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【ネタバレあり】珈琲いかがでしょうを徹底解説!【7話・8話・9話】

この記事は『珈琲いかがでしょう』第2巻7話~9話のネタバレを含みます。未読の方はご注意願います。

この記事では『珈琲いかがでしょう』の第2巻に当たる7話〜9話の内容をネタバレありで詳しく解説しています。

【珈琲いかがでしょう】7話~9話をネタバレ!

ここから先はネタバレがあります。ご注意下さい。

第1巻のネタバレはこちらからどうぞ。

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[七杯目] たまごマン珈琲

「うっわ なつかしーー!!たまごマンでしょそれ!!」

ゼミの合コン。昔流行ったという男子向けバトル漫画『たまごマン』の話題で、男子たちと盛り上がるのは女子大生の桐谷ちゃん

彼女は過去のトラウマから、男女の友情は成立しないと思っています。

「何もしないから」なんて言葉は大概嘘で、絶対に何かある。この日もまた、そう言って自宅に誘ってきた男子はやっぱり桐谷ちゃんに手を出します。

 

桐谷ちゃんは小学生の頃、仲良しだった歯並びの悪さが特徴の進藤くんという男の子とたまごマンごっこをして遊んでいました。

しかし「女子と遊ぶのダセェ」という幼い男子特有の文化により、進藤くんは少しずつ冷たくなっていきます。これからも一緒に遊びたかった桐谷ちゃんは何とか彼の気を引こうとしますが、そんな進藤くんが言ったのは―――

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

この瞬間、桐谷ちゃんは小学生ながらに男女の友情は成立しないことを悟ったのでした。

 

ゼミコンの翌日、同じサークルの中村くんがたまごマンの漫画を持って桐谷ちゃんに声をかけてきます。「昨日の飲み会で盛り上がってたらしいんで…」地味目男子の中村くんがそもそも同じサークルにいたことすら桐谷ちゃんは知りません。

しかしながら進藤くんを彷彿とさせる中村くんの歯並びの悪さに、桐谷ちゃんはトラウマを刺激されます。

「今度 中村くんち 遊びにいきたーい」

たまごマンなんて所詮、やることやりたいだけの口実なんだろう、と。

 

 

雑に男と寝た朝帰りの後には、たこ珈琲に寄るのが桐谷ちゃんの日課。

たまごマンの漫画内に出てくるエッグ珈琲を青山再現してもらい、桐谷ちゃんは感激します。それを飲むと劇中ではHPが回復するたまごマン。

「桐谷さんのHPは回復しそうですか?」

「私は無理だよはじめちゃん。私の中のたまごマンは、もう再起不能」

 

 

とある夜、桐谷ちゃんは中村くんの自宅へと遊びに行きます。しかし、全巻揃っているはずのたまごマン最終巻だけがなぜか行方不明に。

「俺、近所の本屋で買ってきます!!」

「どうでもいいよたまごマンなんて。私はこういうことしに来たんだから。君だってたまごマンなんて口実でしょ?」

壁際に中村くんを追い詰める桐谷ちゃん。

「まさか先輩こんな風に男と寝ることで本気でステイタス感じちゃってるんですか!?『私空っぽなの』とか言って虚無感じてうっとりしちゃってたりするんですか!?」

ガチャ歯の彼の言われることで、さらに桐谷ちゃんのトラウマは刺激されます。

 

こいつを早くなんとかしないと、私の改ざんした過去を暴いてしまうかもしれない。

桐谷ちゃんのが隠したかった本当の過去は―――

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

そう、実は気持ち悪いと言って逃げて行ったのは桐谷ちゃんではなく進藤くんの方だったのです。なんとかしてこれからも遊び続けたかった桐谷ちゃんが進藤くんを繋ぎ止めるために言ったその言葉に、彼はドン引きして去っていきました。

もうあんな死にたくなる程恥ずかしい思いなんてしたくない。だから過去を都合のいいように書き換えて、男なんてこんなもんだと過去の事実を見ないふりしていたのです。

 

「先輩、たまごマン買いに行きましょ。ね?」

中村くんは桐谷ちゃんの手を引っ張って、近所の本屋をあちこち駆け回ります。なんてこった!あの名作がどこにも置いてないなんて!コミック担当の奴ら正気か!?

