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【ネタバレあり】珈琲いかがでしょうを徹底解説!【12話・13話・14話】

この記事は『珈琲いかがでしょう』第3巻12話~14話のネタバレを含みます。未読の方はご注意願います。

この記事では『珈琲いかがでしょう』の第3巻に当たる12話〜14話の内容をネタバレありで詳しく解説しています。

【珈琲いかがでしょう】12話~14話をネタバレ!

ここから先はネタバレがあります。ご注意下さい。

第1巻のストーリーを知りたい方はこちらの記事を。

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[十二杯目]たこ珈琲

ついに過去を明かされてしまった青山。なのに平はいつまでも青山への暴力と暴言を止める気配がありません。

それにどこか違和感を覚える志麻。この人さっきから誰かに聞かせているみたいだ、と。

 

「平さんいい加減にして下さい!!それ以上は私が…っ!!」

「るせえんだよいい子ちゃんぶりっ子!!」

 

平に顔を殴られた志麻は車の後方まで吹っ飛ばされます。それを見てついに怒りが頂点に達した青山は平のナイフを思い切り太ももに突き刺してやろうとしますが、なんとか寸でのところで思い止まります。

なぜだか青山をブチギレさせたい平。行動にも、言動にも違和感ばかり。

瞬間、突如として平が思わぬ行動に!

 

青山が握りしめていたナイフを思い切り自分の太ももに突き刺したのです!!

 

「いってえええええ!!!何しやがんだヒデェエ!!クッソ痛えぇ!!」

平はあたかも青山にやられたかのようにわざと大袈裟に騒ぎ始めます。「血も涙もねえな、テメエ…っっ」そしてそのどさくさに自分の血で「とうちょうきある しゃべんな」と書き残し、車のバックミラーについていたたこのキーホルダーを指さした後、青山が止める間もなく自ら車のドアを開け、道路に転がり落ちていったのです。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

恐る恐る平の落ちていった方向を振り向くと―――!!なんと青山の車は、組の連中にずっと尾行されていたのです!!

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

平のおかげで追っ手から無事逃げることができた青山と志麻。(平自身は刺した場所も急所を外していたし、受け身を取って落ちたのでちゃんと無事です!)

しかし、平の行動に青山は混乱します。組の追っ手にあいつは気が付いていたのか?それならなぜすぐに自分を引き渡さなかったのか……。あいつの目的はなんだ?

「青山さん、平さんの座っていたとこに何か落ちてます」

そこには折りたたまれた紙切れが置いてあり、中を見ると――――

 

たこのまごの住所

 

と、書かれていたのです。

お前に会いたくて会いたくて震えてる人がいるから連れていく。誰かは言わなくてもわかるな?

平がそう言った時、青山はてっきり組のところに連れて行かれるんだとばかり思っていました。しかし、平が本当に連れていきたかったところとは―――。

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

もしかしたら平は、伝えていないあの時の真実を知っているのかもしれない。青山はそう考えます。

 

混乱している青山に、志麻は「こんな時にあれですけど、珈琲飲みませんか?」と提案します。

車をSAに停め、初めて青山に珈琲を淹れる志麻。志麻が珈琲を淹れる中、青山は暗い表情で話し始めます。気付いてますよね、俺が昔やってたのがまともな清掃業じゃないってこと、と。

しかし、志麻は

 

「でも今は珈琲屋さんです。昔のことはわからないですけど、今は素敵な珈琲屋さんですっっ!」

 

そう言うのでした。

 

志麻は、平が悪い人ではないことに気が付いていました。青山達に何があったのか、そのメモの意味は何なのか―――青山は志麻が淹れてくれた珈琲を飲みながら、ようやく過去の話をし始めます。

 

それまでの青山は、依頼されたどこの誰かも分からない見知らぬ人間を処理することで報酬を得るという碌でもなく生き甲斐のない底辺の毎日を送っていました。

温かい家族や帰る場所。同年代の連中が当たり前に持っているものを持っていないのは、自分達が選ばれなかった側の人間だから。自分達が行き着く先に幸せな未来なんてない。

そんな日々の中である日、路地裏で1人のホームレス・タコさんに出会います。

ホームレスではありますが、仲間に囲まれて楽しく生活しているタコさん。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

