファのファンからすれば一体どこに嫌われる要素があるのか疑問に思うところですが、今回はその嫌われてしまう理由を調べてまとめてみました。
公式からのごり押し
一つ目は公式による『ティファごり押し』説です。
FF7でキャラクターデザインを担当した野村哲也氏。彼の絵は非常に魅力的であり、FF7が大人気ゲームになったのも野村氏のキャラデザインがその人気に火をつけたといっても過言ではありません。
しかし残念なことに彼には熱狂的なファンがいる一方で、従来のファンからは批判を浴びる対象にもなってしまっています。
その理由はキャラクターの起用に私情が見え隠れしてしまうところにあると考えられます。
野村氏がティファを推している、という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
野村氏が直接ティファ推しを明言した訳ではありませんが、数々の発言や公式の振る舞いからも彼のティファに対する思い入れが深い事実はお察し頂けると思います。
- 開発当初、ヒロインはエアリスのみだったところにもう一人ヒロイン(ティファ)を出しましょうと提案した。
- ティファのスケッチにだけスリーサイズの記載がある。
- FF8のヒロインは野村氏の初恋の相手がモデルと発言。ティファも髪型や顔がリノアと似ていることからおそらくモデルは同じ方。
- アドベントチルドレン(AC)ではティファの顔を好きな女優さんの顔に寄せ、さらにその女優さんが声優も担当しリメイクでも続投。
- ACのコンプリート版では他のキャラの出番をカットし、ティファの出番を増やす。
- かつてはクラウドとエアリスのメディア露出が多かったが、FFシリーズ生みの親である坂博信氏が退社し、野村氏が指揮を取るようになった作品以降はエアリスの露出が減り、ティファの露出が明らかに増えた。
- スマホアプリ『Gバイク』ではティファがサポート固定。彼女のみ最強武器、最終リミット技を所持。シド、バレット、ユフィは期間限定サポートキャラでリミット技はレベル1、2のもの。エアリスは登場すらしない。
などなど、挙げ始めるとキリがないほど深い思いがティファに注がれていることが見えてきますね。
公式によるティファ猛プッシュの開始
特に坂口氏がスクウェアを退社して以降から始まる『ティファがFF7のヒロインです』アピールには凄まじいものがあります。
FF7のヒロインは開発当初エアリスのみだったと述べましたが、超初期案では今のエアリスの設定をほぼそのまま持ったティファっぽい見た目の子がヒロイン枠に存在していました。
しかし、坂口氏がFF7のヒロインは西洋風の女の子でイメージしていた為、超初期案の黒髪ロングの子は没となり今のエアリスのデザインで開発が進められていくことになったのです。
という経緯からも、「一度は没になったものの、黒髪ロング(=ティファ)ちゃんをどうしても諦められない」思いがWヒロイン案に繋がったのではないかと考えられます。
詳しいことは割愛しますが、一度は没になったキャラや企画を諦めない思いはキングダムハーツ(KH)でも伺えます。KHⅢに登場する『ヨゾラ』というキャラも、企画途中で没になってしまった『Versus XIII』への思い入れの強さから登場したのでは?と考察されている方もいます(これについては違うと発言されているのですが…)。
という複雑な大人の事情がありまして、坂口氏退社以降は公式によるティファ猛プッシュが激しくなっております。
エアリスは物語中盤で亡くなるので、未来を描いた派生作品でエアリスの露出が減りティファが増えるのは当然のことだと思われます。亡くなっている以上、未来の話でフルに活躍させるのは難しいでしょう。
しかし、そこは別としてもごり押し感は否めません。
FF7の10周年記念アルティマニアが発売された頃から、ティファの方がエアリスを始め他のキャラよりページ数が多かったり、クラウドと並んで紹介されるようになったり、他のキャラはマイナス面も紹介される一方でティファだけは褒め称える紹介のみだったり。さらにこの頃からヒロインの紹介順が入れ替わり、ほぼ必ずエアリスよりティファが先に紹介されるよう変更されました。