なんなのこいつ…必死の形相でたまごマンを捜し回る中村くんに圧倒される桐谷ちゃん。しかし自分自身もなぜ付き合っているのかよく分かりません。

 

終電を逃した後も必死に捜して、捜して―――辿り着いた漫画喫茶で見つけた最終巻を手に取り、2人は謎のハイタッチ!!

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

最終巻を読みながら、桐谷ちゃんは涙を流します。最終巻はダークサイドに落ちてしまったたまごマンを親友が救う熱い友情のお話でした。

名作ですよね、どうしてもこのラストを先輩に読んで欲しかった、と笑う中村くん。

その笑顔を見て、桐谷ちゃんは本当の気持ちを思い出すのでした。

男の友情は成立しないだとか表面だけの手練手管で取り繕ってきたけれど、本当はこんな風に進藤くんと仲良くしていたかっただけ。あの日嫌悪で歪んだガチャ歯に、もう一度笑って欲しかっただけ。

それだけでよかったんだ、と。

[八杯目] 金魚珈琲

スナックを経営するオネエママ・アケミ。本名は田村ノブ彦。

狭い店ながら大繁盛のその日、アケミママに召喚されたアーバンなイケメンヘルプ…

 

なんと青山の姿がそこに(笑)!

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

実はアケミママのちょっとしたやらかしがきっかけで青山の車がパンクしてしまい、その修理が終わるまではしばらくこの店に泊めてもらっていたのでした。

しかし、アケミママはなぜだか青山の顔に以前から見覚えがある気がしてなりません。

 

そこに、新規のお客様がやってきます。アケミママ好みのガチムチ系男子でしたが、実は―――アケミママの高校の同級生、遠藤だったのです。

青山が入れる珈琲焼酎を飲みながら、ママと遠藤は昔話に花を咲かせるのでした。

 

後日アケミママは町中で遠藤と再会します。遠藤は今日も珈琲焼酎を飲みに店に行くと言ってくれました。しかしママは、「遠藤クンも離れた方がいいわよ、私といるとミョーな噂立てられちゃうから。」と笑いながら言います。

実はアケミママは足の悪い母親を病院に送る際中だったのですが、母親から「一緒にいるところをご近所の方々に見られたくない」と言われてしまい、離れたところでおしゃべりが終わるのを待っていたのでした。

息子がこうだとまぁ色々とね。と苦笑するアケミママを心配そうな目で見る遠藤。

そこに小学生の男の子が現れて、アケミママを見るなり「ヤーイ!!オカマオニー!!」と小馬鹿にします。遠藤が小学生に注意するもアケミママはそれを制します。「やめて!いいから」と。

「ここにいる奴らは本当の田村を知らないんだな。なんか、悔しいな」

 

その夜、約束通り遠藤がママのお店にやってきます。

遠藤はカウンターに座り、ママと他の客のやりとりを遠巻きから憐れむような目で見ていました。

 

やっと店が落ち着いたころ、ママと遠藤が珈琲焼酎で乾杯します。

今日田村を取り巻く人を見て思ったよ。狭くて閉鎖的なこの町にいる彼らは、上っ面の記号的な田村のことしか見ていない―――遠藤はアケミママにそう言いました。田村はもう一度ちゃんと夢に向き合うべきで、こんなところで泳いでいてはいけないんだと。

「遠藤クン…」

嬉しい 私 ずっとずっと 誰かにそんな風に言われたかったの

そう、アケミママが言うのかと思いきや―――

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

それどころかドン引きの表情で遠藤に言い返すのでした。上っ面の記号的にしか人のこと見てないのはあんたの方よ!と。

 

「したり顔で擁護して一人で勝手に気持ちよくなるのに私を使うのはいいけど、私の周りの人達のことオカズにするのだけは絶対やめてよね!?」

「旧友の言葉を素直に受け取れないなんて 可哀想だ田村…」

これまでまるでアケミママの味方であるかのように振る舞ってきた遠藤ですが…実は。

「一目見た時から分かった。お前にはよくないカルマが溜まっている。」

ただ、自社のサプリを売りつけたいだけだったのです!