そのタコさんが淹れてくれた珈琲と、

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

ゴミでも丁寧に磨けば大抵のものはなんとかなる。どうせなら小粋にポップに生きたい。

 

という彼が言った言葉に魅了されて、青山の人生は一変するのでした。青山に珈琲のいろはを叩き込んだのもこのタコさんだったのです。

しかしタコさんはとある土砂降りの雨の日に、独りで亡くなってしまいました。

 

青山が珈琲の移動販売を行っている理由は、タコさんの珈琲をたくさんの人に飲んでもらうことと、情報収集して身元不明だったタコさんの骨をおばあさんと同じお墓に入れてあげるためだったのです。

 

「それが、たこじいさんの望みだったんで。平の残したこのメモは、俺の欲しかったその手がかりです」

[十三杯目]ちゃんと珈琲

青山から過去の話を聞いた志麻は、なんとか力になりたいと青山に伝えます。しかし、俺みたいのに関わっているとこの先どうなるか分からないからお気持ちだけで充分です、とやんわり断る青山でしたが、それでも私は力になりたい!と言う志麻。

「どうしてそんなに――――」

「好きだからです!」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

志麻は青山の目をまっすぐに見てそう言います。告白とも思えるその言葉に青山は揺らぎますが、タコさんの骨を握りしめて

「き、気持ちは嬉しいですが… 俺には成すべきことがあるので今はまだそういう―――「青山さんの珈琲が」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

好きっていうのは、どうやら珈琲のことだったみたいです(笑)

 

志麻の天然が炸裂したところで窓の外を見てみると、なんとそこには大泣きで青山の車の窓を叩く女性の姿が!「お取り込み中のところ大変申し訳ないのですが、うちの子見ませんでしたか――――!?」

 

子供()とはぐれてしまい、大パニックで号泣するお母さん。しかし青山がすぐに見つけてくれ、無事に再会を果たします。

親子は夢の国ティスニーランドへ向かう最中だったと話しますが、どうも違和感を拭えない青山。去ろうとする親子を引き止める形で、青山は珈琲を一杯提供します。

青山の珈琲用具を見て、お父さんにも見せてあげたい!とはしゃぐ律に、お母さんは「お父さんお父さんって!なんであの人のことばっかり…!?」と発狂してしまい……。

 

話を聞けば、完璧主義の夫からのモラハラに耐えきれなくなり、現実逃避するためにティスニーランドへ行こうと考えていたと言います。

完璧主義の夫に落第点をつけられないよう、私ちゃんとします。と無理矢理笑顔を貼り付けるお母さんを見て、青山は誰かの顔がフラッシュバックします。

 

「だから、ちゃんとしないで下さい!!」

 

青山は声を張り上げます。実はずっと気が付いていました。この親子が乗っているナンバーの車がわざわざ遠回りになるこのSAを経由するはずがない、と。何も考えないで頭が空っぽになれる夢の国って、本当はどこに行くつもりだったんですか―――と。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

青山の珈琲と説得で、無事この親子は救われたのですが……。

 

親子と別れた後、青山は笑顔で志麻に言います。「僕、見たことがあるんです。声を出さず笑顔を貼り付けて、器が溢れて壊れてしまった人のこと。あれは―――ずいぶん昔のことですが」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

青山があの瞬間フラッシュバックした誰かの顔――――それは、自分を捨てたネグレクトの母親の顔だったのです。

そう言って笑った青山に胸が詰まった志麻。やっぱりこの人の力になりたい。そう強く感じるのでした。

[十四杯目]まご珈琲

後日、平のメモに書いてあった住所に向かった青山でしたが、すでにその場所は空き地となっていました。

 

詰んだ

 