このような地道な公式の活動により、FF7をプレイしたことがない人や派生から入った人、ライトユーザーからはティファがFF7のヒロインだと感じている方も少なくないようです。
全てが野村氏の一存で決定している訳ではないはずなので、何もかもティファ絡みの件は彼のせいだ!ごり押しの首謀者だ!と野村氏一人を責めるのは行き過ぎていると個人的には思います。
ただ、これまでの流れを見ていくとどうしても公式はティファを寵愛しているなあと思わざるを得ないのもまた事実です。
リメイクでごり押しに追い打ち
坂口氏在籍中からFF7を知っているユーザーや、原作からFF7を始めた人からはこの違和感に気が付き、長年に渡ってモヤモヤが募るようになりました。
その上で追い打ちをかけてしまったのが2020年発売のリメイクです。
なんと原作以上にティファの出番が増えただけでなく、原作で叩かれたティファの性格や発言、行動などに変更を加え、誰からも愛される完璧聖女ヒロインのように登場させてしまいました。
原作を知っている者からすると、「可愛いけどティファってこんな子だったっけ?こんな喋り方だっけ?」と違和感を拭いきれませんでした。
設定や性格は時代に伴い若干の変更はあるでしょうが、喋り方はFF10のユウナとエアリスを混ぜたみたいな喋り方になっていたので明らかにACの時とは違い、ティファコスプレした別の誰かになってしまっています。ACの時はもう少しハキハキ喋る、気の強さも垣間見えるような話し方でした。ティファにおっとり話すイメージはないでしょう。
さらに、リメイクではそこってクラウドの見せ場では?と思われるシーンでティファがカットインします。クラウドが言った方がいいんじゃない?というセリフもティファが言ったりします。ティファ操作の懸垂ミニゲームもあります(しかも落下しても痛くないように突然マットが現れる)。
スラムの住人はティファを褒め称えます。ティファちゃん可愛い!ティファちゃんティファちゃん!ティファちゃんのスタイル最&高!逸材!のオールキャラでのティファageage状態です。逆にエアリスは見た目そこそこの垢抜けない女の子扱いにされてしまっています。本来は彼女もまた美女な設定ですが。
原作ではプレイヤーの選択肢次第で好感度を上げ下げできましたが、リメイクではほぼティファです。「兄貴(クラウド)にならティファを任せられる!」「ティファと仲良くするんだ!」と別キャラからティファをどうぞされます。
没になりましたが、ジェシーが息を引き取る前の最後のセリフとして「ティファを泣かせたら承知しないんだから」と言わせる案があったり、ティファのヒロインとしての魅力を底上げする企画が今以上にあったり(ティファのドレス素材を集めるイベント等)。
ティファが好きな人にとってはいいですが、全員がそういうわけではないですよね。その辺を自由に選べたのが原作なのにリメイクだと選択権がないので、
もうティファはお腹いっぱいですよ!
とティファに拒否反応を起こしてしまうユーザーが出てしまうのも仕方ありません。
そんなことをしなくてもティファは可愛いですし、モブが言わなくてもスタイルの良さは抜群です。誰が見ても分かります。スピードも速く操作してて爽快なので無理にティファイベントをねじ込まなくてもティファはバトルで大活躍します。
ユーザーがリメイクで見たかったのは、ティファがアバランチに加入する経緯ではないでしょうか。バレットと知り合い加入するまでと、なぜテロ行為に消極的であるにも関わらず彼らと行動を共にしているのか。その心の葛藤を深く掘り下げてほしかったです。
必要以上に公式がティファをプッシュしてしまった結果がティファが嫌われる一つの理由を招いてしまったのはなんとも皮肉な話ですね。
過激なファンからの攻撃
ティファが嫌われる2つ目の理由は『過激なファンによる攻撃』が原因だと見られます。
これは人気キャラの宿命なのかもしれませんが、彼女を愛するあまり周りが見えなくなってしまう一部のファンも残念ながら存在します。
過激派がいるのはティファに限ったことではありませんが、ティファの過激ファンが特に暴れている印象を受けます。
FF7は恋愛がメインのストーリーではないのでクラウドの相手が誰なのかは決まっていませんし、そこはプレイヤー次第で解釈が分かれるところ。
しかし過激な方々は、なぜか
クラウドのお相手はティファだ!