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

「俺はおまえを救いたい!友達プライス!破格だぞ!さあここにサインを!!」

馬乗りになりながら力づくでサインを強要してくる遠藤の前では、さすがのママもピンチ。そんな時に―――

「すみませんアケミさーん 寝ちゃってましたー」

と、近くのソファからむくりと起き上がるいつもタイミングのいい青山!(笑)常連客が忘れていったというスマホを持って、青山は寝ぼけ眼で2人のそばに近づきます。

「ずっと動画撮影ONになってたみたいで。お2人のやりとり全部録画されちゃってました―――」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

事の重大さに気づき、一目散に逃げて行った遠藤がいなくなった店で、「あんなのばっか寄ってくんのよね私。ほんとやんなっちゃ―――」ママが涙を浮かべた時。

「アケミー!!まだ店やってるなら飲ませろーー!」

「明かりついてたから戻ってきちゃいましたー!!」

「店の前にお母さんいたから連れてきちゃったよー」

と、ママのことが大好きな常連客たちが再度飲みに戻ってきてくれたのです。

数日置いてもらって思ったんですけど、あったかいですよね アケミさんのいる世界。

そう言って青山は微笑むのでした。

 

朝方にママが目覚めると、そこにはもう青山の姿はありませんでした。のらりくらりとした猫みたいな子だったわね。結局どこで見たか思い出せずじまい――――あっ!

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

そこでふと、アケミママはかつて風俗のキャッチの仕事をしていた時のことを思い出します。ヤクザにボッコボコにされ、更にはヤ○ザ同士の抗争に巻き込まれかけた時、自分を助けてくれたイケメン男子の顔がまさに、ついさっき出て行った青山の顔と全く同じであることに気が付くのでした。

[九杯目] ガソリン珈琲

青山が車を修理に出していたところは、旧友ゴンザのガソリンスタンド。いかつい見た目の彼ですが、青山の爽やかな営業スマイル見るなり「昔のお前を知ってると本当に身の毛がよだつ」とドン引き顔に。

そんなゴンザのガソリンスタンドに給油に来たのは、ゴンザの娘・織江がおばけと言って恐れる菊美とその彼氏ミト

ゴンザはこっそり青山に耳打ちします。

彼氏のミトは菊美を他の女のところへ行くためのアシに使い、ぶっ飛ぶ系の薬を撒いてるようなどうしようもないクズ男。菊美はそのげっそりやつれた顔つきから、彼氏からもらった薬でどっぷりと薬漬けになっているように見えるんだ―――と。

様子のおかしい菊美を青山は放っておけず、菊美がセルフ給油にくるたび様子を伺うように話しかけますが、菊美はそれを突き放します。

 

その給油したガソリンで彼氏のミトと他の女を山奥まで乗せていった菊美。

にも関わらず、俺らここでしっぽりするから降りろブス!と運転席から蹴飛ばされ、挙句帰りはこの子の運転で帰るからお前は用無し。歩いて帰れ!と、ガソリンと称した薬を頭に投げつけられるという散々な扱いを受けます。

菊美は寒さに震えながら、それでも自分にはミトくんのガソリンがあるから大丈夫―――と山の中を歩き続けるのでした。

 

辿り着いたいつものガソリンスタンド。青山は震える菊美に珈琲を差し出します。

菊美は青山に言います。「私のこと惨めな女って思ってるんでしょ。こんなズタボロになってあんなとこ凍えながら彷徨って。でも全然大丈夫。私にはミトくんのガソリンがあるから。これがあればやなこと全部チャラになっちゃんだから!!」と。