そう思った青山ですが、近所の住人から情報収集をしたところ、タコさんの1番下のお孫さんを近所のビーチで見かけたという話を聞き出します。

結構可愛い女の子で、髪が黒くどことなく陰のある女の子。その情報を元にビーチへ向かった青山。海でお祭り騒ぎをしている大学生集団の中にそれっぽい子を見つけます。

みんなの輪の中には入らず、ポツンと独りでいる女の子・綾瀬

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

仲間の1人のサバサバしたギャル・マコが綾瀬に声をかけますが、綾瀬は終始ぶっきらぼうな態度でまたみんなの輪から遠ざかってしまうのでした。

 

青山は1人になった綾瀬に珈琲のデザートの試食と称して話しかけます。話の流れの中でおじいさんのことを聞きますが、「なんで初対面のあんたにおじいちゃんの話しなきゃいけないの?」とブチギレられてしまいます。

 

夜、相変わらずはしゃぐ仲間の中に入っていけない綾瀬。女子はおんなじ二重の幅にしてつけま貼り付けて、男子はみんなへのへのもへじ。酔いに任せて狂喜乱舞。全部透明な薄いセロファンの向こう側の出来事。私はどうしたってそっち側には行けない。

だから私はあなた達を観察するの。

 

面白いこと何一つ言えないからはしゃいで煽り担当のヤツ

さばけた毒舌キャラ演出してるけど全然つまんないヤツ

家庭的アピールしてるヤツ

同調しかしないヤツ…

 

綾瀬が仲間を引いた目で観察し見下していると、「隣いい?」とイケメン男子が横に座ってきます。他の女子達が自分を恨めしい目で睨みつけているのに気が付いた綾瀬はうまく交わそうとするのですが、眼帯に触れられそうになった時思わず力いっぱい抵抗してしまったことでその男子に怪我を負わせてしまいます。

それがきっかけで女子達による綾瀬への不満が爆発。

 

私はあなた達と違うんでーみたいな空気出して観察者ぶってんじゃねーよ!厨二病かよ!

 

逃げ出してしまった綾瀬を爆笑する仲間達。岩陰に隠れて大泣きしていると、追いかけてきてくれたサバサバギャルのマコが顔を覗かせます。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

マコは泣いている綾瀬を青山のところへ連れて行きます。

綾瀬は昼間の珈琲デザートを食べながら、本当は仲間に入りたくてずっとずっと見ていたこと、でもそれができないから必死で自分は別のところにいる感を出して一括りに見下すことしかできなかったこと、どうせ自分は痛い厨二病だよ!と叫ぶのでした。

そんな綾瀬にマコは、厨二病じゃないヤツなんていない。自分だけ特別でいたいなんて普通の欲求。みんなそうだから別にあんた痛くないよ?と言います。

実はギャルのマコも大学デビュー組。

それまでは真っ黒な髪で言いたいことも言えず、家もちょっとだけ複雑だからそれに便乗して拗らせぶりっ子になっていたのだとか。しかしそんな時、失踪して一度もあったことのないおじいちゃんが昔に書いたというポエムノートに書かれていた、

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

この言葉に感銘を受けて、今の性格になったことを話します。

小粋に、ポップに…その言葉、もしかすると―――!!青山はおじいさんの名前を聞きますが、名前は忘れちゃったすでに忘れちゃったらしいマコ。しかし、

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第3巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

マコのおじいさんがみんなから『タコさん』と呼ばれていたことが判明!

そう、なんとタコさんの孫は、綾瀬ではなく実はマコの方だったのです!

 

(ちなみに綾瀬が眼帯をしていた理由はみんなのデカ目に憧れてつけまつ毛をしてみたらかぶれちゃったから、でした笑)

まとめ

物語もいよいよ大詰めを迎えてまいりました!

ずっと組の手先として青山を追っていると思われていた平でしたが、本当は大好きだった青山のために動いていたんですね…!12話は平がいい奴でグッとくる話でした。

そして青山が移動珈琲屋をやっているその真の目的も判明しましたね。青山はついにタコさんの孫・マコに会うことが出来ましたが、その大事なタコさんの骨を無事おばあさんと同じお墓に入れてあげることができるのでしょうか!?

さらに「人殺しをして組の金を奪って逃げた」と言われている青山ですが、本当はもっと別の真実があるみたいですね…!

最終回に向けて見逃せない展開です!!

こちらは新装版下巻になります。