この記事は『ミステリと言う勿れ』第7巻24話(Episode10-3)のネタバレを含んでいます。
この記事で紹介するのは『ミステリと言う勿れ』第24話(Episode10-3)のネタバレと感想になります。
前回のお話・23話(Episode10-2)のネタバレはこちら。

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【第24話(Episode10-3)】嘘をひとつだけ【ネタバレ】
そのワインは飲まない方がいい。
謎解きゲームの時と同じように、再度そう主張した整。
しかし、整には毒を入れる動機が分かりませんでした。そして、実はまだ何かのゲームが続行されているように感じていたのです。
この中で一人だけ嘘をつく人がいるだろうから見ててほしい
整が天達にアルバイトを頼まれた理由がこれでした。様子を伺っている中で、整が嘘をついていると判断したのは―――橘高。
橘高は昨日この別荘に到着した時、冬にこの場所に来たことはないと話していました。しかし彼の話の端々から、本当は冬にこの別荘に来たことがあるのにないと嘘を言ったことを見抜いていました。
するとレンも、この中で一人だけ嘘をつかない人がいるかもしれないからそれを見ててほしいと天達に頼まれてここにやってきた話したのです。
レンが観察を続けた結果、嘘をついていないと判断したのは謎解きゲームの時に一人だけ激高した橘高でした。
あの時みんながゲームのために嘘をついていたけど、橘高だけは嘘をつけずに素に戻っていた。ということはつまり、喜和の事件のことは天達以上に触れてほしくないからでは?とレンは推測したのです。
喜和が亡くなった冬のあの日。橘高は現場を見ていないはずなのに昨夜とても正確に状況を話していた。もしかして本当は現場を見ていたのか?
天達の問いかけに橘高は首を横に振り、詳しく説明してくれたから知ってるつもりになってるだけだと主張します。
しかし整は自身の中で感じていた違和感を口にするのでした。
それは、昨晩橘高が言った『あの日の朝に時間を巻き戻せたらな』という言葉。
時間を巻き戻して、自分の行動の何を変えたいのか―――……
もう言い逃れできないと悟った橘高は愕然として膝を折り、静かに口を開いたのでした。
実は橘高はほんの些細な確認ミスで、ストーカーに喜和の居場所を教えてしまったのです。居ても立っても居られなくなった橘高は喜和の元へ急行。しかし駆けつけた時はもう彼女は帰らぬ人で――ー……
自分の後悔を口に出し、すまなかったと天達に謝罪する橘高。
すると突然それまでずっと黙っていたゲストのパンとデラが、最近3件のストーカー殺人が起きていると口を開いたのです。何と彼らの正体は刑事だったのです!!
2人は3件の事件について話をしました。
どの事件も被害者は市内の人間で、市外に身を隠していたところを襲われているのだとか。どうやら何者かが公衆電話からストーカーにターゲットが逃げ込んでいる現住所を教えているらしく―――……。
デラこと、奥寺刑事は橘高に呼びかけます。
市役所に勤務し、ストーカーやDVの被害者に支援措置などの手続きもしている橘高なら犯行は可能。さらにすでに発信先の公衆電話が特定されており、犯人の一人が橘高からの電話を録音していることを告げます。
しばらく否定を続けていた橘高もここまでくると態度が一転。あっさりと自分の罪を認めたのです。
学生時代に優等生だった橘高を知る蔦は、この事実が信じられないとでもいうように彼に動機を尋ねます。
親の介護からくるストレスと自分のミスを責め続けたことによる疲れが原因だと橘高は言いました。
全てを認め諦めたかのように見えた橘高でしたが、整はこれまでの話を聞いた上でもう一つの計画が進行中だと話したのです。
それは睡眠薬入りのワインを飲ませて全員を眠らせ、暖炉で毒ガスが発生する夾竹桃(きょうちくとう)の枝を燃やして皆殺しにする計画だと!!!
この別荘に来てからの橘高が一貫して自分の痕跡を残さないようにしていたのを整は見逃しませんでした。
だからみんなの死体が出来上がって発見されても、誰も彼がここにいたとは思わない―――……。
友人の恋人の命日近くに無理心中を図ったというストーリーが成り立ってしまう。
整はそう話します。
衝撃の事実に驚きを隠せない蔦は橘高に詰め寄りますが、仕事も何もかもうまくいかず親の介護をしている自分に対し、好きなことを仕事にして成功している天達と裕福な家庭で育った蔦には腹が立っていると橘高は言ったのです。
そして喜和を殺したのは結局自分。天達も整も俺を恨んだらいい―――……と。
しかし整はそれを否定しました。
彼女を殺したのはあなたではなくストーカー。あなたは人の役に立とうとして巻き込まれただけ。こんな結果になって残念だし哀しい。
整の言葉に涙が溢れた橘高は、そのまま警察と共に姿を消してゆくのでした。
【ミステリと言う勿れ】24話感想
整が言うように、橘高も本来はケアされる側の人間でした。悪意で陥れようと思ったのではなく、善意からくるほんの不注意で起きてしまったミス。
全てを天達たちに話すことができていればこれ以上犠牲になる人は増えずに済んだのに……。(前述の概要では省略しましたが、橘高は本計画の予行練習として以前に夾竹桃を使って無理心中に見せかけた殺人を犯しています。)
男前で勉強もできてスポーツ万能で完璧な優等生だった橘高。ミスを異常なまでに恐れる描写が何度もあったことから、きっと彼は完璧主義な人間なのでしょう。
何でもできる優等生だったからこそ自分の些細なミスが許せないし、自分は何もかもうまく行かない生活なのに何不自由なく暮らしている(ように橘高からは見える)友人の天達と蔦のことも憎たらしくなってきてしまった―――と。
整の活躍もあって橘高の計画は未遂に終わりましたが、彼は最終的に友人2人を殺そうとしていたんですよね。しかも整とレンも一緒に。
それは成功している2人に対する憎しみが募っただけでなく、全ての事実を知った天達にいずれ復讐されるのではないかとずっと怯えていたからなんです。
天達は本心から橘高のことを恨んでいないし、恋人の死が彼のせいだとも思っていません。しかし橘高はありもしない復讐にずっと怯え続け、殺される前に殺すしかないと今回の犯行を計画してしまったんですね。
橘高は独身でしたが、もし彼の気持ちを汲み取り支えてくれる誰かがいればここまで思いつめることもなかったのかもしれないと感じました。
読んでいてとても切なくなるエピソードでした。
―――……で。最後には整がライカに、天達には星座アクセサリーのことは一切話したことがないと言うシーンがあります。
それは天達が星座占い、血液型占い、誕生石の意味などを忌み嫌っているかららしいのですが……。
これ、何かのフラグですか!?
一方、整が占いや石の意味に興味を持ち信じるのには喜和が関係しています。彼女が占星術は統計学で人の生きた証のようなものだから面白いと言ったことに起因しているのです。
喜和が面白いと感じていたものを天達は嫌っている。
もちろん恋人同士とはいえ考え方が別々なのは特別おかしいことではありませんが、天達が占星術を嫌がるようになったのはいつからなのかが気になりますね。
もともと嫌いだったのか、それとも喜和の死がきっかけで嫌うようになったのか、他に原因があるのか……。
星座アクセサリーがこの漫画のキーアイテムになっている中、整に関係する重要な人物の一人が占星術を忌み嫌っているというのには何か深い意味が隠されている気がしてなりません。
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