でも、実は最近効き目が悪くて。お花畑が持続しない。これがなくなれば、自分は本当に惨めになってしまう―――あんたみたいな奴にはわかんないでしょう、こんな気持ち。

青山はそれに、「結構分かりますよ」と答えます。

今日の自分の惨めさが明日の自分を惨めに上塗りしていく負のスパイラルに自分自身もいたけれど、惨めさを認めて開き直ることで楽になれたこと。そして、珈琲と出会えたことが人生を変えたんだ―――と。

 

そんな時、「おばけのおばちゃん大丈夫?」菊美を心配していた織江がキャラメルを手渡します。「織江の大好きなキャラメル。食べると元気になるから」そう言って。

そのキャラメルを見て、「おそろい。」菊美もポケットからキャラメルを出します。「私も好きでいつも持ち歩いてる」

菊美は織江に、世紀の大発見・即席キャラメルラテを教えます。

キャラメルを口に含んから珈琲を飲んで、口の中で転がしながら溶かすとキャラメルラテの味になるんだよ――――それはかつて、まだマトモだった頃の彼氏ミトが教えてくれたことでした。

キャラメルが好きでいつもキャラメルを食べながら車を運転してくれる菊美にミトが自分の飲んでいた珈琲を渡し、一緒に飲んだらキャラメルラテの味になる!これは世紀の大発見だ!とキラキラした笑顔で言ったことが始まりだったのです。

「何よこれ、クソ男。美味い珈琲淹れてんじゃないわよ バーカ」

青山の珈琲に、菊美の心は揺さぶられます。「確かめてやるわよ、クソ男。ミトくんのガソリンは本当に私のガソリンなのか」

 

菊美は再度ミトに呼び出されます。連れの子が怒って帰ったので戻ってこいという、恐ろしく自分勝手な理由で。ミトは女の子への文句を言いながら青山の珈琲をすすります。

「ミトくん口あけて。私、ガソリン持ってる」

「おう、サンキュ。むしゃくしゃしてたから丁度いいや――――ッッんだよこれ」菊美のいうガソリンは、薬ではなくて。「キャラメルか!?」

「何か思い出さない?珈琲とキャラメル」

菊美は憶えていてほしかったのです。あの頃のキャラメルラテの味を。免許取ったら2人でどこにでも行けるなと言ってくれたことを…

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

しかし、返ってきた言葉は…

「は?何言ってんのおまえ」

彼女はとっくの昔に気付いていました。彼がもうあんなことなんて憶えていないことを。それでも、それを確かめるのがずっと怖かったのです。菊美にとってのガソリンはヤバイ薬なんかではなくて。懐かしい、あの頃のミトとの思い出ただそれだけだったのです。

 

菊美は途中で車を止め、無理矢理ミトを車から降ろして一人で泣き崩れます。

 

後日。電話を無視されたことに腹を立て、菊美の家に上がり込むミト。しかし、その部屋に菊美の姿はありませんでした。代わりに置いてあったのはキャラメルの箱。中からミトが渡した大量の薬がこぼれ落ちます。

「え、飲んでねえじゃん。ひとっつぶも。」

 

一方菊美は、もうミトの乗っていない車で一人給油に来ていました。どこか吹っ切れた表情で青山の珈琲を注文し、「うん、やっぱこれは美味しい」そう言ってキャラメルと一緒に味わいます。

「ガソリンがあればどこまでも行けますよ」そんな青山の言葉に笑顔を浮かべた菊美は、どこか遠くへと車を走らせるのでした。

 

 

「…おう俺だ。そう今出て行った。車体ナンバーはさっきメールした通りだ。」

青山がガソリンスタンドから出ていってすぐに、ゴンザが誰かと電話をし始めます。

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第2巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

なんと電話口の相手は、青山を追っている例の男。男は織江をダシにしてゴンザを強請ってたのです。

「すまねえ」電話を切ったゴンザは、そう呟くのでした。

まとめ

はい、ということでこの記事では『珈琲いかがでしょう』第2巻(7話・8話・9話)のストーリーを解説いたしました。

各話のラストで青山を追っていた謎の男が、いよいよ本格的に青山へ近づこうとしています。青山の過去が明らかになる10話以降も引き続きネタバレ解説していきますので最後までお付き合いよろしくお願いします!!

こちらは新装版です。