であると過剰に主張されます。
最近の公式の流れからするにクラウドとティファをセットにしたい感はひしひしと感じますが、それでも解釈はプレイヤーの自由なはずです。自由に解釈できるように物語はできています。
そもそもクラウドのお相手が誰かなんて興味のない人もいます。
そういう別の考え方を持つ人たちに対し、「クラウド×ティファは公式!クラウドはティファのためにソルジャーを目指し、ティファのことを一途に想い続け、最後はティファと結ばれる!」と主張されても困ってしまいますよね。
個人で発言される分には自由ですが、「クラティの考え方にならないなんておかしい!きちんと原作をプレイしていない証拠だ!クラティが気に入らないから真実を捻じ曲げようとしている!」などと、考え方が違うというだけでそれぞれの解釈を楽しんでいるファンを掲示板で晒して馬鹿にしているので手が付けられません。
攻撃された方はたまったもんじゃありません。なぜ勝手な主張を押し付けられなければいけないのか、マナーの悪い一部のファンのせいでティファの印象ごと下げてしまっているのに彼らは気付いていないのでしょう。
ティファのことが好きな人もいれば、苦手な人もいる。クラウドのお相手はプレイヤーの自由。そこを理解して頂けない過激な方々が「ティファを批判するのはティファが羨ましくて仕方がないからだ!」と主張されるので、余計ティファに対して苦手意識を持つ人も増えてしまっています。
万人受けしない見た目と性格
最後は『ティファの見た目と性格が人を選ぶから』でしょう。
ティファの見た目はセクシー路線です。おっ○ぱいがデカくて露出も多め。一見下着姿に見えなくもないファッションなので刺さる人には刺さりますが、万人に受けるかと言われればそうではないでしょう。
好きな人からするとセクシーで動きやすいシンプルな服装ですが、露出が苦手な人からすると品がないようにも感じます。
さらには公式からおっ○ぱいのデカさやミニスカートの中身に気合を入れられていることが多く、おっ○ぱいが揺れる描写があったり必殺技を出すとパンツが見えたり(しかも服装によってパンツの色が変わるこだわりっぷり)。リメイクではバトル後に「シャワー、浴びたいな」なんてあからさまなセリフを言わされたり。明らかに他のキャラより性的な描写が多いのも苦手だなと感じる一因でしょう。
ティファの性格は前述の通りリメイクで改変されましたが、原作のティファは現代にいそうなリアルな女の子っぽい性格をしていました。悪く言ってしまえば自分勝手なところがあり、メンタルが弱いので不安からつい仲間に当たってしまったり、クラウドに依存したり、エアリスに嫉妬したり。
ティファの魅力は人間らしく、決して完璧過ぎる聖女ではないところです。リメイクでは聖女化されてしまいティファらしさが失われてしまいましたが、原作のティファの行動は少なからず共感・理解しやすい部分があるでしょう。
ただ、そういうところが苦手だ、と感じる人も多いです。
本来は見た目・性格共に万人受けするタイプのキャラではありません。
にも関わらずリメイクで誰からも好かれるようなキャラにシフトチェンジしようとした結果、原作やACとの違いっぷりが浮き彫りになってしまいました。
まとめ
ということで残念ながらティファが嫌われてしまう理由を改めてまとめると、
- 公式がティファをごり押しした結果、拒否反応を起こす人が増えた
- 過激派による攻撃が迷惑でキャラごと苦手になってしまった
- もともと見た目・性格共に万人受けはしない
この3点があげられます。
特に最近の公式によるティファ猛プッシュはどうしても目に余るものがあります。
前述しましたが、ティファも超人気キャラであることに変わりはありません。NHKの全FF大投票ランキングでは
1位 クラウド(FF7)
2位 ユウナ(FF10)
3位 エアリス(FF7)
4位 ビビ(FF9)
5位 ジタン(FF9)
6位 エメトセルク(FF14)
7位 ティーダ(FF10)
8位 ライトニング(FF13)
9位 ティファ(FF7)
10位 ザックス(FF7)
このような結果になっています。最新ナンバリングのキャラを抑えて第9位という高順位はさすがの人気っぷりといったところ。
しかし、人気キャラであってもティファが常に一番人気というわけではありません。クラウドやユウナは規模の大きさに関わらずどこ行っても上位です。彼らがあっちこっちでFFの顔として登場していても違和感はありませんが…。
人気ではあるもののそうではないキャラの登場回数がある時を境に不自然に増えていたら、もしかしてスタッフの中に異様なティファ推しがいるのでは?という考えが浮かんでも仕方ないでしょう。
お祭りゲーと呼ばれる他ナンバリングのキャラが登場するゲームでも、ティファに登場枠が与えられます。希少な登場枠を使われてしまったら、「ティファはもういいよ、他のキャラがもっと見たいよ!」と他のナンバリングファンは不満に思ってしまいますよね。ただでさえ7キャラはゲスト起用されやすい傾向にあるので、余計反感を買ってしまいます。
ティファはもともとファンが多いはずなのに、公式自ら彼女のファン離れを加速させるような見せ方をしていると思います。
リメイクでもティファの活躍シーンが増えたことを喜ぶファンももちろんいますが、「やっぱりティファごり押しか」と感じるファンも少なくありませんし、「大好きだったあのシーンや台詞もカットして改変してティファの出番が増えてティファヨイショなら様子見だなあ」と今後の続編に不安を覚えた人もいるでしょう。
そんな状態に加えて過激なファンに攻撃されてしまってはますます居心地が悪くなり、一部の人間以外は離れてしまいますよね。失礼ながら今後のリメイクでも、今作と同じ未来が見えます。
非常に長くなりましたが、この記事では人気キャラのティファが嫌われてしまう理由をまとめました。彼女自身に非があるというよりは、公式の見せ方や攻撃的なファンによって拒否反応を起こしてしまった人が多い、というのがネットの内容をまとめた結果になりました。
最後にお伝えしますが、この記事はあくまでネットの情報をまとめたものと、ただの一般人ファンである私の推測によるものです。一部の人間の考え方・意見なだけであり、ユーザー全員が公式のティファ猛プッシュに辟易してる!と主張するものではないことだけご理解下さい。
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