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【ネタバレあり】珈琲いかがでしょうを徹底解説!【1話・2話・3話】

この記事は『珈琲いかがでしょう』第1巻1話~3話のネタバレを含みます。未読の方はご注意願います。

凪のお暇』で大人気、コナリミサト先生の漫画『珈琲いかがでしょう』が2021年4月に実写ドラマ化されることになりました!

主演は凪のお暇の実写ドラマにも出演された中村倫也さんです。

 

この記事では『珈琲いかがでしょう』の1巻に当たる1話~3話の内容をネタバレありで詳しく解説しています。

【珈琲いかがでしょう】あらすじ

『珈琲いかがでしょう』はコナリミサト先生による日本の漫画作品で、2014年~2015年に『WEBコミック EDEN』で連載されました。コミックスは全3巻と比較的短いのでさくっと読みたい方にもおすすめ。

2018年にはアニメ化もされています。ストーリーは基本的に序盤は一話完結のオムニバス形式で進んでいきます。

 

1話ごとに何かしら悩みを抱えていたり、お疲れモードのお客様が登場。たこマークの移動珈琲屋『たこ珈琲』を営む主人公の青山一(あおやま はじめ)が煎れる丁寧で心のこもった珈琲は、そんなお客様たちの心をじんわりと癒してくれます。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

しかし、いつも笑顔で飄々とした青山には、実はその笑顔からは誰も予測できない壮絶な過去を秘めているのでした。彼の笑顔に隠された真実とは?そして、たこマークの意味とは―――?

 

1話ごとにお話は一度完結しますが、毎回少しずつ伏線を残したまま次の話へと進んでいき、最終話に向かうにつれて回収されていきます。

コナリ先生のポップな絵柄も相まって、かっこいい移動珈琲屋のお兄さんが現代人の抱える悩みにそっと寄り添い、なぜか解決してくれるほっこり人情系群像劇なのかと思いきや…!

徐々に明かされていく青山の過去、そしてそれを取り巻く人物たちの登場によって中盤からはまるで少年漫画のような骨太のドキドキな急展開へ!1巻を読んでしまったら最終話まで一気読みしたくなる、そんな続きが気になって仕方がない漫画がこの『珈琲いかがでしょう』なんです。

【珈琲いかがでしょう】1話~3話をネタバレ!

それでは1話ごと詳しく解説していきます。ネタバレがありますので結末を知りたくない方はご注意下さいね。

[一杯目] 人情珈琲

丁寧・誠実・義理・人情がモットーの垣根 志麻(がきね しま)は不器用を絵に描いたようなOL。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

取引先へのお礼状は手書きを心がけている彼女ですが、「そんなもの誰も求めていない。時間をかけ過ぎ」と上司からはその仕事ぶりを認めてもらえません。容量のいい後輩に出し抜かれ、会社では少し浮いた存在に。

今日もビルの隙間でぼっちランチを取っていると、どこからか珈琲の良い香りが。

その香りに誘われて向かった先には、

「よろしければ、珈琲いかがですか?」

と、爽やかな笑顔で出迎える移動珈琲屋『たこ珈琲』の店主・青山 一の姿が!

彼の煎れる丁寧で誠実な、心のこもった珈琲を飲み、それに感動する志麻。

「まさに、義理と人情の珈琲ですね」

と。幼い頃から任侠フリークの祖父の影響でVシネマを一緒に観ていた彼女は、祖父から義侠心を叩き込まれてきました。しかし、そんな義理と人情を社会に出てからも重んじるのは結構しんどいなあ…と最近思っていることを青山に話します。

青山はそれを馬鹿にはせず、「素敵です。僕は好きです。そういう心がけ」と志麻を励ますのでした。「見てる人はちゃんと見てくれてますから。大丈夫ですよ」と。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

しかしそんな中、志麻は担当していた取引先の担当をついに外されることに。代わりに担当になったのは容量のいい後輩の馬場。

志麻からすれば一見適当な仕事をしているかのように見える馬場ですが、それでも取引先とうまくやっている彼女を見て、やっぱり自分のやってきたことは無意味だったのかもしれないと一人泣き出します。

 

が、後日事件が勃発。

なんと馬場が取引先にいい加減なメールをご送信したことがきっかけで、相手を激怒させてしまいます。「申し訳なくなり鬱になったのでやめまーす」という軽いメール一本で逃走した馬場の尻拭いを押し付けられてしまう志麻。

一人で謝罪に向かいますが、取引先の社員は一切相手にしてくれません。さらには、自分がいつも誠意を込めて書いているお礼状も、実は目を通してもらえず捨てられていたことも察してしまいます。

 

あ これもうだめだ 私、もう

 

心が折れかけた志麻の前に現れたのは、青山と取引先の会長でした。

実は会長は、担当者がこっそり捨てていた志麻のお礼状をこっそりゴミ箱から回収して読んでいたのです。親しみやすい字で、丁寧で誠実。季節の小ネタなんかも挟んでくれる志麻のお礼状を毎回読むのが楽しいんだ、と。

お礼状に書かれていたことがきっかけで会長は青山の珈琲を知り、すっかりファンになっていたのです。

「誠意のある子とそうでない子を見定められる器量を身につけなさいね」

会長はそう、チクリと社員に注意するのでした。

「言いましたよね。見てる人は見てくれてるって。」

青山のその言葉に、志麻は涙を流します。

 

その事件以来、志麻の会社の人たちも志麻を参考に手書きのお礼状を書くようになります。志麻のおかげで取引先を失わずに済んだ、とみんなが彼女の仕事を認めるようになりました。

 

後日―――。再度会長の元へ珈琲を届けに行った青山ですが、実はあの時偶然のように登場した会長の登場は、青山と会長の2人の打ち合わせによるものだったことが判明します。会長も、青山の過去を知っている様子で意味深なセリフを言います。

「それにしても見間違えたよ。まるでフツーの珈琲販売員みたいじゃないか。」

まるでフツーの珈琲販売員ですよ、今は。暗い表情で笑い、そう返す青山。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

一体彼の笑顔には、何が隠されているのでしょうか。

[二杯目] 死にたがり珈琲

無難で何もない人生に疲れ果て、死にたい願望のあるアラサー女性。

死にたくなって自宅のベランダから身を乗り出した時、たこ珈琲がマンションの下を通りかかります。

彼女は青山に煎れてもらったカフェオレを飲みながら、日頃の鬱憤を吐き出します。

死にたくなるくらいドラマティックなつらいことがないことがつらい。毎日同じ色の服を着て、無難な職場で無難に仕事して無難なもの食べて学生時代から変わらないインテリアの部屋で休日を無難に過ごす日々。

そうやってこの先も没個性に生きていく想像がついてしまうから―――ーと冒険を試みるものの、結局考えているだけで動けず時間だけがぬるぬる過ぎていく。

それが怖い。だから死んでしまいたくなる―――と。

カフェオレも別に好きなのではなくて、色々考えてもなんとなく結局これになってしまうっていうだけ。

 

「乗って下さい。冒険しましょう、僕と」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

青山は女性を車に乗せ、走り出します。

まさかそんな!スマホアプリの乙女ゲームみたいな展開!?ここではないどこかへ王子様が私をさらってくれるの?とドキドキする彼女でしたが、連れてこられたのは自宅のすぐ裏。インド人(?)の夫婦が営む近所のカレー屋でした。

そのカレー屋の店主もどうやら青山とは以前からの知り合いのようです。

 

付き合ってもらったので、とカフェオレを一杯サービスする青山。いつもの無難なカフェオレかと思いきや、青山が「隠し味です」と言って入れたガラムマサラを入れて飲んでみると!

いつものカフェオレがなんとチャイみたいな味に!

カフェオレにガラムマサラをたった一振りするだけで味がガラッと変わること。ちょっと裏道にそれるだけで知らないお店と知らない人に出会えること。それと同じように、旅行や引っ越し、転職なんていう大冒険をしなくても、ほんの少し違う見方をするだけで見える世界はガラッと変わるのかもしれない。

死にたがりの彼女は、そのことに気付かされたのでした。

[三杯目] 男子珈琲

青山が車を止めた公園では、ゲートボールをしているご年配の方々と集まってゲームをしている小学生たちがいました。

それをベンチからただ眺めているだけのおじいさん(伊原さん)が一人と、小学生(クリキン)が一人。

彼らはグループに入れてもらえないいわゆる「仲間外れ」でした。

伊原さんは試合で大きなミスをしてしまったことがきっかけで仲間から煙たがられ、クリキンは何考えてるか分からない乱暴者と周りから認識され、それぞれ仲間外れにあっていたのです。

それを後ろめたく思うおじいさんのたーさんと、小学生のジッキー。しかし、思うだけで何も行動できません。

 

それぞれ仲間と解散した後、たーさんとジッキーは青山に新作ブレンドの試飲を頼まれます。2人は青山が煎れた、苦みが強く癖もある、苦手だという人も多いジャバロブスタ種の珈琲を仲間外れにあっている伊原さんとクリキンに重ねます。

 

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

「バカで暴力ふって、みんなのキラワレモンだから悪いんだ」

「そうだ…お前が悪いんだ。初試合でガチガチになってミスリまくった挙句プレー中に泣いて。チームの輪を乱してボロ負けさせた…お前が悪い」

まるで仲間外れにあっているのはお前ら自身に問題があるせい。自分たちは悪くない、と仲間外れを正当化するかのように。

なんの話をしているのか分かりませんが、気に入らなかったらその珈琲は捨てますから。

青山にそう言われて、2人はハッとします。お互い、誰かのことを仲間外れにしているのか?と。

 

ジッキーは、クリキンが怒るのは弱い者いじめをする奴にだけ。そういう時以外は暴力なんて振るわないことを知っていました。

たーさんは、ボロ負けした日から伊原さんが毎晩こっそり練習しているのを知っていました。

でも、何もしてあげられず仲間外れを見過ごしていました。

 

「大人になったらこういうだせえの全部なくなるんじゃねえのかよ。ずっとこんななのかよ。やだよ俺そんなの…」

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

青山はジッキーとたーさんに再度珈琲を入れます。さっきのより苦いけど深みが増して美味しくなっているというその珈琲は、実は最初に嫌がったジャバロブスタ種をブレンドしたものだったのです。

単体で飲むと酷い味かもしれない。でも、ほんの少しブレンドに足すことでいい意味で個性的な味になり、好んでブレンドに足す人も多いというそのジャバロブスタ種を、たーさんとジッキーは再び仲間外れにしていた2人に重ねます。

「お前は仲間に入れたんだな……よかったな」

 

後日。たーさんとジッキーは勇気を出して仲間外れの2人に声をかけました。

画像引用元⇒『珈琲いかがでしょう』第1巻より ©コナリミサト/マッグガーデン

 

仲間に溶け込めた伊原さんとクリキンの姿を見て、2人は笑顔で顔を見合わせるのでした。

まとめ

この記事では『珈琲いかがでしょう』第1巻(1話・2話・3話)のストーリーをネタバレありで解説しました。

4話以降についても別記事でまとめています。お付き合い頂けると幸いです!

 

こちらは新装版です。